【英語と教養】|自分の頭の中から「外国人」という枠組みをなるべく無くしたい
英会話という枠から少し外れたテーマになりますが、先日「日本で外国人を見かけて、何らかのきっかけで話すことがあった際、私たちが意識しなければならないことは何だろう」ということを考えるきっかけがありました。今回は自分も含め私たち日本人が(多くの場合)悪気なく、あるいは無意識的にやってしまっていることについて、私個人の見解を綴ってみます。
外国人も、人であるということ
英語が話せる人、もしくは英語を話したいという気持ちが強いが人がやってしまいがちなのが、不自然に外国人に話しかけること。街中で突然見知らぬ人から声を掛けられたら、反射的に少し警戒してしまうかと思いますが、外国人の方も同じではないでしょうか。言語学習の練習相手ではなく、私たちと同じ人であるという感覚を持つことが大切です。
英語を話したいのであれば、言語を上達させたいという同じ目的を持った人が集まる、ランゲージエクスチェンジのサービスを活用するのが適切だと考えます。
オフラインの英会話カフェやMeetupイベント、オンラインで世界中の言語学習者と繋がれるアプリなど、現代は勉強できる環境が用意されていますので、自分に合った方法を探してみることをおすすめします。
あたりまえだけど、大切なこと - 見た目で判断しない -
外国人と思われる外見の方に対して、つい英語で話をかけてしまう。これをあまり快く思わない方も多いようです。言葉を選ばず言うと「差別」と捉えられてしまう可能性も。
昔から熱心に日本語の勉強を続けている方、ハーフの方、在日歴が長く日本語が問題なく話せる方、国籍を日本に変えた方など、見た目だけでは分からない様々な背景があります。
日本にいる人には、まずは日本語で話しかける(あるいは、日本語で声をかけられたら日本語で返す)のがある種のマナーではないでしょうか。
「日本語が上手ですね」という呪いの言葉
自分もこのフレーズを言葉にしてしまい、後悔した経験があります。もちろん純粋に褒め言葉のつもりでも、人によっては同じことを言われすぎて「またか」と感じるかもしれません。実際、スロバキア出身のベロニカさんのとある記事を読んでハッとさせられました。非常に参考になる記事ですのでぜひ一度読んでみてください。
英語学習者の自分自身に置き換えて考えてみても、何も気にせず会話をしてくれる方が、きちんと会話ができているという事実に喜びを感じるだろうと思います。
ひいきしないのがベストなおもてなし
世界に誇る日本人のホスピタリティ(おもてなしの心)。しかしながら、「おもてなし」と「迷惑」は紙一重だと思っています。誰かの役に立ちたいという気持ちやボランティア精神は、実は自分のエゴに過ぎないかもしれないということを常に意識しています。
外国人に対しても同じことで、ひいきしない、特別視しないのもまた、おもてなし。気にしすぎず、でもいざと言うときは手を差し伸べられる、その為に自分の英語力を活用していきたいなと思っている今日この頃です。