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男でネイル?どうよ?
そんなお話です。
俺はネイルをしている。
それも「ジェルネイル」だ。
ネイルサロンにて施術してもらっている。
簡単にオフ(除去)できるマニキュアとは違って爪に色を塗ってコーティングしたものである。
色落ちは全くないが、さすがに3週間からひと月もすれば割れて剥がれてくる。
つまりは俺は月一でネイルサロンに通っている。
「えっ男でネイル?」
そう思う方も多いだろう。実際俺はそうだった。
時代の変化と共に受け入れられつつあるとはいえ、長年の固定観念はそう簡単にオフできない。
キッカケは30歳の誕生日だった。
せっかくの節目。数十年経ってもすぐ思い出せるように、「30になったとき何してた?」の話題づくりのためにやってみたのが始まりだった。
後で気が付いたのだが、元々どうやら俺はネイル願望があったらしい。(Twitterより)
ネイルやりたい。面白そう
— ばーさーくん (@bebebeberserkun) May 6, 2018
便利だね、Twitter。
そうは言っても全くの未経験ゾーン。
29年と364日間は爪は爪切りで切ってきて「はい、終わり」の人生だった。
そもそもの知識が欠如している。
ならば餅は餅屋、ネイルはネイルサロンだ。
早速調べてみるとどうやら相場は一色¥4,5000ほど、色を追加したりキラキラさせたり絵を描いたり(!?)すると料金が上乗せされるらしい。
なるほど、わかりやすい。
そしてご時世柄なのか「メンズ予約OK」のところも多々ある。
当方未経験なこと、男性であること、知らないからいろいろ教えてほしい旨を伝えて無事予約。
30歳を迎えた昼に意気揚々とお邪魔した。
そこは驚きの連続だった。
色を塗って「はい、お疲れ様でした」ではないのだ。
まずは爪周りの甘皮やささくれの除去、爪を磨く工程から始まって色を塗り、ジェルを塗り…
重ね重ね丁寧な工程の数々。すごい
初心者丸出しの質問にもニコニコと答えてくれる。
システム上、マンツーマンなのだがそれを苦に感じさせない接客の鑑のようなネイリストさんに当たったこともあるだろうが、ひたすらに癒される空間だった。
店内に男は俺一人、というかそもそも「開店以来初男性客」とのこと。緊張するわ
気になる仕上がり、数年越しの夢を叶えた感想は
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そう、意に反して死ぬほど気に入ってしまった。
シンプルにカッコいい。清潔感もある。最高かよ
お試しということで3本だけにしたけどすぐに全指に施すほどには気に入った。
そして月一で通って今に至る。
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今回は初めてのダークレッド。いいね!!
さて、気になるのは周りの反応だろう。
「引かれるんじゃないか?」「気持ち悪がられるんじゃないか?」「そもそも職場で怒られないか?」…そんな気持ちもなくはなかった。
全て杞憂であった。
3ヶ月ほど経ったがネガティブな意見はひとつもない。
むしろとにかく褒めに褒められる。
「えっ!可愛い!」
「ネイルサロン行ってるの!?お洒落だね!」
「うわ〜洒落てるわ〜」
大概がこの手の意見である。
おそらく心の中ではマイナスに思っている人もいるだろう。
ただ面と向かって言われることはない。
そんなときは次のワードが100%とんでくる。
「男性もネイルする時代だからね」
そう、批判すると性差別主義者の烙印を押されかねないのだ。ゆえに褒めるしかない。
職場でも同様だ。
元々アパレルなだけあってアクセサリーや髪色髪型は自由である。そして女性スタッフはもれなくネイル済みだ。
ここで俺を叱れば「差別的な」会社となる。
一応は世界的企業である。「地球のため」だなんだと謳いがちな会社でもある。
そんなタブーを犯すハズもない。
どうやら上の方で審議があった(それもたらい回しでトップ寸前まで、大袈裟かよ)らしい。大変ですね
なにせ男性スタッフでは俺が史上初とのこと。
…思うんだけど本当に「男でもネイル」の時代来てる?
まぁ、いいや。
とにかく自己肯定感が爆上がりする。
仲の良い女性からは120%褒められる。
そもそもケアもしていて清潔感は抜群だ。
女性は指を見るともよく聞く。完璧だ。
初対面では驚かれつつも好印象で話の話題に、お客様からも絶対的に褒められる。
特に小さい女の子からはめちゃくちゃ気に入られる。
ちなみに両手に計8個つけてるんですが
— ばーさーくん (@bebebeberserkun) December 6, 2021
「キラキラしててかわいい〜」ってキラキラしたかわいい目で言われて死
自由業です pic.twitter.com/MVmt1lZkwT
— ばーさーくん (@bebebeberserkun) March 18, 2022
つまり何が言いたいかというと「勝手な思い込みで世界を狭めちゃうの、もったいないね!」ということ。
ネイルしようが、奇抜な服を着てようが、ヘラヘラしてようが嫌われるときは嫌われるし好かれるときは好かれる。
どうせ人に合わせたところで同じだし「じゃあ好きなように生きてみない?面白いよ!!」と伝えたい。
というわけでタイトルの「どうよ?」は自慢でした。