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I loved him 【愛してたんだ】3
数日後、メディカルセンター(保健室)に行って診てもらったlauraが、私にメッセージしてきた。
『Mayumi、ランチ一緒にしない?』
検査結果の事を話すのだろうと推測した私は、もちろん一緒にランチする約束を取り付けた。
『Laura どうだった?』
『。。。妊娠してた。。』
『。。。そうか。。』
我慢してるのが伝わるように涙ぐみながらゆっくりと話す彼女に、私は気の利いた言葉が見つから無かったから、咄嗟にハグをした。
この子は今震えている。
とりあえず、どうするかよりも今は落ち着きたいはず。私はそう思った。
しばらくゆっくりした時間だけが流れて
彼女の心も落ち着いてきた頃、ゆっくり尋ねてみた。
『これからどうするの?』
『ん、、、わからない。混乱してて。。。』
『そうだよね、まさかだもんね。。。』
『とりあえずゆっくり落ち着こう。。。』
『うん、わかった。ありがとうね。』
『ちなみに、彼には伝えるの?』
疑惑があったウクライナ人の彼は、会社がヨーロッパ人とアメリカ人まとめてチャーターした飛行機で、数日前に下船したばかりだ。
この先、結婚するにしてもしないにしても
彼女1人で抱えるのには荷が大きすぎると思ったから、伝えるのが良いのかなと私は考えていた。
『ちなみに、伝えるとしたら何を伝えたい?
結婚したいとか、認知はして欲しいとか、又は、堕す可能性も考えてたりするの?』
『。。。。』
『まだ、答えは見つからない。どうしたいかもまだわからない。。。』
『そうだね、とりあえずゆっくりしよう。そこからで良いよ考えるのは。』
私が言える言葉はそれしか無くて、その日は長い時間一緒に過ごした。