色彩の魔法。

美意識の高い世の女性方々には「今更かい!」と呆れられてしまいそうだけど、私は今ものすごく感動してるので是非とも話させてほしい😭

私ね、何年もファンデの色難民してるんです。

ピッタリと合うファンデの色に出会えたことが無くて、顎に「ここからファンデ塗ってますよ」な分かりやすい境目が出てしまうんですよね。

どうにかしたくて悪戦苦闘してきたんだけど、私の肌は年間を通して色の変化が激しくてね。

脂性肌ゆえに赤みが出やすい。

陽に当たると黒くなりやすい。

そこに対応すべくファンデはいつも暗色と明色の2色を買って、その時々により混ぜて明度を調整するという使い方をしてきておりまして。

しかし、それでも不自然さは解決してないの。

なぜならファンデの赤みが合わないから!

夕方には顔色がすごくオレンジになるんだよ、朝はむしろ白いくらいで顔色を作ったのにさ。

まるで日焼けしたような褐色肌に色が変わる。

では赤みの少ないファンデを使えばいいのか?

…とイエロー寄りに買い換えたら今度は黄色になりすぎるという事故を起こして、それならばグリーンのコントロールカラーで地肌の赤みを消した上からファンデをすればどうかと試してみたけどあまり見た目に大きな違いは出ず。

なんなん?

メイクが崩れて素肌の赤みが透けて見えるせいなのか、とか何故そんなことになるのか原因を研究したんだけど分からないまま今に至るの。

つまり未だに解決できてないってわけですよ。

どう転んでも違和感は出てしまうことに一時期は諦めていたんだけど、最近はそのへん知識量が増えてきたので「もう一度見直してみよう」と改めて原因を調べ直してみたりしてたところ。

とあるサイトでこんな話を見つけたんだよ。

「ファンデの色味を合わせるときに重要なのは色相/明度/彩度/清濁の4項目」なんだってさ。

それに付随して色んな話をされてたんだけど、「低彩度で灰色みを帯びた肌の人達がいる」って文章を読んだときにピンッときたんですよね。

あ…私…それな気がする…

肌が灰色ぽく見えるときがある。

色が合わないファンデを使うと顕著にわかる、首は灰色ぽいくすんだ色をしてるのに比べて顔だけ鮮やかなオレンジで異様に主張が激しい。

顔だけが前に出て見える。

顔だけが暖色系の照明を浴びてるような。

色が合わなさすぎて謎の遠近法的な効果。

これだ…これだ…たぶん彩度の低いファンデを探せば私の肌に合うはず、今ものすごく「彩度」という言葉が自分の中でしっくりときている。

私さ、毎回話してるけどパーソナルカラー診断をすると必ずや「イエベ秋」の結果になるんだ。

それは見るからにそうなのね、明らか黄色くて診断受けるまでもないほど明確にイエベなのにイエベ向けファンデのカラーチャートを上から下まで試しても自然に肌に馴染む色に出会えたことが無いんです。

暗い色を使うと赤茶色になる。

明るい色を使うと黄色になる。

イエベ向けファンデの彩色てさ、黄色をベースに「赤で明暗を作る」て調合のされ方してない?

低彩度だと、それが合わないんだと思うんだ。

んでさ、こんな話もされていたの。

パーソナルカラーはあくまでも服や髪色などの「身に纏うもの」についての話であって、素肌に直接塗るファンデの色選びは話が別だから自分のパーソナルカラーの話は一旦は忘れろって。

パーソナルカラー診断ではイエベ秋でも色相や彩度の影響でブルベ向けとされてるファンデが合う人もいるから、別々に考えるべきだって。

え?そうなの?あれ肌の色の話じゃないの?

でもファンデもメーカーが「イエベ向け」と謳い販売してるものが多いよね、なのに自分自身のパーソナルカラーを基準にしないほうがいい?

散々にパーソナルカラーの話を聞かされてきた私としては、そこの概念を否定することに相当な抵抗を感じるけど未知に心を開かなければ。

今は私は何べでもない、ということにしよう。

んで調べてるうちに「原因は彩度の違いでほぼ間違いないんじゃないか」と確信持ってきた。

日本で発売してるファンデのほとんどは高彩度で、血色が良く鮮やかで華やかに見えるように調節したものが主流なんだそうでございます。

日本人は高彩度な肌の人が多いらしい、そして高彩度でオレンジみの強いファンデというのはシミやクマやくすみを飛ばしてくれてカバー力に優れるので「ファンデだけでコンシーラーとコントロールカラーの機能を果たす」そうだ。

つまり高彩度の人達にとって1本で全てカバーできる非常に好都合な色味だというわけです。

ゆえに人気色で、売れ筋は高彩度なファンデ。

当然、各メーカーはそこに合わせて商品展開をするので低彩度なファンデは開発が進まない。

低彩度な肌の人は日本国内ではマイノリティ。

すそ野を拡げて海外製品から低彩度のファンデを探す意識を持ってないと苦労するそうです。

なるほど。

彩度を意識したことがなくて明暗ばかりに注目してきた、赤みや黄みが合わないと悩みつつも地肌も決して綺麗なほうではないから素肌の色をカバーしきれてないのが問題なのかと的外れな認識をしてきて解決できずにきたんだよね。

私は彩度に注目すべきかもしれない。

でね、善は急げ。

早速試してみたいじゃないですか?

低彩度で評判の良いファンデをネットで調べて何種類かピックアップ、現物を見ながら購入をしたくてドラストを巡ったけど取り扱いが無いのですよ!仙台でだよ!一番町アーケードで!

Loftにも!ドンキにも!東急ハンズにも!

こんなことある?低彩度てそんなレアキャラ?

ああ…私が苦労するの当然だったかも…

意識して探してもこんなに見つからないなら、彩度のことなど考えずに手の届く範囲内だけで試して回ってた私が偶然にも低彩度のファンデに出会って悩みから抜け出すなんて展開は期待できなかった。

よし、ゼンウェアのファンデを通販しよう。

ゼンウェアは厚肌に向いてるということで以前にも「気になる商品だ」と紹介してたんだけど、色展開が豊富で低彩度もあるというクチコミ。

肌質改善が済んでから購入を考えようと思っていたけど、お試し用のパウチサイズがあるので「とりあえず私の予想が合ってるか知りたい!」と5色入りのお試し用を購入してみました。

まずは目視で色を見たいのでコンタクトレンズのケースにファンデを出してみた、サイトでのカラーチャート診断ではW32がオススメだって結果で確かに塗ると今までになく自然な色だ。

どこに塗ったのか分からなくなるほど私の肌に溶け込む、カラーチャート診断なかなか優秀。

でも彩度に注目するのであればW31のほうが低い、もはや灰色に見えるくらいに鮮やかさに欠けていて確かに私がこれまで試したファンデにこんな色味をしたものは無かった。

こんな灰色のものを顔に塗ったのではゾンビかというくらい顔色悪くなりそうな見た目だが、これが私の肌に乗せたときにどう発色するか。

彩度!これが私の正解であれ!頼む!

お…おおお…合ってるんじゃない!?

肌の上で違和感が無い!溶け込んだ!

リキッドだけ見ると灰色の液体なのに!

これだ!私の正解これだー!彩度だー!

感動しながら最後までメイクを仕上げてみた、リキッドファンデだけを低彩度のものにして他は全てこれまで通り同じものを使用してみた。

すごい、ベースの肌を低彩度に仕上げてあると上に鮮やかな色を重ねたときに狙い通りの発色してアイシャドウがバチバチに栄える。

低彩度のシェーディングも買ってきたんだけど驚くほどに自然、今までは「鼻筋を描きました」感がすごかったけど全く悪目立ちをしてない。

そして夕方になると顔がやたらオレンジや黄色になった理由もわかりました、私は脂性肌ゆえオレンジや黄みの強いファンデを使うと皮脂を吸って夕方に強く発色しすぎてしまったんだ。

灰色のTシャツとか汗を吸うと色が濃く変わり汗染みになるよね、それと同じことがファンデにも起きてたから夕方になると意図してない色が強く発色して顔色が狂ったという理屈だろうというのが私の予想。

低彩度を意識したメイクに変えたら時間の経過で顔色が変わることが無くなったの、テカりが出てくるのは変わりはないんだけど朝に自分が意図して作った配色が変色して狂うということが起きてないから以前よりも綺麗を保ってる。

調子に乗ってあまり灰色みの強いメイクをしてしまうと、それもそれで夕方には皮脂を吸って意図しない発色をするだろうから注意しながら加減をしていかなければいけないな。

ああ…長年の私の悩みは彩度にあったんだ…

これで対策の仕方がわかったぞ!

しかし、なんだ。

低彩度の肌は日本人ではマイノリティなんだということを早くも痛感させられてしまってる。

ていうのもさ、ファンデのカラーチャートって基本的に「明か暗」と「ピンク寄りか黄み寄りか」という話しかしてないから実物を見ないと彩度については全くわからないメーカーがほぼで。

彩度なんていう項目は無いんですよ。

ゼンウェアもお試し用の5色を比べてみると、カラーチャート上では似たような位置にある色なのに彩度が違うことで全く印象が違うのね。

ゼンウェアにも高彩度のカラバリはある、どれを選んでも低彩度だというわけではないから物を見てみないことには彩度がわからなくて通販で迂闊に手を出すことができない。

これは店舗で実物を見ないとわからないな。

なんという肩身の狭さ。

低彩度の民よ、どうか何を使ってるか教えて!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?