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Murder Mystery 【怪奇殺人】3
Marinaは早くこの話をシェアしたかったらしいが、なかなか2人の時間が合わず今日になってしまったらしい
彼女はレストランでウェイトレスとして働いている
レストランのバックヤードにはテーブルクロスやナプキン、その他沢山のキッチンアイテムのストックしてあるエリアがある
彼女の職務の一つがそのエリアの統括で、そこは毎日彼女が管理している場所だった
数日前に彼女はいつものように洗濯されたクロス類をストックするためにその部屋で作業していた
数時間後にストックを取り出そうとその部屋に戻ると、さっき整理整頓したクロス類がどう見てもおかしな量が床に散らばっていてた
船はたまに大きく揺れるのでと思えば、数枚が落ちる事はさほどおかしな出来事では無いが、その日の海はとても落ち着いていて全く揺れていない
そんなことが数回続いてからは、速マネージャーに配置移動をお願いして許可してもらっていたらしい
後でわかったことだが、彼女の前にその部屋を管理していた別のクルーも霊感がある子らしく、同じく配置移動をお願いして変えてもらっていた
普段から霊感を感じないと信じていたが、こんなに身近なところで何度も怪奇現象が起きたらもう信じられないとは言えなかった
僕は引き続き深夜勤務のままあと4ヶ月の契約期間が残されていたが、シフト移動の要請はしなかった
しかし、あの夜の出来事があまりにも怖かったので、2時にいつも行っていたオフィスの片付けの時間帯を変え、朝のクルーが出勤して来たあとに、執り行うようにした
もう、一人であんな恐怖を味わうのは耐えられなかった