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ぐるっと日本を旅してみた Vol.64

2023年8月27日(日)64日目

佐賀県の唐津から長崎県の平戸にかけては歴史的にも見どころがたくさんある場所だ。
しかし、僕らはそんな歴史的価値のある観光地を見ずに、ひたすら食べ続けて旅をしていた気がする。
このあたりは特に海鮮が美味しい場所でもあったのだ。


本土北西端の地 波戸岬

キャンプ場の近くの波戸岬に「本土北西端の地」があった。
北海道で「北東端の地」は行ったので日本を横に進んだ事になるのか?
しかし、九州に「北」の端っこがあるとは思わなかった。

キャンプ場の朝
本土北西端の地

海中散歩 玄海海中展望塔

「北西端の地」と書かれた碑がある先に海から突き出た塔が見える。
その塔に向かって橋も伸びていた。
玄海海中展望塔だ。
昨日「魚処萬坊」へ行く事ができなかったので、海中へ入れるのならば行って見ようと思ったのだ。
入場料を払い、狭い橋を歩いて渡り塔にたどり着く。
手すりから海上を覗き込むと魚がたくさん見えてちょっと興奮してしまう。
魚の餌付けもできるようだが、僕らは中に入る事にした。

玄海海中展望塔
海へ一直線
海上からも魚が見える!

螺旋階段を降りていくと円形のホールに出る。
周囲にガラス窓がありそこから海中の様子を見ることができるのだ。
たくさんの魚が泳いでいる。
水族館とは違い、自然の姿を見ることができる。
特に鯛が多く泳いでいるのが見えた。
「すごい!すごい!」と、僕らは魚を見てまわった。
時折、誰かが餌付けをやっているのだろう。
何かがフワフワと水中を漂ってくると、サッと魚が集まり口に咥えて去っていく。
その様子が面白くて、僕らは海中を見続けていた。

ぐるぐると海中へ
鯛!
いっぱいいる!

サザエのつぼ焼き

海中から浮上すると波戸岬を散策して回った。
天気も良く、海がとてもキレイだ。
駐車場に戻ってくると、売店から良い匂いがしてくる。
海鮮をその場で焼いているようだ。
僕らもその中に入って店先のカウンターに座った。
何を食べるか迷ったが、サザエを食べる事にした。
カウンターの目の前で焼いてくれるのだ。
サザエを殻のまま網に乗せて焼いているのを見ていた。
やがてサザエが焼けるとトレーに乗せて渡してくれる。
「熱いからね」
手渡されたサザエは熱くてどうやって食べようかと思ったが、どうにか殻の中から身を穿り出して口に放り込んでみる。
美味い!
コリっとしたサザエを噛むと潮の香りが口の中に広がる。
僕らはあっという間に食べてしまった。
美味しかった。
ごちそうさまでした。

サザエのつぼ焼き 美味しい!

アジフライの聖地 道の駅 松浦海のふるさと館

昨夜の夕飯はアジフライを食べた。
玄界灘ではアジが良く捕れるらしくアジフライが名物になっている。
中でもアジフライの聖地があるらしいので行ってみることにした。
リアス式海岸となっているこのあたりは海岸線がかなり入り組んでいる。
海岸線を走ってるかと思うと、山の中に入ったりして 風景が目まぐるしく変わる。
波戸岬から南下して伊万里市まで戻ってきた僕らは対岸を再び北上していった。
道はやがて長崎県に入っていた。
長崎県松浦市の松浦漁港は、アジの水揚げが日本一を誇っている。
そのため松浦市は、アジフライの聖地を宣言している。
そんな松浦市にあるのが道の駅 松浦海のふるさと館だ。
駐車場は車で埋まっていた。
結構なお客が入っているようだ。
そして駐車場の傍らにアジフライのモニュメントがあるのだから驚いた。
アジフライのモニュメント!
これは期待ができそうだぞ。

アジフライのモニュメント
アジフライの聖地
道の駅 松浦海のふるさと館

物産館はお客でいっぱいでその中を縫うように回っているとアジフライの売り場があった。
残りは1、2枚!
そんなに売れてるの?と思ったら揚げたてのフライが追加される。
回転が早いのだ。
アジフライを2枚買ってイートインコーナーへ。
空いていた席に座ると、アジフライにかぶりついた。
美味い!
揚げたて、サクサクで身がふわふわで美味しかった。
さすが、アジフライの聖地。
ごちそうさまでした。

揚げたてアジフライ
ソースをかけていただきます。

平戸ちゃんぽん うどんの亀

松浦市から平戸へ向けて走ってきた。
海上の平戸大橋を渡るとそこが平戸島になる。
見どころもたくさんあるのだろうがまずはお昼を食べに行こう。
平戸港の駐車場の停めると、海を挟んで対岸に平戸城が見えた。
まるで唐津城の様に海に浮かぶ城のようだった。

平戸大橋
平戸港から見た平戸城

まずは、観光案内所兼フェリー乗り場へ行ってみる。
ここから離島へのフェリーがたくさん出ていて、待合所に舟を待つ人が何人かいる。
時間があればノンビリと船に乗れたら良いのになぁ。
下調べもしていないのでそのチャレンジは止めておく。
それよりもお昼。
長崎といえば「ちゃんぽん」を食べておきたい。
ここ平戸には「平戸ちゃんぽん」があるらしい。
「長崎ちゃんぽん」だけじゃないんだ!という驚きがあった。
早速、平戸港の目の前の「うどんの亀」へ行ってみることにした。
「うどん」なのに店の前には「ちゃんぽん」ののぼりが立っている。

うどんの亀
本場の味!チャンポン

扉を開けてビックリした。
居酒屋じゃないか!
薄暗い店内は、逆L字のカウンターが有り、反対側に小上がりがある。
その小上がりのテーブルにおっさんが「いらっしゃい」と言ったが完全に酔っぱらいのようだった。
店主なのか?
カウンターには2人の客、。
僕らは、入口側のカウンターに座ることにした。
目の前にはおでん鍋があり美味しそうなおでんが入っている。
ちゃんぽんを頼み待っていると、ガラッと扉が開いて夫婦だろうか2人連れが店内を覗き込んだ。
酔っぱらいのおっさんが急に起き上がって「いらっしゃい」と言う。
2人連れはギョッとした顔をし、後ずさりして外へ出て行った。
そんな雰囲気、良い意味でローカルな店なのだ。
しかし、ちゃんぽんは美味しかった。
魚介の旨味と、豚骨のスープ、太めの麺がマッチしていて、これが本場のちゃんぽんか!と思った。
僕にとっての初ちゃんぽん。
それが平戸ちゃんぽんだった。
ごちそうさまでした。

目の前にはおでん。美味しそう。
平戸チャンポン
美味しい。

平戸城 亀岡神社

平戸城がある亀岡公園の駐車場に車を置いて、坂道を登っていくと塀があり、門があった。
門をくぐると広場になっていて天守に出た。
平戸城の天守閣がそびえ立っている。
天守閣に入れるようだったが、僕らはその隣の亀岡神社へ行った。
平戸松浦藩主を祀る神社だ。
静まり返った境内は人気がなく僕らだけだった。
今日も日差しが強い。
この暑さだけはうんざりしてしまうなぁ。

平戸城
亀岡神社

ローカルアイス エレナ 田平店

平戸大橋を渡ったところにあるスーパーマーケット、エレナ田平店に寄った。
今夜の食材を買うためだ。
ただ、ついでにアイスクリームを買うことにした。
「佐賀で食べられなかったから」
とミィがいうのでここで食べることにした。
「ミルクック」
「ブラックモンブラン」
佐賀県の竹下製菓のアイスクリームで九州ではスーパーなんかで売られている。
「ミルクック」は、氷片入りのミルクセーキバー。
「ブラックモンブラン』は、バニラアイスにチョコレートとザックザク食感のクッキークランチがコーティングされたアイス。
どちらも美味しいね。
この暑さにアイスはありがたい。
食材を手に入れた僕らは、キャンプ場へ向かう事にした。

「ミルクック」と「ブラックモンブラン」
氷片入りのミルクセーキバーの「ミルクック」
クッキークランチのアイス「ブラックモンブラン」

動物の糞 長串山キャンプ場

国道を離れ、県道を進み長串山キャンプ場へ着いた。
ここは、長串山公園という広い公園の一角にあるキャンプ場だ。
駐車場に車を停めて、階段を上がってビジターセンターに入った。
ここが受付になっているようだったが人気が無い。
「すみません」と、声をかけると奥から人が出てきてチェックインができた。
「今日はお客さんだけです」と、毎度おなじみ、平日あるあるの言葉を聞く。
「ここから上がった所にキャンプ場があります。
車も乗り入れて良いですよ。
職員はこの後、帰っていなくなりますので」と言われた。
この広い山の公園に僕らだけになるのが決定したのだった。
僕らは、キャンプサイトまで車で行ってみた。
そこは、広場になっていて傍らにステージがある。
ステージの前に車を停めると、テントを立てる場所を探し始めた。
炊事場は簡易的に作られたもの。
キャンプブームに乗って急遽作ったサイトの様だった。
トイレは、階段を登った先にある公園のトイレを使うことになる。
まぁ、そんなキャンプ場はここまで多々見てきたのでひるまないのだが、ちょっと問題があった。
やたらと動物の糞があるのだ。
それもそこそこ大きい動物らしい。
どうにか糞のないところを見つけてテントを設営したが夜中に何か出てきたらどうしようか?
未知の動物が心配になっていた。

西海国立公園 長串山
今宵のお宿
眺めの良いサイト

鹿町温泉やすらぎ館

キャンプ場から山を下って15分ほどの日帰り温泉へ行くことにした。
鹿町温泉は、高校の建替え工事中に湧出したという温泉らしい。
源泉掛け流しの温泉は、温度もちょうど良い。
手足を伸ばして湯に浸かっていると、今日の疲れも癒せそうだ。
明日は、長崎市まで行ければ良いなぁ。
明日の行程を考えながらノンビリと温泉に浸かった。

鹿町温泉やすらぎ館

夕陽 九十九島

西海国立公園にある長串山キャンプ場は、高台にあるので見下ろす風景がとてもキレイだった。
ここから見えるのは、リアス式海岸と208の島々からなる九十九島。
この風景を独り占めできるのがとても幸せだった。
そして島々の間に沈んでいく夕陽。
島々と海が徐々にオレンジ色に染まり、やがてそれが薄れていき、徐々に暗闇が広がるが、空には数々の星が光り始める。
この壮大で劇的な変化を見ているのは僕らだけ。
過ぎ去った今日一日。
やがて訪れる明日の一日。
その狭間のスペクタルが目の前で展開されていた。

九十九島
九十九島に夕日が沈む

64日目のDATA

2023/08/27(日)
天候:晴れ 最低 24.9℃/最高 31.7℃
佐賀県唐津市〜長崎県佐世保市
走行距離:130.0kmkm
総走行距離:9178.7km

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