先払いの法則
欲しいものが高価であればあるほど、手に入れるときは先に沢山のお金を支払うことになる。高価なものは現段階の世界においては『希少価値のもの』『みんなが欲しがるが数が限られていて少ない(手に入りにくい)』という物が多いかもしれないですね。人々は価値と価値の交換をしてきたので、お互いが交換するに相応しい同等の価値だと認識して、お金や物やサービスが交換されることで世の中の経済は回っているのだと思います。
人生も先払い
コンビニで新しいチーズケーキが発売されていたとして、「食べてみて美味しかったら100円はらいますよ」という人は警察に突き出されるでしょう^_^
当たり前だけど、先に100円という対価を支払って自分のものにしてから食べるのが普通です。※飲食店では、食べた後必ず支払いますが美味しくなかったら払いませんよなんて通じませんよね?頼んだものは全て支払うという前提で先にたべています。
この法則は宇宙の法則と同じで、欲しいものの対価を先に支払うから同等のものを交換で手に入れられるという仕組みで、お金に限った物ではないようですね。
男性なら、デートの時にカッコつけて食事代やプレゼント代を出したり、彼女を楽しませるために頭と時間を使ってデートコースを吟味したりすることも先行投資で差し出した物の多くから、彼女の注目や意識を自分に向けることに成功したりしますよね?
でも、どんなにイケメンだったとして顔だけ、想いだけで彼女の気持ちや意識を自分に向ける事って難しいんじゃないかな?
先に払う法則は地球上の常識のようです。
今の困難は何の代償なの?
今度は、何も悪いことしてないし欲しいものも明確ではないんだけど、『盗まれる』『壊れる』『騙される』という目にあってしまった人の場合、大半の人は「ああ、ついてないな」「なんで俺だけこんな目に合わされるの?」「人生の底だ」なんて思うことがほとんどなんだと思うのですが、ここでも先払いの法則は必ず働いているんですよ。
行ったことのないホテルの前で3日泊分の旅費100万円を払わされて、あなたがホテルに入りました。どんな対応のホテルでしょうか?どんな食事やお部屋が用意されているのでしょうか?下調べしたかしなかったか関係なく、先に支払った対価に相応しいものが手に入るでしょう。
それはお金に限らず、自分が大切に大切にしてきたものを手放す時もそうなのです。人がどう感じでいるかに関わらず、「自分にとって大切なもの」というのがキーでもあります。
人生というアトラクションの中で、先に支払いを済ませたということは後々なにか素晴らしい体験や出来事が待っているということです。
先行者利益
人間関係において、意見の違い、価値観の違いから、喧嘩やゴタゴタが起こったとしましょう。この場合、先に「悪かったね、僕ももう少し考えてみるよ」と言うのは本当に難しいことです。
だけどこの、先に謝ったり和解しようとする人には素晴らしい経験が待っています。この難しい境地を自力が解決したということや、自分を曲げず寄り添いながら進もうとした自分を一番自分が誇れるからです。
これは、本当に素晴らしい体験です。
先に謝る側は、相手とのレベルがかけ離れていればいるほど簡単です。大学生が幼稚園児と意見が食い違ったとき「ごめんね」と先に謝れるのは、大学生の方が人間的に大きいからで物事の視点もずいぶん違うはずです。だけど互角同士のケンカや意見の相違だった場合は、それこそ謝るなんてとんでもない!バチバチとお互い激しい攻撃を繰り広げるかもしれません!こんな時、先に「ごめんな」と言えるとしたら、これはすごいことです。
でももし、本当にどちらかが謝って和解した場合、その人のことを尊敬しない人はいないでしょう。自尊心に加え、周りの尊敬まで与えられてしまうのが先に謝った方です。
商売は宇宙の法則を学ぶスポーツ
商売人はどこか、「大儲け」したり「お金持ち」を連想させてイコール「一人勝ち」「ズルい」「強欲」と思われがちです。けれど、これも宇宙の法則を免れられるものは地球上には存在しないので、当然ですが先払いの法則が関与します。
人を騙したり、嘘をついて集めたお金はすぐになくなります。そんなもの継続するはずもないです。先に奪い取っても、先払いの法則は、得た物に対して支払いを済ませろ!といってきます。
大儲けするにはする理由があります。お金持ちには先に沢山の汗や涙、もちろんお金もたくさん支払っているからそれ以上に帰ってきているのです。
商売は先払いの法則を学ぶ最も良いツールです。先に店舗や在庫を用意して、お客様に喜んでいただいてから最後にお金をいただく。この粘り強さや、人を先に喜ばせたいという気持ちが形になって、商売です。
誰にでもチャンスが与えられた資本主義社会から生み出されたスポーツのような商売、みんなが参加して与え会える世の中になったら最高だなぁと思います。