日本語の吹き替え版では賢者と11人のバカ男ではないか
「12人の怒れる男」を中学生の娘と日本語吹き替えで見た。以前字幕で見たときと印象が異なり戸惑った。いっしょに見ていた娘は陪審員の男たちに対し汚い言葉で突っ込んでおり、それを叱責しながらも首をひねった。娘の口が悪いのは中学生という年頃なのと、たぶん親の影響と思うが‥(娘をとやかく言う資格はない‥)しかし、ヘンリー・フォンダ演ずる主人公の建築士以外の男たちがどうにもバカに見え、娘のツッコミもわかる気がしてしまうのである。
途中、古い映画(プレイヤーが古いのか?)のせいか、突然英語に切り替わった。娘も私もあれ?と思った。声が全然違う。それは別にいいのだが‥
なんか雰囲気違う‥
娘も私も英語がわかるわけではない。だから英語の言い回しとか、そういうのが理由ではないのに、バカっぽく見えないのである‥
声のトーンが日本語では高く、早口である。日本語字幕と吹き替えもかなり違っていた。外国の映画の日本語吹き替えは女性の場合たいてい声のトーンがかなり高くなっているが、男性の声も高くなっている!!
バカっぽく見えるのはそのせいだ。それとなんか若かりし頃の石原裕次郎が出てくる映画の不良・チンピラの喋り方だから軽く見えるのだ。
また突如日本語吹き替えに変わった。またバカっぽくなった‥
映画なんて字幕でも吹き替えでも内容がわかればいいと思っていた。
小説なども原文でわざわざ読む人はどんな人だろうと思っていた。
どう訳すか。これは外国人や外国を理解する際とてもとても重要である。
それか‥
英語というだけで、私と娘は知的さを感じてしまうのだろうか?
日本人は、なにやらペラペラた英語を喋っているだけで中身などまったくわからなくても恐れ入ってしまうたぐいの人が多いが、私たちもそうなのだろうか‥
いや、でもアメリカ人が英語を喋っているのに恐れ入るのもおかしなはなしである。アメリカという国も一皮むけばゴロツキまがいのものがわんさかおり、そういうやつらが民主化とか言って陪審員制度をやってるが、とんでもないことだというメッセージが暗に込められた吹き替えなのか‥?
アナと雪の女王のエルサの英語版の声も驚いたが、12人の怒れる男も驚きの声である。
声の印象大きい‥
日本語吹き替え版は12人の怒れる男ではなく、賢者と11人のバカ男ではないか‥