
ぐるっと日本を旅してみた Vol.50
2023年8月13日(日) 50日目
8月13日
お盆になった。
今までお盆に家にいなかったことはほぼ無かった。
父方、母方それぞれの本家の墓参りに行き、ほぼ一日を過ごす。
何年も繰り返してきたお盆の光景。
今年は、大阪にいるので当然行けない。
実家の居残り組に任せて旅を楽しむことにする。
4つの顔 万博記念公園
大阪で行きたいところはたくさんあった。
アベノハルカス、通天閣、海遊館、カップヌードルミュージアム。。。
これだけ回っていると2、3日かかりそうだった。
花博記念公演鶴見緑地でキャンプもしたかったが、予約がいっぱいで都会の真ん中でキャンプをするのは諦めた。
先を急いでいたこともあり、頭の中の予定はキャンセルして1ヶ所だけ寄ることにする。
僕らは万博記念公園へ向かった。
朝早いこともあり駐車場は車がまばらに停まっている。
車を降りるとガンバ大阪の本拠地パナソニックスタジアム吹田が見える。
その前にららぽーとExpoCityの建物。
そして、モノレールの駅の裏に太陽の塔が見える。
モノレールをくぐり、高速道路を跨ぐ橋を渡る。
チケットを買って中に入ると目の前に太陽の塔が迫ってくる。
「でかいね」
周囲の人に混じって写真を撮る。


中に入ることもできる様だが、すでにほぼ予約でいっぱいで、今からの予約だと夕方になってしまう様だ。
太陽の塔は諦めて園内を歩く。
大きな池があってスワンボートが浮かんでいた。
僕らはその脇を歩いてEXOI’70パビリオンへ向かった。
ここには太陽の塔の頂部に設置してあった黄金の顔がある。
太陽の塔には頂部の「黄金の顔」腹部の「太陽の顔」背部の「黒い太陽」と3つ顔があるがもう一つ太陽の塔の地下に「地底の太陽」があった。
地底の太陽は、万博終了後行方不明になって見つかっていない。
最近、復元はされて太陽の塔に展示されているそうだ。
万博の資料や写真、展示を見ながらそんな説明を読んでいると「やっぱり中に入りたかったな」と思ってしまう。
それでも EXPO’70パビリオンの巨大な「黄金の顔」を見ることができて満足していた。
今度、機会があれば予約して来ることにしよう。
そうでなくてもこの広い公園全体を見て回ることは何回か分けて来なければ不可能だった。
EXPO’70パビリオンから出て遊具のある場所を通って太陽の塔へ戻ってきた。
背の高い塔を見ながら、いつかまた。
いつかはわからないけど。
いつかまた来れたら良いな。
そう思った。





たこ焼き くくる
お昼は、たこ焼きを食べよう。
そう決めていた。
万博記念公園の目の前にあるららぽーとEXPOCITYへ行ってみる。
老舗のたこ焼き屋が入っている様だ
しかし、ららぽーとの前まで来て足を止めた。
お盆休みということもあり、人で溢れかえっていた。
この様子だと店の前は大行列だろう。
それよりもこの人混みに入るのはちょっとうんざりした。
「やめよう」
「えっ」
「あの人混みに入りたくない」
仕方ないなぁ、ミィはそんな顔をした。
「向こうにもあるからそっちへ行こう」
僕らはモノレールの万博記念公園駅に向かった。
ここには、「たこ屋道頓堀くくる」がある。
駅のコンビニに入って左手、レジの裏側に小さな店舗があった。
テイクアウトの店かと思ったらテーブルがあって中でも食べることができる。
僕らはたこ焼を頼むと店内で食べることにした。
大きなたこ焼き機にタコを並べると生地をかける。
串?でそれらをクルクルと回しながら焼いていく。
手際よくパックに詰めて青海苔を一振りして出来上がり。
外側がしっかり焼いてあって、中はトロトロ。
そこにプリプリのタコが入っている。
The大阪のたこ焼き!
そんな感じのするたこ焼きだった。
「美味しい」
食べて思わず笑顔になるってのは、良いね。
ごちそうさまでした。

18都道府県庁目 兵庫県庁
万博記念公園の駐車場へ戻ってくると、車はほぼ満車だった。
朝早くに来ていて良かったと思った。
僕らは、満車の駐車場を出て神戸市へと向かった。
高速道路の高架下、片側2車線の道路を走っている。
周囲は住宅街で大阪、神戸の巨大通勤圏の中にいることを感じた。
意外とアップダウンがある道を進みまもなく兵庫県に入った。
海に近づくにつれて周囲が住宅街から都市部に変わり背の高いビルが増えてくる。
気付けば車外温度計が40度を指している。
マジカ!

神戸市内に入る。
駅が近く交通量も増えてきた。
道はゴチャゴチャして右折をしたいのだが、入るべき車線が良く分からずに何度か間違える。
「すみませんね。県外で道に不慣れなもので」
独り言がつい出てしまうと、
「迷惑だなぁ」
と、ミィに笑われる。
GoogleMapの現在地と若干差が出てしまうため見極めが大変なのだ。
ようやくガードをくぐり、裏路地に入ったところで駐車場に車を停めた。
歩いて兵庫県庁に向かう。
ここまで道府県庁舎は、ある程度の敷地があってそこに立っている感じだった。
しかし、兵庫県庁舎の印象は、ビジネス街のビル群という感じ。
道路を挟んで何棟かの庁舎が立っているのだ。
1号館を目指して行く。
階段を上がった所が広場の様になっていて正面玄関がある。
ある意味、都会的な庁舎だなぁと感じた。



日本庭園と恐竜 相楽園
兵庫県庁舎を離れると、近くを散策してみようということになった。
調べると相楽園という日本庭園があるらしい。
相楽園は、神戸市で唯一の日本庭園。
重要文化財になっている建物が移築されている。
お寺の山門のような門をくぐると、
そこには都会の真ん中とは思えない日本庭園が広がっていた。
受付で入場料を払うと、ミィが受付の脇に目を付ける。
「恐竜がいる!」
恐竜のぬいぐるみが置いてあり、話を聞くと園内を持ち歩いて写真を撮って良いですよ、との事。
ミィが大喜びでぬいぐるみを選んでいる。
強い日差しの元、園内を歩く。
蘇轍が植えてある砂利道を歩くと早速ミィが恐竜を置いて撮影大会を始める。
蘇鉄の葉陰に恐竜を置いてそれっぽい写真を撮っている。
庭園の奥に煉瓦造りの厩屋や、洋館が現れる。
旧ハッサム住宅
インド系イギリス人の貿易商が建てた建物で白い壁に柱、テラス、屋根の軒下が緑というオシャレな建物だ。
特に中に入れるわけでは無いので外観を見て回る。



旧ハッサム住宅の前は木々で覆われている。
目の前には大きな池。
鯉が優雅に泳いでいる。
都心にこんな静かなところがあるのは良いかも。
撮影大会は続いている。
日本庭園とアンバランスな恐竜。
満面の笑みを浮かべてスマホを抱えるミィ。
木陰が多いのが幸いで、日差しを避けて待つことにした。



ジャングル風呂とゴキブリ しあわせの村
六甲山の山中に無料のキャンプ場がある。
神戸の夜景を見ながらのキャンプも良いなぁと思っていた。
しかし、調べると車では行けず、そこそこ山道を歩く必要があるらしいので諦める。
六甲山を越えた反対側にもキャンプ場があるのでそこへ向かうことにした。
「しあわせの村」
なんだか宗教団体の施設?と、ちょっと躊躇したが神戸市の市制100周年の記念事業でオープンした公園とのこと。
園内にはスポーツ施設、温泉施設、宿泊施設、そしてキャンプ場がある。
オートキャンプ場は、各区画に水道、流し台、野外炉、AC電源が付いている豪華な仕様だ。
お盆で日曜日と言うこともありテントサイトはほぼ埋まっている。
僕らは、テントを立てると温泉へ向かった。
公園とはいえあまりにも広いので車で移動する。
「ジャングル温泉しあわせの湯」という名前の温泉は、その名の通り中はジャングル。
大きな湯船の回りに木が生えている。
スロープがあったりして高齢者、障がい者にも優しいお風呂となっている。
泡風呂や寝湯など10種類の風呂がある。
人は多いが広いので混み合っている感じがしない。
広い湯船に手足を伸ばしてゆっくり浸かる。
至福の一時だ。
テントサイトに戻って夕食の支度をする。
水道の脇のふたを開けて驚いた。
「ゴキブリがいる!」
ミィは喜んで写真を撮っている。
「見たこと無い」と驚くことを言うが確かに最近家で見たことは無い。
それどころか、こんなキャンプ場で、ゴキブリを見たことが無かった。
この後、何カ所かのキャンプ場でも見たが気温が高くなったと言うことだろうか?
東日本のキャンプ場では体験しなかった事を西日本で体験していた。



50日目のDATA
2023/08/13(日)
天候:晴れ 最低 26.0℃/最高 38.3℃
大阪府大阪市〜兵庫県神戸市
走行距離:74.9km
総走行距離:7257.1km
