見出し画像

ぐるっと日本を旅してみた Vol.45

2023年8月8日(火) 45日目

「地味にすごい福井」
それが福井県のキャッチフレーズ。
変な物、
なんでここに?という物
厳かな場所、
懐かしい物、
おいしい物、
見るもの見るもの確かに、「地味にすごい福井」を感じることができた。


変なはぶたえ 「生もっち」プリン専門店

キャンプ場をチェックアウトする際に日本海へ抜けるルートを聞いてみると、管理人のおじさんは丁寧に教えてくれた。
その教えに従い、日本海へと抜ける。
日本海の波打ち際を走る道は、「越前・河野しおかぜライン」と呼ばれていて開通当初は有料道路だったらしいが、現在は無料化されている。
今日も天気が良く、海は穏やかで水平線がよく見える。
沖を大きな船が浮かんでいる。
越前・河野しおかぜラインは、気持ちよく走れる道だ。
やがて道路は海から離れて国道8号線に合流する。
その丁字路に面白い建物があった。
コンテナのような店舗が1棟。
その横にコンテナの上に向かって駅にあるような階段があり、テラスのようになっている。
「変なプリン専門店」という幟がいくつも立っていた。
GoogleMap で調べると「変なはぶたえ『生もっちプリン』専門店」と書いてあった。

変なプリン専門店
展望台?

「生もっちプリンって、なんだ?」
興味が湧いたので食べてみる事にした。
店内は小洒落た感じで冷蔵ケースに丸い小瓶が並んでいる。
早速購入して、隣のコンテナの上のテラスへ行ってみる。
日本海が良く見える。
丸いガラスの小瓶に白いヨーグルトのようなものが入っている。
「もっちプリン」
「のびるプリン」
「生もっちプリンは変な謎の生態をもった不思議な食べ物です」
瓶に書いてある説明を読んでもどんなものか想像がつかない。
金粉が散らしてある生もっちプリンにスプーンを刺してみると弾力がある。
そして、伸びる。
味は牛乳プリン味の餅?みたいな感じで、冷たくて、甘くて、美味しかった。
賞味期限が短いのでお土産には無理だけど、また食べたいなぁ。
ごちそうさまでした。

変な謎の生態「なまもっちプリン」
びよ〜ん

北陸道総鎮守 氣比神宮

これほど荘厳な神社が敦賀市にあるとは知らなかった。
北陸道総鎮守 氣比神宮。
鳥居の前で一礼し、境内に入る。
参道の左右で祈ることが違うらしいが、神様が通られる真ん中を歩かなければ良い。
鳥居をくぐってすぐ左手に猿田彦神社がある。
手塚治虫の漫画に出てくる鼻の大きなキャラクターを思い出す。
小砂利の山道をさらに奥へと進むと、広い場所に出る。
そこに大きな松の木が立っている。
旗揚松といい、後醍醐天皇の時代に神旗を掲げた松ということらしい。
その左側に塀があり中央に本殿へ続く鳥居がある。
その中もまた広くなっていて、参道の石畳が十字に通っている。
拝殿へ進み、参拝をすると清々しい気持ちになってくる。
大勢に人が参拝に来ていて賑やかな境内を後にする。
これほど大きな神宮のある敦賀という街は、どんな街なんだろう?
ちょっと気になったので散策してみることにした。

氣比神宮
重要文化財 大鳥居
外拝殿

銀河鉄道999 敦賀市シンボルロード

かつて東京とパリを結ぶ「欧亜国際連絡列車」というものがあり、敦賀港が鉄道と船の乗り継ぎの地となっていた。
1999年、敦賀港開港100周年を記念して、「科学都市」「港」「駅」と敦賀市の将来像をイメージして作られたのがシンボルロード。
別名「松本零士モニュメントロード」だ。
宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999の像が合計28体、
歩道に点々と設置された銀河鉄道999のモニュメントを一つ一つ見ながら街を散策する。
道路が広く、整備された街並みだった。
鉄朗、メーテル、車掌さんなどのモニュメントにはキャラクターが登場したシーンの説明が書いてあるが、どうも逆に進んでいるようだ。
遡っていく物語が綴られていた。
反対側を歩けば良かったかな?
銀河鉄道999を巡る街歩きはとても楽しかった。

メーテル
鉄郎ととメーテル
車掌さん

新幹線開業前 敦賀駅

30分ほどのんびりと歩いて敦賀駅に着いた。
新幹線開業が目前となっていて、駅舎とその周辺がキレイに整備されている。
駅に入るとちょっと狭い感じがしたが階段を上がってさらに奥へ続いているようだった。
在来線のホームは1段高くなっていて、さらにその上に新幹線の高架が見える。
開業すると東京から来た新幹線と大阪、名古屋方面への在来線との乗り換え駅になるという。
駅前は、昔からあるのだろうお店がある一方で、おしゃれなガラス張りの店舗ができていた。
観光案内所もある複合施設のようだ。
開業後は賑やかになるのだろうなぁ。
いつか鉄道旅もしてみたいなぁ。

新装 敦賀駅
在来線ホーム

宇宙戦艦ヤマト 敦賀市シンボルロード

行きと反対側の歩道を歩いて戻ることにする。
こちらは宇宙戦艦ヤマトのキャラクターが並んでいる。
古代進、森雪、沖田艦長、佐渡先生・・・
ただ、新しいキャラクターが多く、「誰?」という感じだった。
初期のヤマトしか知らないとちょっと違和感のあるモニュメントが並んでいた。
それでも時間をかけてゆっくりと見て敦賀の町を楽しんだのでした。

シンボルロードの案内
古代進と森雪
佐渡酒造 先生 すごい名前だなぁ
アナライザー
サーシャ、真田さん、沖田艦長

焼き鯖寿司 地魚料理まるさん屋

「お昼、どうしようか?」
そろそろお腹がすいてきた。
「焼き鯖寿司っていうのがあるらしいよ。」
それは美味しそうだなぁ。と、お店を探すと駅の方にあるらしい。
僕らは車に乗ると地魚料理まるさん屋さんへ向かった。
駅前通りの商店街に「まるさん屋商店」という店舗があり、その2階に地魚料理まるさん屋はあった。

まるさん商店
美味しそう!

店内に入ると僕らは座敷に通された。
和食のファミレスのような雰囲気で結構広い店内。 お客さんも多く、混んでいる。
おろし蕎麦と鯖寿司のランチ。
鯖寿司、焼き鯖寿司、穴子寿司のランチ。
ミィと2人で分けて食べる。
他にも魚介類を中心に美味しそうなメニューが並んでいるが、目的は焼き鯖寿司。
やはり名物を食べたいのだ。
これらの寿司は、押し寿司で富山のますのすしと同じだが、形は棒状の物でランチはそれを切った物が出てくる。
味がしっかりしていて美味しい。 福井の蕎麦は黒いと聞いていたのだが、ホントに黒い。
更科蕎麦の様な白い蕎麦と違い麵がちょっと固めな気がする。
蕎麦も美味しい!
名物を探して食べるのはホントに楽しい。
ごちそうさまでした。

おろし蕎麦と鯖寿司のランチ
おろし蕎麦
鯖寿司、焼き鯖寿司、穴子寿司のランチ

久々子湖 三方五湖

敦賀から舞鶴にかけての若狭湾の海岸線は、リアス式海岸になっている。
三陸地方のリアス式海岸が有名だけど、ここも同じようにリアス式の海岸で海岸線がグネグネしている。
そこに湖が絡んでくる。
元々1つの湖だったのが氷河期なんかを経て三方五湖となった。
三方五湖は、三方湖、菅湖、水月湖、日向湖、久々子湖の五湖からなっていて、淡水、汽水、海水とそれぞれ個性がある。
久々子湖畔へ来てみた。
「くくここ」ってかわいい響きだなぁ。
「チチカカ湖」みたいな響きだなぁと思った。
でも本当は、「くぐしこ」と言うらしい。
傀儡(くぐつ)かと思ってしまった。

久々子湖

瓜割の滝

瓜割の滝
水につけた瓜が割れるほど冷たい水が流れる滝。
どれほど冷たい水なのか気になる。
木々の間を進む小路。
既に気温が下がっている気がする。
脇を流れる小川の音が大きくなる。
この先に滝があるのだろう。
遊歩道をゆっくり歩くと石の橋が小川に架かっている。
その橋の下で水に手をつけてみる。
冷たくて気持ち良い。

名勝 水の森 瓜割

橋を渡ると、ちょっと神聖な雰囲気に変わった。
石段を数段上がると竹の柵に囲われた場所があり近づく事はできないが、ここから水が湧き出ているようだった。
滝と言っても落差の大きなものではなく、段差のある岩の間を水が流れている。
水量は、豊富で水の流れ落ちる音が響いている。
その手前に柄杓が置いてあり水を飲めるようになっていた。
早速、手にすくって飲んでみた。
冷たい感触が喉を通っていくのが分かる。
スイカをここで冷やしたら美味しいだろうな。
あっ、割れてしまうなぁ。
戻りしな、土産物屋でペットボトルの瓜破の水を買ってみた。
強い日差しに冷たい水が心地良い。

瓜割の滝
わかさ 瓜割の水

ゴルフ場でキャンプ 二王の森キャンプ場

おおい町でアウトドアショップに寄ったり、食材を調達したりしてからキャンプ場へ向かった。
海沿いから山の中へ入っていく。
思いの外山深く、民家も無くなった道を進む。
40分ほど進んでようやく「あやべ温泉」の入口が見えた。
二王の森キャンプ場は、あやべ温泉二王館のフロントでチェックインをする。
二王館は、丘の上にある建物で日帰り温泉、ホテルのフロントも兼ねている。
キャンプ場は温泉に併設されいるのかと思ったら元来た坂道を降りたところだという。
「パークゴルフ場の脇がキャンプ場になっています。
車へ荷物を降ろしたら当館の駐車場へ置いてもらうのですが、
本日お客様だけですので荷物用の駐車スペースに停めてもらって大丈夫です
出入りの際に扉だけ閉めてください。」
注意を受けてテントサイトへ行くと広いパークゴルフ場があった。
ゴルフ場の周囲は動物よけの柵で囲まれている。
2m位ありそうな柵でその中間に駐車場の入り口があった。
その柵の一部が折りたためるようになっていてそこから車を中に入れて、再び閉める。
ゴルフ場なだけあって芝生が広がっていて気持ちが良い。
僕らは車の近くにテントを建てて今宵の宿とした。
炊事場は、急遽作りましたといった感じだったが十分な物だった。
トイレは、ゴルフ場の入り口にある売店まで行くか、反対側の柵の外にある機械室のようなところにある。
どちらに行くにも結構な距離があった。
設営後は、あやべ温泉でお風呂に入り、夕食を食べてのんびりする。
そういえば
「あやべ、って綾部市か!
ここはもう京都じゃん。
まだ福井県にいると思っていた僕は、びっくりした。
山を越えていつの間にか京都府に入っていたのだ。

時折、温泉へ行き帰りの車が通るくらいで辺りはシーンと静まり返っている。
広大なゴルフ場にポツンと一軒家。
状況がなんか面白かったが、明日の朝、ゴルフ大会でも始まったらどうしよう?
ゴルフプレーヤーの脇に立ってるテント。
なんか想像すると面白かった。
・・・翌朝、誰もいないゴルフ場で僕らはテントを撤収した。

今宵のお宿
ゴルフ場内の広大なキャンプサイト

45日目のDATA

2023/08/08(火)
天候:晴れ 最低 27.4℃/最高 34.7℃
福井県越前市〜京都府綾部市
走行距離:132.7km
総走行距離:6816.5km

45日目のルート

いいなと思ったら応援しよう!