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JAXAが衝撃波利用の新型エンジン搭載ロケット打ち上げに成功
JAXAが衝撃波利用の新型エンジン搭載ロケット打ち上げに成功
「メタンと酸素の混合ガスの燃焼時に生まれる衝撃波を利用した新型エンジンを搭載」って、これじゃあ何のことかわからないので解説しましょう。
小型観測ロケット「S‐520」31号機 JAXAが公開
今回の31号機には、実験用の新たなロケットエンジンが搭載され、メタンと酸素を混ぜ合わせた反応を利用して推力を引き出します。軽量ながらより大きな推力が期待されていて、火星や木星など地球から遠く離れた宇宙の探査への活用を目指して、国内外で実用化に向けた研究が進められています。
深宇宙探査用で、従来のエンジンの十分の一程度の大きさで同じ推力を出す、という代物。だから、何?という話で、このエンジンは、
Wikipedia ー パルス・デトネーション・エンジン(Pulse Detonation Engine : PDE)というエンジンの一種です。
回転デトネーションエンジンシステムの開発、
この記事の方がわかる。
回転デトネーションエンジン(Rotating Detonation Engine、RDE)は極超音速で衝撃波を伴い伝播する燃焼波「デトネーション波」を、極めて高い周波数(1~100kHz程度)で環状流路または円筒流路を持つ燃焼器内に発生させて推力を取り出すエンジン。
ということで、この写真を見るとかなり小さい。しかし、画像がないとどうもピンときません。それで、このPDF。
観測ロケット・ランダー用革新的デトネーション推進機構の研究
P.9~11を見ると、ふむ、なんとなくわかるような。なんとなく、ナチスのV-1号に使われたパルスジェットエンジンに似ているような。原理は全然違いますが、連続燃焼じゃあないみたいな部分が似ている。燃焼ではなく、爆発(酸素とメタンの)でボッソンボッソンと推力を得る(燃料と酸化剤に点火すると、急激に膨張して噴出口から高速で押し出され、その反動でロケットが逆方向に吹き飛ばされる)エンジンのようです。
う~ん、自分でちゃんと理解しないと、解説できないね。勉強しましょう。
JAXAが衝撃波利用の新型エンジン搭載ロケット打ち上げに成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、メタンと酸素の混合ガスの燃焼時に生まれる衝撃波を利用した新型エンジンを搭載した、観測ロケット「S-520」31号機を打ち上げた。宇宙空間でのエンジン性能実証が目的で、JAXAによると実験は成功した。
打ち上げは同日午前5時半。ほとんど雲のない朝焼けの空をロケットがまばゆい光を放って突き進むと、立ち会ったJAXA職員から拍手が湧き上がった。
JAXAによると、ロケットは6分4秒後に高度235キロの宇宙空間に到達、7分56秒後に内之浦南東の海に着水した。実験データの入ったカプセルもその後、近くの海上で回収した。
実験主任の竹内伸介JAXA准教授は記者会見で「無事に打ち上げられて本当に良かった。これからの学術成果にも期待できる」と語った。
共同開発する笠原次郎名古屋大教授は、エンジンは宇宙空間でも予定通りの推進力を発揮できたと説明。「5年程度での実用化を目指したい」などとした。開発中の技術が実用化されればエンジンの大きさは10分の1程度になるという。JAXAは遠い宇宙を探査するための基幹技術として開発に取り組んでいる。(共同)
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