ねこ探検家ベッチーのなつ
わしは、ベッチー。毛が長い系の猫、通称「ベッチー」。ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしは、ヒマあって探検家になっている。れっきとした探検家でいちにちもかかさず探検している。探検にかんして、わしのみぎにもひだりにもまえにもうしろにもでるものはいない。ひとりぼっち。ロンリー探検家。せかいにひとりだけの探検家。ナンバーワンじゃなくて、オンリーワン。いや「わん」じゃないか。オンリーニャン。オンリーニャンの探検家。
なつ
わしが、きょうはっけんしたのは、「なつ」じゃ。せかいは、すっこりあついわけ。きょうね、「ぬれえんがわ」にでたわけ。ぬれえんがわってね、せかいのそとにあるせかいのげんかんみたいなところんなのよ。こんなところ。
せかいはね、ふたつあって、「うち」と「そと」があるわけよ。うちのせかいは、2かいだて。せかいがかわるまえは「1かいだけ」だったのよ。そうそうせかいは、かわったのよ。ずいぶんまえに。「2020ねん11がつのひっこしかくめい」をさかいに「うち」のせかいはいっぺんする。しずかになり、2かいだてになった。それにつられて「そと」のせかいもかわってしまっていたのよ。そとのせかいは「しぶや」から「かまくら」にかわったのよ。このかくめいを「ひっこしかくめい」というのよ。れきしてきじけん。
この「かくめい」については、またほうこくしたい。だってれきしがかわったしゅんかんですもの。ナポレオンがおおさまになるくらいのすごいことよ。
とにかく、わたしがすんでいるせかいには、うちとそとがあって、そとには、さっきせつめいした「ぬれえんがわ」があるわけ。そこにいくとね、においとおとがかわるのよ。ぶわってひろがるわけ。きょうのあさね、わしはしさびさにこのぬれえんがわにでたのよ。そしたら、おめー、ぶったまげたんだけど、すごいあついのよ。いきできなくなるくらい。うちの1かいはすずしいのに、2かいはあついのよ。でも、それよりもずっと「そと」があついのよ。すぐに「うち」にはいったんだけどぬ。
まえは、こんなあつくなかったわけ。で、わし、あれじゃない? 探検家じゃない? だからしらべたわけ。どうやってしらべたかっていうとひとに聞いたのよ。「なんでこんなあついのか」って。そしたら、こたえはこれだったわけ。
なつ。
なつは、あついのよ!
これね、じゅんばんにくるんだって。わし、まだうまれたてだからしらんかったけど。なつってくるんだって。「しぶや」にはなかったんだけどなぁ。「かまくら」には、あるのよ、なつ。くるってことは、かえるんだって。かえったら、あつくなくなるんだって。こうたいするんだって。このせいどをこうよぶんだって。
きせつ。
すごくない?
きせつというせいどがあって、なつは、「かまくら」にくるわけよ。そして、なつがくるとあついのよ。かえるとあつくなくなるのよ。
でも、なんで「うち」のせかいは、あつくないのかな。あ、でも2かいはあつい。ときどこきあつくなるけど。「しいかあさん」ってひとのへやは、あつくなくてすずしい。なつがいないところがすずしくて、いるところがあついんじゃないかしら。
つまり、なつは、わしのうちにもきていて、やつは2かいにいる!ということだ。なぞはとけた。
なぞとはっけんは、まだまだいっぱいあるので、これからどしどし、しょうかいしていく。
つうしょう「ベッチー」こと、ベッチーがおおくりしました。
BB