キース・ジャレット

演奏注意ずっと変な声を発し続けて、椅子から飛び上がったり、立ってピアノを弾いてみたり、イントロが長かったり...

この人の何がそんなに凄いのかがわからなかった。スタンダーズ・トリオとか言ってるけど演奏はバップじゃないし、とにかく「声」が耳障りで全然聴いてこなかった。

それが、ある時演奏を聴いてみると急に心を掴まれた。

人生経験を積んで、ドラマーとしての経験も積んでいくうちにジャズの聴き方が変わったのだと思う。

キース・ジャレットの「声」が全く気にならなくなったのだ。

声を発したり、立ち上がったり、それら全部ひっくるめての

「キース・ジャレットの『歌』」

なのだ、となんとなく理解できた気がした。

そしたら一気にこのトリオが気になり出してアルバムを何枚も購入して、今では理想のユニットの一つになった。

ドラマーのジャック・ディジョネットは前から大好きだったので、彼目当てに聴いているという部分もある。

ジャック・ディジョネットはドラマーであり、ピアニストでもあり、多彩なリズムを操れる、ジャズドラマーの枠で括れない音楽を作り出す人。

1人のドラマーとして尊敬し、ずっと聴き続けている1人だ。

ディジョネットが参加するアルバムをCDなりダウンロード購入で集めながら、これからもキース・ジャレットのトリオも聴き続けていく。

少しでも「ドラムが歌ってる」とか「バンド全体が歌ってる」という境地へ近づきたいから。

なにより、聴いていて心が動かされるから。


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