Laka
ラカはフラの神様です。11月に毎年ラカへの奉納舞をします。いつもならその儀式の後、たくさんのハラウを招待してフラのイベントを行うのですが、今年はコロナ禍なのでイベントは中止となりました。ただラカの儀式だけは行いました。
儀式の時は、必ず新鮮なティーリーフで作ったクペエ、レイ、ココを足首、手首、首、頭につけて踊ります。
儀式はラカへのチャントから始まり、ラカの御神体である植物で飾った祭壇の前で踊ります。
神聖な雰囲気の中で踊るので、いつも以上に緊張します。私にとってラカの儀式で踊ることはとても特別なことです。儀式で踊るためには心身、技術の準備ができていないといけないし、踊ることでフラダンサーとして少し成長できる気がします。
フラダンスは群舞なので、本来は自分以外のダンサーと呼吸を合わせて踊るものですが、 今年はマスク着用、ソーシャルディスタンスを保ちながらの儀式です。いつもより周りのダンサーとの距離があったのと、マスクをつけたまま踊っていたので自分の息づかい、自分のチャントの声しかほぼ聞こえない状態でした。
ラカの御神体の緑と黄色、身体の中まで響くクム(フラの先生)の奏でるパフドラムの音とチャント、その全てと私が一体となる。
マスクとソーシャルディスタンスのおかげで(というのもなんですが、)なんとも言えない特別な空間の中で踊ることができました。ありがたい。
裁縫のできるフラシスターが作ってくれたパウスカートとお揃いのマスク。
【text&photo by Mina from Hawaii Big Island 】
成田水奈 愛知県出身。27歳の時に米国アイオワ州に留学。小学校教員免許を取得後公立小学校で教える。結婚を機に全く興味のなかったハワイ島コナに移住。しかしコナでフラダンスと出会いフラを通してハワイの歴史や文化、自然との関わり方や生き方を学びながら、日系人協会に所属し日系人移民の歴史、功績も学ぶ。離婚後もハワイ島が気に入り引き続き公立中学校で日本語とEL (English Learners)クラスを教える。通訳をきっかけにタマラエネルギーと出会う。自分らしく生きるサポートエネルギーを広めるためアクティベーターとなる。
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