奴隷商人とその時代 Ⅲ
奴隷商人とその時代 Ⅱ
●イスラムの一夫多妻制度
●奴隷制度
●奴隷制度・ハレムと一夫多妻制
●奴隷商人ムラーの商売
●奴隷制度
そもそも、アラビア起源、特に、イスラム教が始まってからのハレムとそれ以前のハレムは違う。
ハレムの習慣は、古代の地中海世界において、家族の女性の居室を隔離した風習があったから、モハメッド・イスラム教が始めたわけでもなんでもない。紀元前からハレムは中近東には存在したのだ。そして、一夫一婦制でもなかった。一夫多妻制だったから、女性の隔離が必要となった。
さて、ここで言う妻の定義だが、古代ローマ・エジプト世界では、ローマ市民権を持つ自由人、市民権を持たない自由人、奴隷、という階層があった。
奴隷とは、戦争捕虜か、女奴隷が産んだ子。このほか貧しい者が借金返済のために自らを売ることもあれば、人買いにさらわれてきて奴隷になる者もいる。
奴隷は家族をもたず、結婚の権利と義務から切り離され、存在理由そのものを主人から押しつけられ、名前も主人から与えられる。
奴隷は自分の個人財産をもつことが一般的に許されていた。ただし、法律上はあくまで主人の所有者とされた。結婚も、法律上は認められなかったものの、一般的には主人が事実婚を認めていた。
奴隷の所有者、つまり主人が自分の所有する奴隷を奴隷身分から開放して自由人とすることもしばしばあった。奴隷の解放は、タダではない。奴隷価値の5%を税金として納めなければならなかった。多くの奴隷が解放されると、それだけ国の税収も増える仕組みになっていた。
奴隷にもさまざまな種類がある。
●奴隷制度・ハレムと一夫多妻制
オスマン帝国のハレム制度は、スルタンのために性的ご奉仕をして、次代のスルタン候補者の子どもたちを育成する場所でしたので、ハレムのスルタンの愛妾(奴隷)たちは別に家内労働をするわけでもなく、雑務は、宦官を家内奴隷が行っていました。
紀元前の富裕層、中間層の家庭では、ハレムというよりも、一家の女どもが居住する場所(仮にハレムと言っておきますが)程度で、イスラム教徒の家のような『自宅に出入りする客人たちと家族の居室の間を厳密に区切り、両者の無闇な行き来や会話を戒めた』、『一家の主人には4人までの妻の所有認められていた』などという縛りはありません。
別段、ハレムの女(正妻たちは自由人、それ以外は女奴隷で主人の愛妾)たちは、スルタンのハレム、徳川家の大奥みたいなものでもなく、カッコーのような托卵(種が主人以外のガキ)をされなければ(つまりハレムの女が宦官以外を浮気して妊娠)、主人に断って外出も自由であったし、一家の一員として、主人の所有する奴隷一家の家族と一緒に農園で働いたり、機織りをしたりするのは自由でした。
ムラーは年商数十億円の商人ですが、ハレムの女は、どうしても二、三十人になってしまいます。この半数が妊娠していたとしても、とてもハレムの女全員を性的に満足させられません。日が暮れたらやることはセックスしかないのですから、現代と違って、男性はお勤めを果たさないといけません。しかし、これでは身が持ちませんので、玉なし竿ありの宦官が、主人になりかわって主人の愛妾たちの性欲を満たします。もちろん、玉なし竿ありの宦官ですので、ガキはできません。現代のような、浮気によるカッコーの托卵は起こりません。DNA検査などない時代ですので、そこは慎重にしないといけない。
じゃあ、宦官が愛妾たちに恋愛感情を持ったらどうするのか?と言うことですが、彼ら宦官は主人の執事と夜の伽も兼ねています。男性ホルモンの分泌が遮断され、女性ホルモン過多になっていますので、宦官は女性化します。そうなると、個体差はありますが、恋愛感情を持つ相手は男性と言うことになります。
また、主人が宦官と夜伽をすることで、主人との一体感が生まれて、主人の警護で命も要らぬ、という感情が芽生えます。
奴隷商人とその時代 Ⅲ に続く。
奴隷商人 Ⅰ
奴隷商人 Ⅱ
奴隷商人 Ⅲ
奴隷商人 Ⅳ
奴隷商人 Ⅴ
奴隷商人 Ⅵ
奴隷商人 Ⅶ
奴隷商人 Ⅷ
奴隷商人 Ⅸ
A piece of rum raisin - 単品集
ヰタ・セクスアリス(Ⅰ)雅子 総集編1
ヰタ・セクスアリス(Ⅰ)雅子 総集編2
ヰタ・セクスアリス(Ⅰ)雅子 総集編3
挿入話『第7話 絵美と洋子、1983年1月15日/1983年2月12日』
登場人物
宮部明彦 :理系大学物理学科の2年生、美術部
小森雅子 :理系大学化学科の3年生、美術部。京都出身、実家は和紙問屋
田中美佐子:外資系サラリーマンの妻。哲学科出身
加藤恵美 :明彦の大学の近くの文系学生、大学2年生、心理学科専攻
杉田真理子:明彦の大学の近くの文系学生、大学2年生、哲学専攻
森絵美 :文系大学心理学科の2年生
島津洋子 :新潟出身の弁護士
シリーズ「A piece of rum raisin - 第1ユニバース」
第1話 メグミの覚醒1、1978年5月4日(火)、飯田橋
第2話 メグミの覚醒2、1978年5月5日(水)
第3話 メグミの覚醒3、1978年5月7日~1978年12月23日
第4話 洋子の不覚醒1、1978年12月24日、25日
第5話 絵美の覚醒1、1979年2月17日(土)
第6話 洋子の覚醒2、1979年6月13日(水)
第7話 スーパー・スターフィッシュ・プライム計画
第8話 第二ユニバース
第9話 絵美の殺害1、第2ユニバース
第10話 絵美の殺害2、第2ユニバース
第11話 絵美の殺害3、第2ユニバース
シリーズ「フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス(Ⅱ)-第4ユニバース
第一話 清美 Ⅰ、1978年2月24日(金)
第一話 清美 Ⅱ、"1978年2月24日(金)1978年2月27日(月)
第二話 メグミ Ⅰ、1978年5月4日(火)
第三話 メグミ Ⅱ、1978年10月25日(水)
第四話 メグミ Ⅲ、1978年10月27日(金)
第五話 真理子、1978年12月5日(火)
第六話 洋子 Ⅰ、1978年12月24日(土)
●クリスマスイブのホテル・バー
●女性弁護士
第七話 絵美 Ⅰ、1979年2月17日(土)
●森絵美の家
●御茶ノ水、明治大学
●明大の講堂
●山の上ホテル
第八話 絵美 Ⅱ、1979年2月21日(水)
第九話 絵美 Ⅲ、1979年2月22日(木)
第十話 絵美 Ⅳ、1979年3月19日(月)1979年3月25日(日)
第十一話 洋子 Ⅱ、1979年6月13日(水)
メグミちゃんの「ガンマ線バースト」の解説
マルチバース、記憶転移、陽電子、ガンマ線バースト
シリーズ「雨の日の美術館」
フランク・ロイドのブログ
フランク・ロイド、pixivホーム
シリーズ「アニータ少尉のオキナワ作戦」
シリーズ「エレーナ少佐のサドガシマ作戦」
A piece of rum raisin - 第3ユニバース
シリーズ「フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス-雅子編」
フランク・ロイドの随筆 Essay、バックデータ
弥呼と邪馬臺國、前史(BC19,000~BC.4C)
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