モルヒネ。
御存知の方も…というかXの私の投稿で何があったのかはお察しいただいてる他人が多いかなと思いますが、これまで自分達を引っ張ってきてくれた主催の方が亡くなられました。
主催は5人いるんだけど、私がここにお世話になることになったのって彼が入口だったんだ。
自分自身もそうだし、周りの仲間達とかも強烈なショックを受けてて色んなことが起きてて。
とても話しきれないんだけど、だからこそ端的でもいいから少しずつ出していこうかなと思うというか…そうしたほうがいいだろうなって。
てことで当面ブログでチマチマと話しますよ。
今すごい感じてるのはさ。
彼は私達にとりモルヒネみたいな存在だった。
私自身は違ったんだけど、ツラかったとき彼に励まされて支えられて踏ん張れたから恩返しも兼ねて着いていきたいって人達が多かったの。
今の大所帯を構成してる人達って、結構そんなタイミングで出会えたから今があるって人達が多くて「苦しい現実がどうにかなったわけではないけど目を逸らして耐える理由になった」ていうのが多くて。
そうこう過ごしてるうちに苦しみの根源からは開放されたって人もいれば、今もそのまんまで彼を失えば自分にはそれしか残らないって人もいたりして混沌としていて。
深いところに居た人達は、各々に各々の理由でまだ「追悼」てところには辿り着けていなくて。
あのときスッと「御冥福をお祈りいたします」て言葉を発せた人達は、きっと彼を見送っても先に進める強さを「自分」として持つことが出来た人達なんだなーって感じてて。
そんなこんなだから当然色んな感情の発露が私の周りではありまして、受け入れられないのは私も同じだから(静かにしてろ)て思ってたの。
今は他の諸々とか抱え込んでる余裕は無くて。
私もまだ「追悼」へと向かえてない1人だから。
でも他の主催4人から結構な早さでメッセージが来てね、それを読んだときに私個人はホッとして時間はまだまだかかるけど彼と向き合っていけそうだなっては思えてはきていて。
ただ、それと同時に周りの感情にも共感できるところは出てきていて苦しくもなってきてて。
こういうときってさ、何ていうことなく過ぎていく日々が自分にとって救いになるか追討ちになるかっていうのものすごく繊細だよね。
「それでも自分にはやらなければならないことがある」てことが気を紛らわせてくれて、自然と自分のペースで向き合うための一助になるということもあるし。
「私なにをやってるんだろう」て、これまで自分が当然のように受け入れてきた日常の意味とか価値とか先にあったものを考えてしまう瞬間にもなったりもする。
私はというと両方あるね。
彼と一緒に在りたいがゆえに自分が積み上げてきた日常が自分の誇りであり、彼が私に遺してくれた功績で感謝したいものでもある反面で。
あまりにも長く一緒に歩いてきて基盤になっていた彼が居ないこれから先、私はそこに意味や価値を見出して守っていける自信が無い絶望。
どっちもある。
当初ね、本当に何が起きたかわかんなくてさ。
何も変わらないような気すらもしてたほどに。
変わるわけがない、私達は何度となく約束して確かめて結び直してお互いに果たし続けることを繰り返して此処まで紡いできた。
今があるのはそのお陰に他ならないのに、今更それとは別の未来を歩むなんてあるわけない。
それは総意だった、彼も私もそう望んでいた。
その考えが変わらなくて、周りの悲痛や喧騒も入ってこないような状態を過ごしていたけど。
今ちょっと落ち着いてきたせいでそういうのが私の中にも流れ込んでくるようになってきてて逆にこれ良くないよなーって考え込んでいる。
私はさ、彼にすごく大事にされてきたってこと自覚はあるから「後追いして死ぬ」とか「なんで彼が死んで私が生きてるんだ」みたいなことは考えたりはしてないんだけど。
でも「アイツが死んだのに何でテメーみたいなのが生きてるんだよ」ていうのはあるよなと。
死ぬべきなのは彼じゃなかった。
ましてさ、今は全員がすごく繊細になっていて此処にどれほどの想いがあるのかってことは皆が理解してるからこそ適切な言葉が無くてね。
それでお互いに距離を置いてる状態なんだよ。
本当は肩を抱き合って盛大に泣いたりしたほうが気持ちが軽くなるはずだって思うんだけど、それは同時に現実を受け入れなければならないということを意味することもわかってるから。
かける言葉も、欲しい言葉も無くて。
ただ、嘘であってほしい。
そんな状態で苦しみを分かち合えて軽くできるのは仲間達しか居ないって頭ではわかるけど、今それをやろうとすることが正しいのかどうかとか救いになるのかどうかはわかんなくてさ。
そんな状況下ほどクズって遠慮が無いでしょ?
最悪な悪目立ちしちゃってるんだよね。
虚無から少しずつ抜け出してきてると同時に、そういうのが視界に入るようにもなってきてるというか「認識できる程度に脳が働いてきてる」ていうところがありまして。
なんかさ、でもクズは「今クズになった」てわけではなくて随分と前からクズだったわけです。
このタイミングでも相変わらずのクズなだけ。
それを今まで周りが許容してこれたってこともまた1つの彼の功績だったんだなーって思う。
グッと拳を握り締める瞬間に「おーい今何してた?時間ある?来れるか?」て彼が呼んだから何もせずに立ち去った、その繰り返しで間違いが起きるようなことがなかっただけで。
また次の約束があって、約束してなくても私達の中には「また急に呼び出されるんだろうな」て信頼感があったからその日のために耐えてた。
他の4人が爆速で送ってよこしたメッセージもそういうの全部わかってる言葉だったんだよ、誰よりも彼と一緒に活動してきた人達でツラいだろうに私達のこと分かってくれてて「まず先にこれだけは伝えておきたくて」て話で。
すごいなーって思う反面。
それほどまでに、私達の人生に対する解像度を持って此処まで引っ張ってきてくれてたんだということを理解して罪悪感と謝罪しかなくて。
周年記念かな、誰かの誕生日かな?
忘れたけど「この場所を守りたい」て話していたけど、その言葉をどれほどの重みで言ってたか今更になって実感してて申し訳無さすぎてね。
まあとにかく、私は彼のことが引き金になって色んなことが起こるのを望んではいないから。
まずはそこまで皆で無事に辿り着きたい。
彼のためにも。
諸々のネガティブなものが起きるキッカケを彼にしたくない、その一言が今私の思いの全て。
でも繊細すぎる状況で触れることすらも難しいからやっぱり正解が見えないんだよね、他の誰にも彼を代わりを務めることなんて無理だし。
ただ、今この時間、自分自身でも消化できないものを抱えながらも仲間達に寄り添いたくて。
でも気の利いたことなど何も出てこなくて。
「今どうしてるかな」と無垢に平穏を祈っている誰かがこの世界には居るんだ、ていうことだけは信じていてほしいなって思っている。
それを言葉とか何かの形にして伝えられるまでにはもう少し時間がかかる、でも無いわけではないんだってことを信じていてほしいなと。
まず、今はそれだけ。
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