国内最大級テクノフェス「INTER TOKYO 2024」直前インタビュー【SPゲスト: Rickey Shannon from Shannon Brothers】
2024年8月31日(土)、東京お台場のCITY CIRCUIT TOKYO BAYとGLAMSA PARK(プールステージ)で、国内最大級のテクノフェス「INTER TOKYO 2024」が開催される。このフェスは「日本のTECHNO/TECH HOUSEを世界へ」をテーマに、イギリス生まれ日本育ちの兄弟ユニット「Shannon Brothers」が手掛ける音楽イベントだ。
今回、フェスの主催者であるShannon Brothersのメンバー、Rickey Shannonを招いた特別インタビューを実施。イベントに対する思いからShannon Brothersのキャリア、そして今後の展望についてまで語ってもらった。8月31日(土)はお台場で最高のテクノサウンドを体感しよう。
「INTER TOKYO 2024」直前インタビュー【SPゲスト: Rickey Shannon from Shannon Brothers】
ー まず、キャリアについてお聞かせください。DJデビューから現在に至るまでの流れを教えてください。
Rickey Shannon(以下 R) 僕がDJデビューしたのは23歳の時で、今31歳なので8年前になります。高校時代まではサッカー選手を目指していましたが、プロにはなれず、サッカーを諦めました。その後、東京に出ていろんなことを経験しましたが、どれも情熱を持てるものは無くて、そんな中、ナイトクラブが好きで、よく遊びに行っていたのですが、徐々にDJに興味が出てきて始めてみたのがキッカケです。初めはクラブ遊びの延長でしたが、次第に本格的にのめり込んでいきました。
ー その後、どのようにしてDJとしてのキャリアを積んでいったのでしょうか?
R 最初は六本木のBARでHOUSE、DEEP HOUSE、CHILL ELECTROなどもミックスしてプレイしていました。いろんなジャンルを試しながらナイトクラブでもプレイを続けました。DJとして食べていけるようになったのはデビューから4年後くらいからですね。それまではトレンドに合わせつつ、自分の好きな音楽を追求していくスタイルで、少しずつ音楽性が固まっていきました。
ー Rickey Shannonさんは、イベントオーガナイザーとしての顔も持ち合わせていますが、オーガナイズを始めたキッカケはなんですか?
R より多くのオーディエンスの前でPLAYをする事や選曲をもう少し攻める事が出来ると思ったからです。オーガナイザーになることで、表現の幅が広がりました。最初は小さなイベントから始めて、次第に規模が大きくなり、各所のクラブで話題になり若いDJやアーティストたちが集まる場を作ることができたのは大きな成果でした。
ー その後、テクノにジャンルをシフトした理由について教えてください。
R 元々根底にダンスミュージックがあり、色々なジャンルと向き合って行く中で、テクノが最先端の音を表現しやすいのとオーディエンスと一緒に作っていく所に惹かれていきました。
少しスピリチュアルな話しをすると心臓の音とbeatがリンクする所も好きですし、日本でももっとテクノユーザーが増えると嬉しいですね(笑)
そして、2022年11月には、Wombで「INTER」というテクノイベントを初めて開催し、同時に「Shannon Brothers」というユニットを立ち上げました。このユニットでは、テクノミュージックを中心に活動しています。
ー 世界を股にかけて活躍しているShannon Brothersとしての活動について教えてください。
R Shannon Brothersとしては、これまでにGMO SONIC 2023と2024のメインステージに出演し、たくさんのファンの前でTECHNOセットを披露しULTRA KOREA 2024のResistance Stageにも出演させて頂き、大きな経験になりました。
結成1年から沢山の海外アーティストのサポートも任せてもらえる様になり、アーティストDJとして認知されたのがきっかけかなと思ってます。
今1番力入れてるのは曲制作の部分でしていままで8曲をリリースして、
世界のTOPトレンドでもある After Life のAnymaとのコラボ曲Syrenで話題のRebūkeが僕達の曲をPlayしてくれたり、アメリカ大手メディアLA WEEKLYでも次世代クリエイター15選に選出されたのが活動が広がったキッカケかなと思ってます。
2024年からはスペインのバルセロナを拠点にして、PURE IBIZA RADIOに出演を皮切りに色々な国でDJをしたり クリエィティブの部分がよりグローバル化されて、これからのShannon Brothersの活動に是非注目してくれたら嬉しいですね。
ー ヨーロッパではどのような経験をしましたか?
R ヨーロッパでの経験は思考が180度変わりました。エンターテインメントに対するアプローチが日本と大きく異なると感じ、良い意味で商業的でない部分が多く見られました。日本と比べて経済的にも治安的にも安定していないからこそ、無謀な若者が多く、そうしたチャレンジは人々の心を動かし、想像を超えるものがあると感じましたね。
ヨーロッパでは、国がアンダーグラウンドのカルチャーを積極的にサポートしてて、アンダーグラウンドを支えることがその国のエンターテインメントの進化につながることを理解しているなと思いました。若者たちに投資とチャンスを与えることで、新しいエンターテインメントが育ち、熱気に満ちたシーンが生まれてて、彼らは愛国心に溢れていて、政治にも関心を持っていました。
パーティカルチャーが成熟することで、人々はインターネットに依存せず、人との繋がりに時間を費やしてると感じましたし、ヨーロッパでの経験は、音楽には国を元気にする力があるんだと確信しました。
Shannon Brothersと「INTER」を通して日常に縛られるのではなく、常に最高の人生を追求すること。そのためにはリスクを取ってでも、殻を破ることを若い世代に知ってもらい、体感してもらいたいと強く思いました。
ー 今回のフェス、INTER TOKYO 2024について教えてください。
R 「INTER」という名前には、いくつかの意味が込められています。まず、「International」の略であり、国際的なコミュニティを作り上げたいという願いが込められています。僕がこれまでに経験してきた海外での体験や学びを活かし、日本と世界を繋ぐイベントにしたいという思いがあります。また、「INTER」は「interaction(相互作用)」の意味も含んでいて、参加者同士やアーティストとの交流を深め、相互に影響を与え合う場にしたいと考えています。さらに「Intersection(交差点)」のように、さまざまなジャンルやカルチャーが交わり、新しいものが生まれる場所にしたいという思いも込めています。
もう一つは世代を超えるパーティです。僕は31歳でして、先代とz世代の狭間にいます。日本のシーンは世代分けを感じますけど僕らは両方の世代と手を取りたいと思ってますし海外から見れば僕達は日本という国の文化の中で、一つの輪の中で活動しています。
若い世代の感覚的勢いと先代の知恵のミックスをする事によって人種と世代の壁を無くす事が 「INTER」の役割だと考えてます。
今回のINTER TOKYO 2024の目玉は、お台場のCITY CIRCUIT TOKYO BAYで音楽フェスの初開催することです。サーキットを見渡しながら音楽も楽しめます。2nd フロアはプールエリアになってまして、GLAMSA PARKとして今夏話題になっている場所です。
音楽のテーマはサブカルチャーとアンダーグラウンドの融合でして、両カルチャーで活躍してるDJが出演します。BOILER ROOMや海外でのツアーや、今年のULTRAのメインステージに出演するDJなど、今最もHOTなDJ達を集めました。
ー INTER TOKYO 2024を通して伝えたいことや、目指しているものは何でしょうか?
R 僕が伝えたいのは、音楽が持つ力と、そこに集う人々のエネルギーです。特に、日本ではフェスには行くけどナイトクラブには行かないという人が多いと思います。これを変えていきたいです。僕がヨーロッパで感じたように、音楽は人と人を繋ぎ、文化や世代を超えて共感を生むものです。ナイトクラブでの体験とフェスの体験を融合させ、新しい音楽やカルチャーに触れるきっかけを提供したいと思っています。また、アンダーグラウンドのシーンをメジャーな存在に押し上げることで、さらに多くの人に音楽を楽しんでもらいたいと考えています。
一時的なムーブメントでは無く文化に変えて、歴史となれば日本は世界でもTOPを張れるくらいの可能性がある場所だと思うので、若い世代の僕達がこの大きなチャレンジをする事が大事であり目標です。
ー INTER TOKYO 2024のコンセプトについても教えてください。
R コンセプトは、次世代のアンダーグラウンドとサブカルチャーの融合です。ラインナップには、ボイラールームに出演したアーティストや、ファッションカルチャーの最前線で活躍するDJをブッキングしています。特にZ世代のアーティストたちは、感覚的に新しいものをキャッチアップしていて、アンダーグラウンドとサブカルチャーの境界線が無いんです。なので新しいものが生まれる瞬間を体験出来ると思います。またインターナショナルコミュニティの融合も重要なテーマでして、人種や世代の壁を超えて、みんなが一緒になって楽しめるイベントにしたいと思っています。
ー INTER TOKYO 2024に来るお客さんに、どのような体験を提供したいと考えていますか?
R 音楽的に新しい発見をしてほしいと思っています。ヨーロッパでの経験を通じて得たアイデアや音を、できる限りアウトプットして、来場者に伝えたいです。また、DJの発表会ではなく、オーディエンスも一緒に楽しむパーティーにしたいと思っています。参加者が自分のエネルギーをぶつけ合い、共鳴し合うことで、より一体感のある空間が生まれると信じていますし、パーティーを通じて、来場者同士の新しい出会いや交流が生まれ、その瞬間が記憶に残る特別な体験になればと願っています。
また、今回出演して頂く殆どのDJが純日本人ではありません。ただ日本のアイデンティティを持っていて音に関しても本場の欧米に全く負けていません。昨今海外アーティストを呼ばないと埋まらないイベント事情がある中、敢えて国内勢だけでの開催は凄い大きな意味があるものだと思っています。J-RAPが国内勢だけで何万人を埋める様に、国内勢のDJだけで武道館などの大型会場を埋める未来を作る為のチャレンジでもあると思っています。是非、その物語の序章だと思って、2024年8月31日(土)にお台場の会場CITY CIRCUITで行われる INTER TOKYO 2024に参加してくれたら嬉しいと思ってます。
<テクフェス「INTER TOKYO 2024」開催概要>
イベント名:「INTER TOKYO 2024」(インター トーキョー 2024)
開催日:2024年8月31日(土)
開催時間:開演13:00 / 終演22:45
開催場所:〒135-0064
東京都江東区青海1丁目3
CITY CIRCUIT TOKYO BAY
プールステージ : GLAMSA PARK 2024
チケット販売料金:前売 3,000円(税込)、当日 5,000円(税込)
チケット購入サイト:ZAIKO(https://shannonbrothers.zaiko.io/item/365088)
主催:株式会社GLAMSA
企画・制作:MONOPOLE RECORDS株式会社、Shannon Brothers
収容人数:最大2,000人(スタンディング)
~注意事項~
※雨天決行・荒天中止
※開場・開演・終演時間は変更になる可能性がございます。
※出演者の変更・キャンセルに伴う払い戻しは行いません。予めご了承ください。
※公演の延期や中止の場合を除き、チケットの払い戻しは行いません。
※当日は厳しい暑さがが予想されます。熱中症対策には十分お気をつけください。
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