風水は建築基準法だと思おう
よく、鬼門玄関は悪いとか、北東に水回りは…ってありますよね、あれがいわゆる風水、家相というものです。
家を建てるときに、最後にお金を出さない親戚が出てきて、あれもダメ、これもダメって言いがちなやつですね。しかし、一概に迷信と言われる内容でもないんです。
【風水は建築基準法】
家を建てるときに昔は、建築基準法があったり、建築指導課にお伺いを立てたりなんて話はなかったです。その中で適当に建てて痛い目に合わないルールが、いわゆる「風水」です。
例えば、ジメジメした方向に汲み取りトイレがあったり、寒風吹き荒む方向に玄関があったら快適ではないですよね。だから「そこにあると災いがあるよ!」というルールでした。
現代日本では、幸いなことに建物の断熱は良くなり、トイレは水洗になり、水捌けもよい明るい換気扇付きのバスルームがある状況とは大きく異なっていたんです。
【完璧な家相にしたら100坪超えます】
これは、昔いらっしゃった台湾のお客様の家の話です。中国では文化大革命の影響もあり、風水思想が忘れ去られていますが、台湾では根強い考え方が残っています。レベルが3つくらい違うお金持ちのお客様で、風水士のいうままにプランを作って行ったところ、最後は300平米以上の建物になりました。
【なぜ、トイレとお風呂は置く場所に困るのか?】
大体、トイレやお風呂は北側に置きたいのですが、先ほどの説明通り、ジメジメしたところに水回りはNGなので置く場所に本当に困るんです。
そうなんです。そもそも日本の民家にはトイレも風呂もなかったんです。風呂は銭湯に行きますし、トイレは水屋と言われる汲み取り式のトイレが庭にあったのです。だからどこに置こうが不浄なものとしてNGなんです。
【鬼門などはリセールバリューにも影響】
水回りなどはある程度割り切っていいと思いますが、鬼門に玄関などは、親の目や近所の目もあるので、色々な反対を押し切って強行するよりは素直に避けたほうが良いと思います。後々に売りたい時にそこが懸念事項になるのも避けたいですしね。
結論:あまり深くのめり込むと、それこそ家族仲が悪くなります。ある程度、風水は昔の建築基準法なんだなーくらいを意識して間取りを作ってみましょうね。相談すればするほど永遠にまとまらない蟻地獄です。