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ぐるっと日本を旅してみた Vol.48

2023年8月11日(金) 48日目

日本一周の旅は、寺社巡りの旅になる。
特に京都府から奈良県にかけては特にその様相を呈している。
今日は朝から神社巡りをするのですが、簡単に神社を巡ろうと思っていた。
しかし、うまくいかないのも旅の面白さかもしれない。


想定外の貴船神社

翌日、オーナーがキャンプ場に顔を出した。
腕を骨折したらしくギプスと三角巾が痛々しい。
僕らは、オーナーと話をした後、お礼を言いキャンプ場を後にした。

朝の蛙の駅キャンプ場

キャンプ場の前の道を更に奥へ進む。
川沿いの鬱蒼とした木々の間の狭い山道を下っていく。
車のすれ違いも難しいような道がうねうねと続く。
しばらく走ると、そんな狭い道のあちらこちらに車が停まっている。
停車では無く、駐車している車だ。
更に次から次へ対向車がやってくる。
駐車場と書かれた場所は満車で入庫待ちの車もいる。
そして人影がパラパラ現れてきたなと思った先が、貴船神社だった。
朝から貴船神社に寄って、周囲を散策して、川床に行ってランチを食べよう。と、いうのが今日の予定だった。
しかし、車を停めることができない。
さらに門前の狭い道は人で溢れかえっていて車がなかなか進まない。
そんな道で対向車も多い。
人や対向車にぶつからないかとヒヤヒヤしながら慎重に車を進める。
両側にお店が並ぶ、左側は川床の店が並んでいる。
やがて貴船口の駅前まで来たが電車から降りてきた人でいっぱいだ。
そして、駐車場はどこも満車で停められなかった。
朝早いから大丈夫だろうと思っていたが、こんなにも混み合う場所だとは思わなかった。
「貴船神社に寄るのはやめよう」
僕は、ミィにそう宣言すると京都市内へと車を進めた。

飛び石 賀茂川デルタ

僕は、京都市内へと車を進めた。
予定が狂ってしまったのでどこへ行くか悩んだ後、出町柳にある地下駐車場に車を停めることにした。
目の前が賀茂川だ。
賀茂川を散策するのも良いだろう。
橋のたもとから河原へ降りる。
遊歩道があって、多くの人が河原で遊んでいる。

賀茂川
鴨川デルタ

ドラマ「ちょこっと京都に住んでみた」で主人公の木村文乃が賀茂川にある飛び石を渡るシーンがある。
その場所とは違うと思うがここにも飛び石があった。
子供達がきゃっきゃ、きゃっきゃと楽しそうに渡っている。
僕らも渡ってみる。
前を行く子供に合わせてゆっくり、ゆっくり進む。
こういうノンビリした感じも良いなぁ。
渡った先は賀茂川と高野川が合流する場所で道路が横切って三角形になった場所を鴨川デルタと呼んでいるらしい。
シートを広げてくつろいでいる人や、散歩をしている人。
走り回る子供達。
京都の人達が日常的に楽しんでいる場所のような気がした。
僕らは、巨大観光地京都で、観光地化されていない京都を楽しんでいた。

鴨川の飛び石
川の中に亀
水浴び中

巨大古本市 下鴨神社

鴨川デルタから鴨川沿いを上り下鴨神社へ向かった。
木々の間の参道に入って最初に河合神社を参拝する。
下鴨神社の摂社で女性を守護する神社。
手鏡の形をした絵馬を奉納すると美しくなれるという。

河合神社
手鏡型の絵馬

ミィもやってみたらと言ったが、絵馬の奉納はやらず参拝だけで先に進む。
参道を左へ曲がると下鴨神社の正面に続く長い長い参道となる。
木々に囲まれて少し暗くなった小砂利の道は趣があるのだが。
その側道に人が密集している。
そして長い長い参道を埋め尽くす古本の露店。
数百メートル続く側道に何十もの露店が並んで古本市をやっていた。
学術書、古書、美術書、映画パンフ、ポスター、絵本など約80万冊もの古本が並ぶそうだ。
のぞいては見たがとても短時間で好の本を探せそうにはなかった。

下賀茂納涼古本まつり

下鴨神社を参拝する。
神聖な場所なのだろうが、人が多くて、観光地化されていて、厳かな雰囲気が薄れてしまう。
特別公開で普段見学することのできない本殿を見学することができるというので行ってみる。
拝殿の奥の本殿を見ることができるガラス張り部屋で説明を聞きます。
西本殿、東本殿と2つの本殿が全く同じ作りで立っている。
日本語の説明の後に英語の説明をしてくれるので海外からの観光客にも対応しているのだなと思った。
写真を撮ってはダメだと言うのだが、それでも撮ろうとする人が日本人、外国人を問わずいる。
それを見つける度に注意をするのが大変だな。
神々に感謝し、旅を続ける事にしよう。

賀茂御祖神社

15都道府県庁目 京都府庁

京都府庁に着いた。
かつての京都を統治する官庁舎は古く、立派なものだった。
京都府庁旧本館は、国の重要文化財となっている。
是非とも中を見学してみたいと思ったが、門は閉ざされている。
今日は、8月11日 山の日で祝日だった。
どおりでどこへ行っても人で賑わっているわけだ。
毎日移動の旅を続けていると、曜日感覚が薄れてくる。
もうすぐお盆になる。
夏休み期間になったからどこも混んでいそうだな。
キャンプ場の予約が取りづらくなったら嫌だな。
その日暮らしなので宿の確保が必須なのだ。
ま、どうにかなるでしょ。
お気楽に考えてえ旅を続けるのであった。

15都道府県庁目 京都府庁

京都北白川ラーメン 魁力屋

「京都中華を食べに行こう」
ミィが言う。
「焼売とかからしそばがあるんだよ」
いつの間にか調べている。
京都府庁の近くに京都中華ハマムラというお店があり京中華で有名らしい。
早速行ってみたがあいにく閉店の時間。
朝からあちこち見て回り気づけば午後2時。
お店も昼休みに入っていた。
周囲を探してみたが適当な店がない。
結局、車で移動して見つけたチェーン店らしき店に入る。
「京都北白川ラーメン魁力屋」さん。
背脂醤油とワンタン塩ラーメンをいただきます。
新潟の背脂ラーメンと違いストレートの細麺
味もずいぶん違う感じ。
美味しかった。
ごちそうさまでした。

背脂醤油ラーメン
ワンタン塩ラーメン

住宅街の遺跡 長岡京

京都市内から、コンランドリーを探しながら移動して向日市に入った。
幹線の大通りからそれて住宅街へと入っていく。
旧街道のような狭い道だった。
その通り沿いにコインランドリーがあった。
溜まった洗濯物を詰め込んで洗濯をする。
洗濯が終わるまでに1時間くらいかかるので近所を散策することにした。
ここは、昔長岡京があった場所だ。
約1200年前。
奈良の平城京から遷都し造られた都だ。
その跡地があるというので行ってみた。

史跡 長岡京跡

住宅地の真ん中にそれはあった。
確かにそれはあったが。
「何もないね。」
そこにあるのは、住宅街にあるちょっと広い公園だった。
少しだけ木々や手入れのされた樹木があり、草の生えた広場のようなところ。
ただ、案内板が立っていて、そこが長岡京の跡であるというのを物語っている。
京都の街は、地面を掘ればどこからでも遺跡が出てくるから開発が進まない。
そんな話を聞いたことがある。
確かに住宅地の真ん中にこんな遺跡があるのだから納得できる。
古くからの都というのは、こういうものなんだな。
長岡京があった当時は、どんな街並みでどんな風景だったんだろうか?
当時の人が今の跡地を見るとびっくりするだろうな。
そんなことをふと思った。

長い参道 向日神社

もう少し、向日市で散策しようと思い、向日神社へ来てみた。
コインパーキングに車を停めると神社へ向かう。
住宅街の通りに面して鳥居がありその前に立つと、緩やかに上り坂の長い参道が見えた。
石畳の参道の両脇に灯籠がずらりと並んでいて、奥の神社へと続いていた。
喧騒は無く、静かな参道をゆっくりと歩く。
真ん中くらいまで進んだところで、後ろから車がやってきた。
「えっ、ここ車が走って良いの?」
神社の参道だから車両侵入禁止だと思っていたのだ。
脇に避けると車は静かに神社の境内へと進んでいった。
生活道路というわけではないだろうが、ちょっと驚いた。
神社でお参りをして、建物を見て回る。
ミィは、いつもの様に軒下の彫刻や、周囲の飾りを見ては「すごい!すごい!」と感心している。
神社の隣には、天文館がありプラネタリウムもあるらしい。
祝日の今日は、休館日なので中に入ることはできなかった。
「そろそろ時間だな」
静かな参道を下ってコインランドリーへ戻ることにした。

向日神社
参道が長い
良い旅が続けられますように。

夕食難民 奈良市

京都から奈良へ。
広い幹線道路から離れ、思った以上にのどかな道を進む。
Google Map で示された道は幹線道路を離れずいぶんとのどかな道だった。
京都市内の都会の雰囲気からガラッと変わったのだ。
とは言え、夕暮れの帰宅ラッシュの様な感じで車も多い。
ホテル泊まりだとゆっくりでも良いやと思ってしまう。
午後7時位にホテルに着いた。
「近くに中華屋があるから行ってみるか」
ホテルからあるいて数分の所にある中華屋に行ってみる。
駐車場が満車でちょっとやな予感。
案の定、予約でいっぱいだった。
「ショッピングモールなら食べられるんじゃない?
金魚ミュージアムもあるよ。」
ミ・ナーラというショッピングモールまで歩いて行った。
ショッピングモールに入るとミィの目が輝く。
何しろ車で移動、移動の毎日。
こういう物が溢れたショッピングモールに来るのが久しぶりなのだ。
「金魚ミュージアム見てみたい!」
「それより夕飯食べよう」
ショップを見たり、金魚ミュージアムを外から眺めたりしてからレストラン街へ行ってみる。
しかし、午後8時が閉店時間だとか。
ショッピングモールはもっと遅くまでやっていると思ったのに。
美味しそうな食事をしている人達を見ながら、入店時間が過ぎているというのでモールを後にすることにした。
後は、これと言って食道のような店は見当たらなかった。
また少し歩いて見つけたのが洋麺屋五右衛門。
新潟にもあるチェーン店だけど、食いっぱぐれるよりは良い。
結局今日は、「奈良」の気配を一つも感じられないパスタを食べることにした。
明日は、奈良の名物を食べられるだろうか?
そもそも、奈良の名物ってなんだろう?

結局、パスタを食べる。

48日目のDATA

2023/08/11(金)
天候:晴れ 最低 27.4℃/最高 36.2℃
京都府京都市〜奈良県奈良市
走行距離:91.3km
総走行距離:7130.2km

48日目のルート

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