ネットより大手銀行の金利が安い
大手銀行とネット銀行の逆転現象
近年、ネット銀行が住宅ローンの金利競争で優位に立つ構図が一般的でした。
しかし、日銀による政策金利の引き上げをきっかけに、大手銀行が反転攻勢を仕掛け、変動金利型住宅ローンの競争が激化しているのです。
もうネット金利最強ではありません。
金利上昇と大手銀行の戦略
日銀は2024年7月に政策金利を0.15%引き上げ、先週も追加利上げを行いました。
これに伴い、多くの銀行が住宅ローンの基準金利を引き上げましたが、差別化を図るための「優遇幅」を拡大する動きが見られます。
住宅ローンは破綻が少ない美味しいローンなのです。
例えば、三菱UFJ銀行は0.345%と、優遇幅を拡大して1年前と同じ金利水準を維持。りそな銀行も優遇幅を拡大し、1年前と比較して変動幅を最小限に抑えました。
政策金利が上がっても短期金利が上がっていないのです。
ネット銀行の存在意義への揺らぎ
一方で、ネット銀行は従来の強みであった低金利を維持するのが難しくなっています。特に2024年後半以降、大手銀行が優遇幅を拡大することで金利の低下を実現し、逆にネット銀行がその優位性を失いつつある状況です。ネット銀行関係者からは「存在意義が揺らいでいる」という危機感も聞こえてきます。
とは言いながら、まだ大手は審査が厳しいイメージもあります。
利用者にとっての選択肢拡大
住宅ローンの利用者にとって、金利はもちろんのこと、銀行が提供する総合的なサービスも重要な選択要素です。
大手銀行は住宅ローンを通じて預金や資産運用といった長期的な取引を拡大することを目指しています。
住宅ローンとセットでカードや様々な支払いをすることで大きな差が出てくる時代ですね
変動金利はまだまだお得です。
#日経COMEMO #NIKKEI
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