セオ。
今度はセオさんと落合さんの話。
なんとなくセオさんは早い段階からもう仙台を出ることは決めている感じはしてた、引く手も多いだろうから別に驚きもしなくて即行で大阪からアナウンスがあったのも納得していて。
本人が「もっと経験を積んでいきたい」と話したことにも、HCの中ではまだ年齢も若いし他所を見て回りたいのなんて当然の欲求でしょう。
きちんとシーズン通して見てたHCは桶さんとセオさんの2人しか居ないから、それでこんな話をするのもどうなんだって感じだけど。
今までHCの存在意義って試合を見ていてよくわからなかったんだよね、でもセオさんは私が見ていても違いが分かりやすかった。
私あんまり「ディフェンスのチーム」ていうのがよく理解できてなかったのよ、ディフェンスを大事にするのなんて当たり前だと思うからそこを強調したチーム作りをするってことの意味がよくわかんなくてね。
確かにディフェンスはオフェンスと違って日々の調子で大きくブレないから「まずはそこから」ていうのは堅実な思考、しかし試合は40分間しかないわけでブザーが鳴ったとき得点が多いチームが勝ちなのがバスケでしょ?
ディフェンスから調子を上げていくスタイルは堅実すぎて遅くないかな、みたいなことが疑問で目的がよく理解できないでいたんだよね。
でもセオさんの戦い方を見ていてディフェンスからオフェンスに繋げる、そのイメージがよく表現されていて見てるだけでわかったんだよ。
なるほど確かにディフェンスからオフェンスに繋げることができれば、失点を防ぎながら得点を狙うことができるし相手に精神的な負荷までかけられるから上手くやれれば非常に強力かつ堅実は勝ちを得ることができるんだなーって。
失点を防ぐのが目的のディフェンスじゃない。
そこでボールを奪ってからの早い展開。
これがやりたくて言ってたのかーって。
それは痛快で見ている私も楽しかった。
勝ちに拘りながらも魅せる試合を作っている、なるほどこれがHCというものの存在意義かと理解できずに見ていたところから深い楽しみ方を見つけることができたのはセオさんのお陰。
良きHCであった。
なんでHCがコート上で暴れているのか、困惑させられるところもあったりはしたけどね(笑)
ただ、違和感があったのは後任が落合さんだというところで私はちょっと(ん?)てなったの。
落合さんはかれこれ仙台に来て長いから一方的に私も親しみは持っているし、信頼できる人柄であることもわかってはいるんだけど。
でもそれは「ACとして」という話だから。
私的にHCとACは地続きで考えていい仕事ではないんじゃないかと思ってて、ましてや初任がB1の舞台となると正直かなり賭けじゃない?
今回ブースの継続が発表されたけど、選手達は自身の移籍を考えるときにHCが誰なのかって判断基準にしてるところ大いにあるでしょう?
落合さんの名前で集まるかな。
※むちゃくちゃ失礼なことを言う
落合さんにとってはチャンスだから運営側からオファーされたら、覚悟は必要だけど断る理由は無かったんじゃないのかなと思う。
が、運営側がその判断をした理由は何だろう。
勝率5割を達成できなかったところなのにさ。
色んなこと考えても「なぜ?」て不思議でね。
でもなんかー…
セオさんが「自分とクラブの求めるものの違いがありプロとして互いの道を行くことにした」と話したと聞いて、その言葉で今回の背景に何があったのか理由を薄々とわかってしまった気がしているんだよね。
いや、実際にはわかってないけどね。
あくまでも私の想像でしかないんだけど。
たぶん、たぶんだけど。
クラブ側はセオさんに対してプレミアへの参入を目標として、集客率まで意識した采配をするように要求したということじゃないだろうか。
私の界隈でも、そういうところでプレイヤー側と運営側とが揉めることってよくあるんだよ。
お互いに「楽しく盛り上がるシーンを作りたい」て気持ちは同じなんだけど、それを成し遂げるための手段の選択について価値観が違うから話が合わなくて関係が割れることはよくあって。
そんな出来事が背景にあったんだとしたらさ、セオさんや落合さんの去就であるとか本人達のコメントの意味って話が繋がるなと思ったの。
んで仮にそうだとしたら。
結構心配なのがねぇー…
もしそうだとしたら今回の選手獲得はなかなか難航することになるんじゃないのかなってさ、たぶん今居る選手達も先が見つかったらほぼ皆が出てく判断をするのではないかと思ってて。
私的にはどちらの思想も間違いとは思わない。
むしろ「収益性」と「アスリートとしての活躍」を両立してこそプロ、そこをイコールにすることが出来てこそ本物じゃないかと思うんだけど。
ただ、現実的にはそう甘くはないというか。
実際にそれが自分に可能かどうかではなく。
もっと違うところで軋轢が出てきちゃうの。
自分個人がプレイタイムを勝ち取れるかどうかが競技者としての質だけで評価されるわけではない、ていうこと自体が問題に発展するのよ。
もしそのスタンスで選手達がシーズンを過ごすことになったら、選手達は自分がどの立ち位置に置かれても居心地はあまり良くないだろう。
団体競技でそれはもう「実力を発揮できる場所ではない」「正当な評価をされる場所ではない」とイコールになってしまうからさ。
そういうのアメリカンな思想の持主ならあまり気にしなさそうではあるけどね、捉え方によるけど「結局は目指すべきとこは同じじゃないか」て解釈ができる人もいるだろう。
まあそうだね、活動して人気集めればいいだけの話だから同じといえば同じことなんだけど。
でも多くの選手は、ただでさえ厳しい世界の中でモチベーションの維持してくことを考えれば「自分が納得できないこと」は少しでも無い環境のほうが望ましくて。
最初から理不尽な基準で自分を見られることが決まってるクラブなんて嫌がるんじゃないの。
HCも実績ある経験者であればあるほど抵抗感は強く持ってるだろうしさ、名将であればあるほどに「面白い試合はそう作るもんじゃない」と運営側の意向に怒りそうな気がするな。
だから落合さんだったのかな、と。
あくまでも私の予想ね?
そんな背景があったとしたら話が繋がるだけ。
でも有り得そうだよねー…って思ってるんだ。
なんせプレミア入りってチームの強さが基準の話ではないでしょ、クラブの経済力で計られるうえに短期で達成しないといけないことだから単純に勝てるチーム作りを運営側は望んでない可能性はだいぶ高いのかなと。
リーグが制度を変えた理由もそこでしょ?
昇降格に軸足を置いて勝てるチーム作りに必死に予算割くのではなく、企業として成長に投資できるように昇降格を無くす話をしてるわけだからリーグの優先順位も「競技」じゃない。
まして仙台はそこの部分で余裕は無さそうだし取り付く島もなく「収益性が最優先だ」と言われ交渉にもならなかった、とかありそうだよな。
過渡期だなぁー…
リーグとしては最終的に、そんな問題も起きることがないくらいに各クラブが安定的な経営力を付けることを夢見ているんだろうけど。
正直それはブースター次第な側面が強いよね、田舎とかそんなスポンサーも居なければ金払いのいい太客なんてそう居ないけどどうするの。
私あくまで「競技としてバスケを見てたい」からあんまりそういうの考えたくないんだけどさ。
いかんせん私もイベント運営経験者ゆえにね、気付いてしまったり考えてしまったりするの。
まあ、完全にリーグとクラブの売り方が悪い。
リーグはB革新という構想を掲げて、各クラブも「この目標のために皆様の力が必要なんです」と当事者意識を植え付けて金を引き出していくという商売方法になったわけだ。
私この売り方が他ジャンルでも嫌いなんだよ、推しを人質にして事務所に金を取られる感じ。
それは誰の夢で、誰の目標で、誰が叶える?
私が事務所のために叶えろってことなのか?
見たくなかったよなぁー…そういうの。
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