おしゃれな名前

皆さんは、ねぎまという食べ物をご存知だろうか?そう焼き鳥のあれである。ネギと肉が交互に刺さってあるやつだ。超絶高所得下々の民見下し世間知らず最後に捲られ転落お嬢様でなければ知っているだろう。

しかし、ねぎまという名前のおしゃれさに気がついているだろうか。一見するとこの名前はネギが主役の食べ物なんだと感じるだろう。だが、漢字で書くと葱間になるのだ。葱の間である。葱の間にあるのはもちろん肉だ。
 日本語では言いたいことを直接言わず遠回しに伝える文化がある、俳句とかがいい例だ。つまりねぎまも葱の間にあるのは何かを遠回しに伝えてくれているのではないだろうか。そう、ねぎまというのはネギという看板を出しながらも主役は肉だと伝える大変おしゃれな名前なのだ。
 
肉が主役とおしゃれを駆使して伝えたねぎまだが、食べてみるとこう思うのだ。ネギが美味い。主役を食ってしまっているのだ。つまり、ねぎまという食べ物は一見ネギが主役と見せかけて肉が主役と見せかけてやっぱりネギが主役という大変ドラマチックな食べ物なのだ。ちゃんちゃん。

べべべ

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