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収斂進化ー「カニ」への進化を繰り返した甲殻類の系譜が明らかに!

タラバガニがヤドカリの仲間(ヤドカリ系)でカニ系じゃないことは知ってましたが、花咲蟹もヤドカリ系とは。

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フジツボは貝のようですが、エビやカニと同じ甲殻類とは知らなかった。

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ホヤも、見かけだけなら貝やサンゴのお化けといった感じですが、私たち人間と同じ脳を持つ脊索動物?!

「カニ」への進化を繰り返した甲殻類の系譜が
明らかに!タラバガニがヤドカリに分類される理由

甲殻類のカニ型へのフォームチェンジ(カニ化)が生命進化の過程で計五回、そしてカニ型から非カニ型への変化(脱カニ化)が計七回起きていることが示されました。
カニとヤドカリの共通の先祖は、完全なカニ化こそしていなかったものの、カニ化直前の曖昧な存在であった。

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だから、

そのため子孫となったカニとヤドカリの両方に、カニ化の発明と放棄による先祖返りを繰り返せる融通性も継承された。

ということ。

研究者はこれら過去・現在の形態データ(ニ億五千万年ぶん)を元に、これからカニ化や脱カニ化をするであろうと種を予測したいと考えています。
成功すれば、生物の進化(収斂進化)に対して、普遍的なパターンがみつかり、人類の未来の姿も予測できるかもしれません。

人類の未来の姿?進化によって変わるよりも前に滅ぶんじゃないだろうか?

ところで、収斂進化?なんだろう?

収斂進化

複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統に関わらず類似した形質を独立に獲得する現象。

なんのことでしょうかね?

◯ モグラとケラは前足の外形がよく似ている ー モグラの前足は分厚く、爪が強く、指その物は短くなっており、明らかに穴を掘るために役立つ形である。そして、同じく穴を掘って暮らしている昆虫のケラの前足を見ると、やはり丸っこくて、周りに爪状の突起があり、動かし方も良く似ている。これらは、いずれも穴を掘るための器官としての適応の結果であると考えられ、元々は大きく形が異なっていた節足動物と脊椎動物の足がそのために外見的に似た形となったと考えられる。

哺乳類のモグラと昆虫のケラ、全く異なる脊椎動物と昆虫の節足動物、この形態が似ちゃっている、ということ。こういうのが収斂進化だそうだ。

しかし、韓国車や中国車が日本車に似てきちゃっていたのは収斂進化じゃないね?それは意識的なパクリという。

動物の場合の収斂進化

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◯ フクロネコとネコ:小型脊椎動物を捕食
◯ フクロアリクイとアリクイ:小型無脊椎動物を捕食
◯ フクロモモンガとモモンガ:樹上生活と滑空に適応
◯ フクロモグラとキンモグラ(モグラよりむしろこちらの方が似ている):砂に潜って小動物を漁る
◯ フクロオオカミとオオカミ:大型動物を追跡して捕食
◯ キノボリカンガルーとサル:熱帯雨林で果実等を主食とする比較的大型の樹上動物が占めるニッチに適応した形態や生活史を持つ種が多く見られる。
◯ ティラコスミルスとスミロドン:犬歯が巨大化したトラに似た猛獣
◯ トビネズミとハネジネズミ
◯ アリクイとアルマジロとセンザンコウとツチブタとハリモグラ
◯ 魚竜とイルカとサメ、ペンギン
◯ ジュゴンとアザラシとラッコ
◯ アザラシとアシカ・セイウチ
◯ 昆虫の翅と鳥・コウモリ・翼竜の翼
◯ ピロテリウムとゾウ
◯ 脊椎動物と頭足類の目
◯ ワニ類 ガビアル科とクロコダイル科

フランク・ロイドのエッセイ集


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