8月18日 #アジアベイビーシアターミーティング レポ2日目【実践知のシェア】
2日目。今日から丸一日プログラムがあります。
午前には「自己紹介・実践報告パート」、午後はワークショップです。前日の投稿でも書いた通り、お互いのことを知り合い、実践知をシェアすることに重点が置かれています。
「自己紹介・実践報告」では、キャリアのある二人の日本人アーティストの方が、自身の活動とベイビーシアターについて考えるようになったきっかけについて話していました。
現代の子どもたちをとりまく環境から、子どもに芸術的な経験をさせることの必要性を感じるようになった、そのきっかけとなる出来事の話や、乳幼児を対象にした作品を上演したことによりこれまでの演劇観が揺らいだ話を伺うことができました。香港からの参加者の発表では、これまでの活動の変遷を、教育と演劇をどうミックスできるかということの探究の過程としてまとめていました。総じて、演劇と教育の重なる領域についてのお話が多かったと思います。
「ワークショップ」では、参加した方々がふだん行っているワークをシェアする時間で、計7名の方がそれぞれファシリテーターとして場を進行しました。
どのワークも千差万別であると同時に、その人が重視している点が見えてくるような気がしました。明確にワーク化されていなくても、作品づくりの段取りやそのときの雰囲気などを互いに知ることができました。
個人的な感想としては、心身ともに膨大な情報を受け取るので、エネルギーを使う系のワークだけでなく、リラックス系のワークがあったことが救いでした。必死に何かをするだけでなく、ときにはフッと脱力することで、新しい視点を得ることがあります。この感覚は乳幼児という観客との出会いにおいても重要なものではないでしょうか。
2日目のごはん
8/18 #朝食
#炒り卵
#手作りソーセージ
#もやしわかめの青じそナムル
#切干大根煮
#大根と人参の味噌汁
#バナナ
アジアベイビーシアターミーティングとは?
アジアの国々で、乳幼児を対象とした舞台芸術(=ベイビーシアター)に関わる人たちの継続的なネットワークづくりを目的として、国を超え、知識・経験を共有し、国内外で作品を製作し発表できる環境づくりを目的として開催。
世界の各地には、ベイビーシアターのネットワーク組織があり、ファンドレイジングをはじめとした相互支援の仕組みがあります。アジアで個々に活動を続ける個人や団体が繋がる場を目指して、今回アジア初の開催をBEBERICAの企画制作で行いました。
期間:2020年8月17(月)〜8月24日(月)
会場:城崎国際アートセンター Kinosaki International Arts Center
http://kiac.jp/jp/
文:仁科 太一