見出し画像

アメリカ(カリフォルニア州)で運転免許を取得した話 -書類準備・筆記試験編- #005

サンディエゴに住み始めて約1ヶ月. 
少し買い物に行こう! と思っても徒歩で30~40分となるとなんだか腰が重い. バス停やトロリーの駅まで20分程度歩く必要があり, またどちらも時間通りに来ない(数分早く/遅く来る). とはいえ, ずっと家に籠るのもつまらない.
渡米してからずっと "早く車が欲しい!" と思っていたので, 今回筆記試験受験・合格にあたっての道のりを記しておこうと思います. 誰かのお役に立てましたら幸いです. 


必要書類をゲットする(主に留学生や駐在妻さん向き)

CA州DMV公式サイト及び関連サイトを見ると, 運転免許証取得にあたり必要な書類の記載がある.

  1. パスポート

  2. 有効な米国ビザ

  3. プリントアウトしたI-94

  4. SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)

  5. CA州の居住証明書を2通

1(パスポート)2(有効な米国ビザ)に関しては, パスポートの任意のページに米国ビザが貼られているため既に準備済. 
3(I-94)は, アメリカ入国後にオンラインで確認できる. 後述の通り, PDFで保存してプリントアウトしたのでこれも早々に手元に揃った. 
4(SSN)5(居住証明書2通)が難関だった…

アメリカでプリンタを持っていない場合, どこでプリントアウトする?

印刷したいデータをUSBに入れてThe UPS Store(日本でいうヤマト運輸?)へ持っていくと, 白黒/カラーを選んでコピー・プリントアウトができる. 
値段はうろ覚えだが, 確か1枚あたり1ドルはしなかったような…
日本のコンビニでネットプリントしようとすると, 1枚当たり白黒10円/カラー50円程度が相場のはずなので, それを考えると割高な印刷ではあるがプリンター持っていない民としては非常に助かった. 

そもそもSSNが取れない

私が持っているビザでは基本的にSSNを取得することができない.
事前にインターネットで調べていると, SSNを持たない人でも運転免許証は取得可能ではあるが, DMVによっては"私はSSN取得資格を有しない"という旨を証明する書類の提出が求められるという記事をいくつか見かけた.
まずは"SSN取得できませんの証明書をもらうぞ!"ということで, 9月中旬にDowntownにあるSocial Security Administrationに予約なし(walk-in)で行き, 下記手順にて証明書を発行してもらうことができました. (total所要時間: 2時間程度)

⚫︎SSN取得できません証明書発行のフロー⚫︎
受付番号発券
→1時間半ほど待機
→自分の受付番号と, 担当してくれる窓口の番号が呼ばれる
→指定された窓口にてスタッフと面談後, その場で証明書発行してもらった. (これは調査不足のため怪しいが, 発行から1ヶ月以内の証明書であればDMVで受理してもらえるらしい?)

"CA州の居住証明書", これが全然手に入らない

水道ガス電気等のインフラ, 健康保険(加入できたのは渡米1ヶ月後)をはじめ, アメリカで生活するにあたり必要になる手続きはほぼ全て夫名義で契約している. またアメリカの銀行口座は夫のみ開設. 
私宛でアメリカに届く郵便物など, 現時点でDMすら1通もない.
(アメリカのAmazonで購入した荷物に貼付されていた宛名シールも, 段ボールに貼り付いた状態のままハサミで切り取って唯一大事に保管していたが, これは居住証明書として使うことはできないらしい.)

"今回ダメって言われたとしても, 居住証明書に使えそうな別の書類(病院からの請求書等)がまた揃ってからリベンジしたらいいか!" 精神で, とりあえず下記2点を9月下旬にDMVへ持ち込んだ.
結果として, 居住証明書として受理してもらうことができた…! 

⚫︎サンディエゴのアパートの賃貸契約書⚫︎
住所と部屋番号, そして同居者として私の名前も記載されている. 
⚫︎SSN取得できませんの証明書⚫︎
証明書の左上には住所と私の名前が記載されている. 

おそらく多くの駐在妻さんや, 学生の方がアメリカで運転免許を取得するにあたり挫折しそうになる場面がこの居住証明書準備だと思う. 大袈裟かもしれないが, "私がアメリカで生活する"ということを受け入れてもらえないように感じてなんだか不安を抱くこともあった. 
慣れない環境下で, 生活しているだけで本当にみんなすごいと心から思う.
私は"意思あるところに道は開く"という言葉が好きなので, これを読んで同じ境遇になった方も悲観的にならずに生きて, 自分のペースで準備されてほしい. 

念願の筆記試験(対策~当日)

私の場合は, 必要書類が問題なく受理されるか不安だったので9月下旬に直接DMVに行って筆記試験は受験しました.
ただ自分のPCを使って自宅でオンライン受験も可能とのこと! もしDMVにわざわざ行くのもなぁ…とお思いの方はご検討下さい.

筆記試験対策

CA州運転者用のハンドブックRISTA DRIVING SCHOOLさんの筆記試験練習問題集, DMV PERMIT PRACTICE TESTのYoutube問題集動画 の3つを使いました.
勉強期間は1週間半くらい. 間違えた箇所はGoodnoteにまとめ, その内容を1周見直した. 
日本の運転免許を持っているなら, 内容でつまづくことはまずない. ただし日本と異なるルールも多い(赤信号で右折可等)ため, 勉強なしで合格は難しいと思う.

⚫︎勉強方法⚫︎
何も見ずに筆記試験練習問題集をまずは1周
→間違えた問題をハンドブックで復習(英語しかないので, ページごとGoogle翻訳かけた)
→練習問題集で間違えた問題をもう1周
→Youtubeで15個の問題集動画を全て解く(長いので倍速)
が頭にインプットしやすかったので個人的にはおすすめ. 

DMV現地での手続き(書類提出~筆記試験合格)

7:50
DMVに到着. まだオープンしていないのに既に15人程並んでいた. 

8:00 オープン, 受付開始
予約なし(walk-in)の列に並ぶ.
受付のお兄さんに持ってきた書類一式(パスポート, ビザ, I-94, SSN exemption letter, 居住証明書2通(賃貸契約書, SSNのレター))を見せた.
※英訳した婚姻証明書もプリントアウトして念の為持参していたが, これは出番なしでした. 
カウンターで申請書を完成させたらその番号をここに書いて再度受付に来てね, という言葉と共に手のひらサイズの紙を渡される.

8:20 申請書入力→完成, 再度受付に並ぶ
お兄さんに教えてもらったカウンターへ行き, PCに入力. 最初の画面で言語選択ができるので"日本語"を選択.
"名前・住所", また"初めての免許申請かどうか", 等の質問全てに回答が完了すると番号が表示されるので, その番号を先程お兄さんに渡された紙に記入して再度受付に並び, お兄さんに手渡す. 
受付番号を発行してもらい, 自分の番号が呼ばれるまで椅子に座って待つ. 

9:10 自分の受付番号が呼ばれる
1時間程度待つと, 自分の受付番号と担当してくれる窓口の番号を呼ばれたのでその窓口に行き, 先程の書類の確認・親指の指紋登録・手数料支払い・視力検査(超適当)を受ける. 
窓口で担当してくれた方から, 次は写真撮影してくれるコーナーに向かうように教えてもらう. 

9:50 写真撮影
再度親指の指紋採取後, カメラで撮影してくれる. 
この写真が仮免許だけでなく, 本物の免許証の写真にもなる. 髪型もメイクも服装も, 清潔バチイケにした状態で行くことをおすすめします. 

10:00 筆記試験受験
一蘭の席(選挙の投票用紙記入の場所に近い)のように仕切られたレイアウトで, デスクトップPCが並んでいるので任意のPCでオンライン受験をします.
指紋照合してログイン, 言語を選択(日本語を選べたので迷わず選択しました)して文章問題&標識問題の2つを受験します. 
一部翻訳が怪しく, また初見ひっかけ問題もあり2問不正解だったが, 一発合格! (不合格になったとしても, 同じ日に3回まで再受験可能)

10:20 試験終了
終了したらDMVのスタッフに声をかけて, 下記のようなInstruction Permit(仮免許証)をもらう. ペラペラな紙4枚程度をホッチキスで留められた束だったので, "これで本当に合っているんだよね…?"とググりまくりました。
実技試験予約のQRコードも一緒に留められていて, こちらは24時間してからアクセスできるようになるからね! と教えてもらいました.
一安心の気持ちでDMVを後にしました. 

ペラペラすぎて怪しんだInstruction Permit

筆記試験の翌日にQRコードにアクセスすると, 幸運にも10月中旬に実技試験予約枠が空いていたので速攻おさえました.
※アメリカは筆記試験・実技試験を同じ日に受験することはできません.
※DMVにもよりますが, 早くても1ヶ月先の日程しか実技試験予約枠が空いていないことも多いそうなので, まずは実技試験の予約をしてしまうのがおすすめだそうです(キャンセルはいつでもできるので).

実技試験編に関してはまた来月の記事をお待ちください.
今回もお読みいただきありがとうございました.
それではまた次回!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?