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これから、新興国の通貨暴落、通貨危機がいつ起きても不思議じゃないですね。

嫁が「輸入車の輸入禁止処置は以前からだけど、今度は携帯電話、コンピューターも輸入制限がかかったわよ。ルピー払いで買おうと思っても、価格が1.5倍とか跳ね上がっているわ」と言う。

さもあらん。コロナの影響で、年間250万人ほどの外国人観光客がスリランカを訪れていたのが、ほぼゼロになった。12.5億ドル、1,375億円の外貨が入ってこなくなった。

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主要輸出品の紅茶をはじめとした農作物も国際的な物流の停滞で思うように輸出できない。テキスタイル産業もコロナの引きこもりで国際的な需要が壊滅的に激減、輸出が止まった。

ドルが入ってこないんだ。スリランカに限らず、南アジアの新興国諸国は同じでしょう。自国通貨は外国では紙切れだ。日本円のようなハードカレンシーとは違うのだ。

昨日、スリランカのHSBCからクレカの使用制限の通知が来た。

ちなみに、私のクレカは香港のHSBC(もちろん香港ドル決済だから国際通貨基準)スリランカのHSBC(ルピー決済だから非国際通貨基準)だ。

スリランカのHSBCのクレカを使うと、海外旅行をしなくても、海外のe-Bayとかアマゾンで使うと、相手は国際通貨決済だから、ルピー換算で使った分だけスリランカから外貨が流出するということ。

これは外貨準備が枯渇する(既に枯渇している)こととなる。

「We have introduced maximum spending thresholds on overseas transactions. These thresholds will not apply for transactions made at medical, education, insurance, airline and lodging merchants. Visit www.hsbc.lk/fxpremier for details and ongoing revisions」

翻訳すると、

「海外でのクレジットカードのお取引について、ご利用限度額を設けさせていただきました。医療、教育、保険、航空、宿泊の各加盟店でのお取引には適用されません。詳細および継続的な改定については、www.hsbc.lk/fxpremier をご覧ください」

となります。

リンク先はPDF文書。何が書いてあるか、というと、

HSBCプレミア

HSBC プレミアのクレジットカードおよびデビットカードでの海外でのご利用は、カード1枚につき週に150,000ルピーを上限とさせていただきます。カード1枚につき週あたりの海外利用限度額は150,000ルピーとなります。HSBC プレミアのクレジットカードおよびデビットカードの月間海外利用額の上限は、1枚のカードにつき600,000ルピーとなります。 医療、保険、教育、航空、宿泊のカテゴリーにはこの上限は適用されません

週に、外貨でのクレカの『医療、保険、教育、航空、宿泊』以外の使用(ネットショッピングもそうだ)は、週750ドル、月3,000ドルまでに制限します、ということです。

私は、香港HSBCのクレカが有るし、収入は米ドルだからいいけど、スリランカのルピーベースで生活している人は気の毒に。

これから、新興国の通貨暴落、通貨危機がいつ起きても不思議じゃないですね。

フランク・ロイドのエッセイ集



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