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余り聴いていなかったSilverchairの存在を完全に忘れていた話

急な話題ですが、まぁ最近色々昔の物、90'sの音源を適当に漁っていて突然思い出したバンドで「へぇ〜、こんなのあったね!」と言う人達がいたのですが、それが"Silverchair"です。94〜5年に豪州からデビューのAlternative Rockなバンド。

私、ほんっと!このバンドを覚えてなくて..笑^^;確実に、この世代な筈なのですが、多分余り好きではなくて、殆どアンテナに引っかからなかったのでしょう..。彼らがシーンに出てきたのは丁度キッカリ、NIRVANAがKurtの死により強制終了された1994年だったのですね。覚えてない..(笑) しかし彼らこの時点でたったの14〜15歳と、見るからに未だ若かったんですね。で、この94年て言うのはまた結構重要な年でして、後に偉大なニューメタルバンドとしてオルタナメタル界に君臨する"KoЯn"がデビューを果たした年でもあるんですね..92〜3年を越した頃からグランジブームが定着して直ぐに、パンクやメタルをベースにしたミクスチュアロックとラップの融合は、ラップ・ロックなる物として更にメジャーになって行く訳です。本当は他にももっと書き切れない程に諸々ジャンルが増えるのですが..まぁ、その辺は置いておいて。

コチラのSilverchairは、一応ポストグランジとかそう言う感じだったとは思うのですが なんちゅーか今聴くと、巷で言われていたNIRVANAのコピーと言うよりはPearl Jamに似ている。ま、確かにVo君が甘いマスクでクシャクシャのブロンドですし、その気怠い歌声や唱法とかもカートと被らない事も無いんですが..で、私がPearl Jamは当時からぜーんぜん好きじゃなくて(笑) なので、Silverchairってバンド名を最近見掛けた時に、うっすら覚えてたけれど「うーん誰だっけ?」と言う感じで^^;

どちらかと言うと80'sのUKものからPunkからGarageからまぁアメリカの凡ゆるRockまで。。。と何でも聴いてはいたけど基本Punk贔屓だった私からすると、Pearl Jamって「普通のハードロック」だったんですよね^^;今聴くと余計に新しさが無くダルい普通のハードロック^^;Soundgardenも恐縮ですが私には「別に普通じゃん」と言う感じで今聴いてもアルバム通すとちょっとキツかったりします..^^;いや、決して嫌いじゃないんですけどね。まぁまた長くなるので、その辺は割愛で(笑)

で、Silverchairの初期の代表曲"Tomorrow"を聴いて、ブリッジのギターとサビのコーラスを聴いたら、やっと「あぁ!」と思い出しました(笑) なんて言うか、良くも悪くも非常に中途半端な感じがあると言うか・・いや、貶してるのではなく、コレは寧ろこの90年代と言う時代にあった醍醐味でもあるのですが、正にその「90年代感」が強く出ている、そう言う意味では再度良く聴き直す事で妙にノスタルジーを感じられる曲調でもありました。何と言うか青春臭い?

↓ デビュー曲"Tomorrow"、悪趣味な映像で変に作っているUSverとは違うオリジナルverのMV、コチラの方がバンド演奏の動きが良く出ていて好きです。

この"Tomorrow"、出だしの唄や展開が妙にBluesyなんですよねぇ、、(どうしてこうなった?と訊きたい) 後のサビからは気怠い90'sRockのグルーヴ感があってしっくり来るのですが。

このシングルは確かに当時、Radioでちょくちょく掛かっていて記憶にあるんだけど、彼らの風貌とかメンバーの名前とかはぜんっぜん覚えてなかった…^^;当時の自分には強い印象が無かったんですね〜..正直この1stアルバムも通して聴くのが初めてなんですが、先に述べた通り全体的に懐かしい感が漂ってて、ソングライティングも悪くないし結構好きだったりします。

↓コチラは1stアルバム"Frogstomp"で "Tomorrow"は2曲目。

で、他の曲も大体Pearl Jamっぽかったり、基本的にハードロックの余韻を残したアレンジな人達なのですが、中には「お、コレはNIRVANAっぽいリフね」って言う曲も勿論ありますし、でも全体としては温かみのあるハムバッカー系のギターリフ(私はこれ系の音質がどうも苦手でして..)、でもどこか白けて乾いたメロディ、ヴォーカリストDanielの憂いを帯びた声と作曲センス、その辺が彼ら"Silverchairらしさ"と言うか、Grungeと言うよかはオルタナだよね、と言う印象です。後々に彼らはまた大分アレンジを変えてどんどん変化して行き、最後は2011年に活動休止になるんですね。

しかしこの1stAlbumに関して言えば、この適度に色んな曲があるフニャフニャ感?とか迷走感はちょっとStone Temple Pilotsにも近いじゃないか?と思ったり。私、Stone Temple Pilotsは何曲か、異常に好きな物があるのですが、SilverchairのVoも、ちょっとStone〜のVoに似ている?と思って、すんなり耳に入ってきたりします。(好みの声質なんでw) いや、聴けば聴く程に『当時の自分も含めて、もう〜ちょっと取り沙汰されても良いバンドだったのでは?』なんて思ったりもしました。

8曲目には、何かデビュー前のNIRVANAみたいな、コレまた中途半端にハードコアパンクを意識した様な?曲も入ってたりして全体的には迷走感も凄くあります。そうかと思えば、サビは上手い事ビートパンク風?な疾走感でサラッとノリノリにまとめたラストの曲なんかはキャッチーだったり。で、この何がしたいのか良く分かんないけどまとめちゃってるこの感じ、コレが当時の空気独特のあの"自由さ"とも言えるし、その"良く分かんない感じ"を一通り表現出来ちゃうのもまた凄いかな、って思います。悪く言えば、音が重いのか軽いのか、どっちに振りたいのか分からないとか色々ありますが、この時代の流れは丁度、重い音とそうでない音の分岐点みたいなタイミングだったとも言えますし..。因みに2ndAlbumも1stの延長線上な作品ですが、2ndの方がNIRVANA風なリフが増えたりKoЯnを意識した?みたいな曲もあり迷走感はそのままです(笑)。

↑コチラもよくRadioで掛かっていた1999年3rdからのシングルでAna's SongのMV。コレもね、良くも悪くも「あ〜何かこんな曲あったな」って言う程度の印象しか無くて…^^;VoのDaniel Johnsなんて明らかにハンサムですし、当時よく観ていたらきっともっと好きになったのかも知れない、、(笑) でも、なんで覚えてないんだろうw やはりこの時代って凄い勢いで音楽ジャンルの細分化も進み、凡ゆるジャンルが進化しアーティスト数もどんどん増え続けてたピーク時だったと思うんですよね、なので自分の記憶の中では追う程のバンドでも無かったと言うか、ちょっと埋もれてしまってる人達だったかな〜、とやっぱり思いました。

↓角度によってはちょっとEthan Hawkみたいに見える時もあるVoのDaniel Johns。こう言う90'sファッション懐かしい♡

この後はバンドは尻すぼみになる所か、変化と成長を遂げてそれなりのHITを生んで結構ビッグになって行ったらしいのですが、もう後半になるとColdplayとかMaroon5みたいな(笑)当たり障りの無い壮大なオルタナ・ポップと言う感じに移行して行った模様で、私はMaroon5みたいなああ言う無難路線は最も苦手とする分野なので..^^;その後の彼らのHIT作も殆ど私のアンテナに触れる事無く通り過ぎて行ったのですが、多分Voの歌唱力と作曲センスがあってこそ続いたグループかな、と思いつつ、何やらFoo Fightersに感じるモヤモヤ感と全く同じ物も持ってしまいました^^;(最初はもっと格好良かったのに…みたいな。) そんな訳で、彼らの初期のAlbumは何気に気に入ってしまいました..

とまぁ、自分も何だかよく分らない感じに感想をまとめていますが、「埋もれてしまっていた諸々の作品群」の中から見つけ出してみて、改めて『やっぱり90年代は、ハードロックをベースにしつつもハードコア等を取り入れつつ何か新しい方へと模索する、こう言う人達が居た事も含めて伸びしろが非常に豊かな時代だったなぁ、、』と感じざるを得ない、そんな新たな再発見もあり。

↓無難な路線?へとシフトした、後期のSilverchair

見方によってはGrunge風味も程良く持った、未だ荒削りの原石みたいだった1stと2ndは、元気でもロウでもない、何でもない只の普通のテンションの時にふっと聴きたくなる、そんな丁度良い感じのアルバムなのね、と思ったのでした..。

最後に、個人的に"最も彼らの脂が乗り切っていた時期"と思われる1995年の米国シカゴでのLive&Interview、1997年のオランダでのLive模様を貼っておきます!


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