生布施明レポート 2023.2.19@三島市民文化会館 大ホール
Where do I begin… さてどこから話そうか…。(それはある愛の詩(Love Story)の出だし(笑))
今回は、日帰り遠征で三島に行ってまいりました。いや来週の愛知にするか、迷ったのです。でも三島、友人もいるし、行ったことないし。ここは三島で行ってみよう!そうして迎えた当日。
振り返るとなんとも夢のような一日になったのです。
現地着〜駅にて
当日は友人と会う約束もあり、やや早めの11時に三島駅着。そしたらなんと風の強いこと(笑)。え、台風来てましたっけ?と思うほど。布施さんは嵐を呼ぶ男としてファン仲間うちでは有名ですが、最近は晴れの日も多かったので油断しておりました…。
駅で友人と落ち合ったものの、歩いて長時間移動するのも厳しそうな程の雨風。本当は観光しようか〜と言っていたのですが、やむを得ず駅周辺で時間を潰すことに。
そうしたら友人が提案してくれたのです。「駅で入り待ちしたら?」
確かにそれもそうだな、滅多にないチャンスかも、と思い、友人をカフェに待たせて改札へ。しかし1回目は来る気配なく、退散。
そしてちょっと時間を空けて2回目。これで来なければもう時間的にないかな〜と思っていたところ、なんと見覚えのあるお顔が!思わず手を振ったら、振り返してくださいました!脳内大パニック。正直そこからあまり記憶がございません。笑
その後雨は止み、風も少し落ち着いたので、お土産を調達し、そして会場へ向かいました。
会場について
会場は、三島駅から徒歩約3分の三島市民文化会館。今回、開場が17:00、開演が17:30だったのですが、開場時間10分前にはかなりの人が。
一緒に行った三島在住の友人は、クラシックバレエをやっているそうなのですが、地元での諸々の発表会でも使われる、馴染みあるホールとのこと。なんでも数年前に改修をしたそうで、中は綺麗でお手洗いなども使いやすかったです。待合室もあり、座れる箇所もあるのですが、私たちが着いた時点で、席は早めに来られた方々ですでに埋まっておりました。これは結構、人来そうだなと思ったりなどしながら、開場を待ちました。
そうして開場時間に。中に入ると、お花が飾ってありました。
地元の名士の方なのかな、と考えたり。
開場後、物販でクリアファイルを購入し、席へ。この会場、ホールの作りがなかなかに良いのです。今回は1階の中央右寄り(布施ファン語でいう「小堀さん寄り」)でしたが、一階前方はやや傾斜がついており、前の人の頭が被らず舞台が本当によく見えました。
※この行以降、ネタバレを多大に含みます。今後の公演で初めて鑑賞される方、ネタバレがお嫌な方は、回れ右でお願いいたします。
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(ネタバレを避ける間)
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流れ・セトリと所感
※主に、曲名を太字で表します。「」は布施さんのセリフ、()は補足及び私の心の声がメインです。(正確に書き分けきれていないですが、ご了承ください。)
舞台には、今回もころがしが2つ。緞帳は、上から下に降りる一枚の布タイプでした。
開演時間オンタイムにブザーがなり暗転。緞帳が開いて、星空のような明かりが舞台に見えます。
今回は場所が良かったためか、照明のつく順番まではっきりと追えました。その後、左から青い光が順に6つ付き、上から白い光が3つ。そして舞台後ろ側に、四角い青だったか緑の照明が広がるように灯いていきます。
この始まり、本ツアーの好きなポイントのひとつですが、今回は本当に本当に席の場所が良くて、舞台全体が美しく見えました。この席をくださりありがとうファンクラブ…!布施さん共々愛してます…!
そして沈黙を破る光と音。勝手に想い出が始まります。「何語か分からない語」、今回もありました。(神奈川の時よりは、短め。)相変わらず、全く聴き取れませんでした。笑
※よく知らない方のために、「何語か分からない語」を言っていらっしゃる公式様アップの動画はこちら↓。(調布公演のリハーサル。)
https://twitter.com/FUSE_AKIRA_/status/1616723177652244480?s=20&t=WAVWun39OXfSUVxpYxwlXw
間奏の途中でも「ヘビダッ!(?)(←合っている気がしませんが)」と言ったり、歌の終わりの方でも何語か分からない語や「アウッ!」が出てきたりと、ノリノリの布施さんでした。そして今回は、サイリウムを振るお客さんがこれまでより多いように感じました。ホール後方がどうだったか分かりませんが、私から見える範囲でも10前後はあったと思います。
ちなみにお衣装は、黒ジャケット、白いシャツに胸元に赤いチーフ。タイはつけているが解いた状態。胸元のブローチは、金縁の赤い石?のもの。
次の昔日の情熱。こちらもダンスを情熱的に素敵な腰つきで踊りつつ、甘美なお声で素敵でした。この曲では「夕暮れ色を道連れに行く」の「ゆぅ〜くぅう〜」がすごく聴いていて耳心地良く、大好きです。
MC:
・コロナ禍4年目。
・三島でのコンサートは11年ぶり。
・三島ではつばさ寿司?(つかさ寿司?)で「おにぎり、じゃないなお寿司だな」をいただいたり
(注:私は「つかさ」に聞こえてしまったのですが、三島の布施さん御用達お寿司屋は「つばさ寿司」らしいです。なお司(つかさ)寿司、というのも沼津にあるようです。どっちだ…?)
・大親友がいるので(三島には)よく来ていた。
・ゴルフをやりに来ていたが、ゴルフはやめた。下手だから(会場から笑い)
・今回は会場の主催でやる
・三島の皆さんに合ってないかも…(そんなことないって)
・ツアータイトル「よみがえれ昔日の情熱」の話
・ごゆっくりお過ごしください。
Mr. Bojangles
・前奏の間、支度をしながらお顔をこちらに向けてくださる布施さん。今回は特にネクタイを結んだ時に「結べたよ!」みたいな感じで見せてくださったのがなんとも可愛らしく…良かったです。今回は犬のリードが杖でした。
いつもながら、素敵なボージャングルスおじさまでありました。
MC:
・今の曲(Mr. Bojangles)に出てきたような旅芸人の人に昔は駅などでよく会った。知り合いかどうかに関わらず会釈をするものだった。
・昨年12月で75歳になった(会場どよめき)。芸人の先輩の方々ももう80以上だと思うけれど、元気だろうか(というようなニュアンス)
・物議を醸す独白コーナー。毒を吐くわけではない。なぜ物議を醸すかというと、評価が二分しているから。
①いいわね~と言ってくれる沼津の鈴木さんのような人(お花を贈っていらした方かもしれませんが果たして…?)
②もういいわね、あのコーナー、という人
・「どうする?」「どうもね?」と言われるので、堂々巡り。
・制作会議で、悔しいような気持ちで、頭を下げて…「今年も独白コーナー、やらせていただきます。」
独白①:
「想い出とは時が経てば経つほど苦しみが薄れて、悲しみ色の、なんというか、懐かしさが残る。さらに時がたてば、悲しみ色の悲しさも消えて、胸に残るのは懐かしさだけになるんだろうか。」(といった感じ)
落ち葉が雪に
小堀さんのギター、これまでと違うアレンジが少しあり、カッコよかったです。歌ももちろん、雰囲気たっぷり。ただただ美しい光景が目の前にあったという感想。
独白②:
「太陽に背を向けると、影は自分の前にある。太陽に向かって見ると、影は自分の後ろにくる。思いきり元気に歩き出せる。涙の後はひくひくする胸を抱きながら、大きく息を吸って、太陽に向かってみようか。」(細かな語句の違いはお許しください。)
流離の彼方で
「夢を閉ざさないでほしい」「僕があなたを連れて行くからね」のフレーズがとても沁みる、大変良い歌唱でした…!
独白③:
女性と街で偶然の再会をする設定のミニひとり芝居。
お茶でもどうかと誘うが、女性は急いでいるようで、軽く言葉を交わした後に立ち去ってしまう。男性は「ここに当分いるから!…ここに当分いるから…」と繰り返す。今回もまた自分が今いる場所の説明の時に、「ピカソの看板のところ」というフレーズがありました。
それが僕です
・1回目だけコーラスと「それが僕です」がずれたかな?と思いましたが、他は完璧だったと思います。(1回目コーラスがずれた後に、服部さんの方に目配せをしたような…?)最後の「そう、それが僕です」のところで頭を掻く仕草が、ピーター・フォークの刑事コロンボっぽくて愛おしくて大好きなのですが、私だけでしょうか。
MC:
・(独白コーナーは)もうダメかも。見ていただいてよかったと思います。(相変わらずの自虐…笑)
・でももうすぐデビュー60周年。あと2回作れば、行けるかな?
・でも三島は前回が11年前、「ということは次は11年後です。」「独白コーナーじゃなくて『何言ってるか分からないコーナー』になっているかも」
・メドレーのコーナーについて。
○これまでの曲を書き出してもらってタイトルを見た。200曲くらいある。(会場どよめき)
○この間ラジオに出たけれども、それは流すのやめようよ〜というような曲もあった。(流れた君薔薇とついて来るなら以外の曲のことかと思われますが、詳細不明。)
○たくさん曲があるが、やっぱり覚えているのは自分で作った曲。人からもらった曲は覚えていない。
○かつては年180日も演奏旅行に行った。楽屋や旅館でいろんな曲を作った。
○(舞台中央に置いてある「POPS」のCDを手に取って)自分の作ったポップスを集めたCDを作った。「レコード会社通してないです。自主販売。」
「(帯を読んで)"King of POPS"なんて…キングではないです。クイーンでもないです。」(そこはもうちょっと堂々とKingを名乗っていいと思います!笑)
○最初に歌うYOKOTA AIR FORCE TOWN (CAN REALLY BRING YOU DOWN)について
・東京の多摩地区に横田基地があり、行った時「これは日本かな?」と思った。
・横田基地近くに住む女の子の話。作ったのは20代の時。お聴きください。
そしてYOKOTA AIR FORCE TOWN (CAN REALLY BRING YOU DOWN)。
黒いジャケットから白いジャケットへ前奏の間にお着替え。出だしが正しくは「赤い水玉スカートなびかせて」のところ「赤いスカート水玉なびかせて…」になってました。でもその後しっかり持ち直す布施さんはさすが。(私だったら間違えた後グダグダになるよなぁ…などと思ったりします。)
途中「アーゥ!」だったり最後の方「アウッ!」だったりノリノリな布施さんでありました。本当に75歳かな?
あと、小堀さんが立ってギターソロをしていました。カッコイイー!ロックのギターソロには痺れるものがありますね…。
続いてこれが青春だ。これもいいんですよね…。75歳で歌っても「青春」に違和感のない布施さんのツヤッツヤの笑顔と声がたまりません。フルで聴きたいよー!
雪がおどる
前奏最初の音の出が少し遅かったような記憶があります。が、他は前の曲からうって変わって大人モードに。この切り替え力、見習いたい。
霧の摩周湖
最初の「あ〜あ〜…」はマイクなし。会場からは大きな拍手が。
身振りは控えめ一人ミュージカルのカルチェラタンの雪、ワンフレーズの恋、そしてうりずんの風と続きました。うりずんの風、間奏のところで、両手を上げてカチャーシーっぽい踊り(というか動き?)をされていて、とっても雰囲気が出ていました。そして小さめの声で「アイヤー」とも。沖縄の方になりきっているのが伝わってきます。
シクラメンのかほり。これは前奏で拍手が起こり、布施さんがお辞儀をされていました。
蝶ネクタイを解いて、愛情物語を観ましたか。安定の良い歌唱でした。
そして布施さんは下手側の袖に入り、バンドメンバーによる愛情物語(To Love Again & Manhattan)。(観終わった後、友人が、「ノクターンが好きなのでここで聴けてよかった」と感想をくれて、嬉しくなりました。)
演奏の終わりとともに、お着替えされた布施さんが登場。(黒ジャケットに濃い目の緑のチーフ。中に白のベスト。衣装はこれまでと変わりない模様。)
MC:
・メンバー紹介。
○ドラムス長谷部さん→元ジャニーズ。ダンスは東よりうまい。
○ベース川嶋さん
○ギター小堀さん→アジアで一番忙しいギタリスト。だったけどコロナで大変だった
○パーカッション服部さん→東京芸大
○キーボード金子さん
○井川さん飛ばし(笑)からの、「50年(以上?)一緒にやっている。髪は染めたんじゃなくて、そのまま(白いのをいじってる?)」
その後小堀さんの方を見て、「小堀さんも白髪が増えたね…苦労したんだね」などと話されていました。
・日々の出来事、いろいろある。昨年からのウクライナの戦争など。
・「皆さんもいろんなこと、気をつけてくださいね。」
・「何があるか分からないから、お金は使ったほうがいいです。POPSというCDが…」と言ってCDを手にし宣伝をする布施さん。笑いに包まれる会場。珍しく、アピールをなさっている…!笑 もっとしてください!笑
・学者によると、2050年には平和な、お平な世の中になるという話がある。2050年だと井川さんは101歳。私は103歳!?
(お客さんに向かって)どうですか、あと23年?28年?(計算がw)
・平和なら早くきてほしいものです
・次の曲は亡くなった友人へのレクイエム
そしてWe Will Meet Again。ところどころ鼻を啜られる音があったようなので、以前どこかの公演でおっしゃっていた花粉症の影響かもしれません。それでも声に影響がないのが、不思議でしょうがない。やっぱりこの曲は、痺れます。
立て続けに慟哭。We will〜からこの曲への流れが、とても好きです。
そして今回は最後の「時の流れ 儚くあなたを…」のところで、屈んで人を抱き起こすような動作を久々に拝見しました。屈み具合は浅めでしたが…。やはり気持ちが入ると体も動くのかもしれません。
MC:
・最後のコーナーです。
・疲れ果てた人の心があるけれども、島の民の民度を保って生きられないか、と思う。「いいんじゃないの、力強いし、明るいし、優しいし」と言われるようでありたい。
・次の曲は皆さんへのプレゼントです。
・私も頑張ります。
・今日は寒い中、風の強い中お越しいただき、ありがとうございました。
そしてまほろばの国。力強い応援歌でした。
その後、ついて来るなら。前奏でオーイェー!と言っておられました。
「ついて来るなら 俺のこの手を 離さないでおくれ」のところ、2番のところでたまらず手を伸ばしました。お隣や前のファンの方もされてる方がたくさんいらっしゃって、(手を取ってついて行きたくなりますよね…!)と心の中で共感の嵐。
そして聴きながら気づいたこと。まほろばの国、ついて来るなら、My Wayはどれも「船出」というフレーズが入っているのです。まほろばの国も、ついて来るならも布施さん作詞ですし、My Wayも「船出」の部分は布施さんが入れていらっしゃるはずなので、やっぱり布施さんは船出という言葉がお好きなのだなぁとしみじみ感じました。そしてその曲がこうして並んでいるのがなんだか感慨深く、今後「船出三連」と呼ぼうかと思います。(ひねりがなさすぎか。笑)
そしてMy Way。この曲の前奏が始まると、場の空気がまた変わるのを感じるほど、もう布施さんのオーラがすごいです。今回も「あなたには愛する人がいるから 信じたその道をあなたは行くだけ」という歌詞を歌ってくださいました。本当に、これ勇気が湧くんですよね…。
前奏でも間奏でも最後でも、本当に割れんばかりの拍手がありました。
一旦布施さんは袖へ。拍手が鳴り止まぬ中戻ってきた布施さんは、ピンクのジャケットにお着替えされていました。そして始まった君は薔薇より美しい。
途中POPSのCDをまた見て微笑んでいらしたような。あと、間奏ではエアピアノを。最近公演ごとに色々変えているようで、見どころが絶えません。
そして、喉鳴らしの「フォー」か何かを言おうとしたのと2番の始まりが被ってしまって「フアォいの日々と…」(本当は「愛の日々と」)となっていたのがホッコリポイントでした。笑
あとは「初めて女を知るのか」で本当にさりげな〜く小指を立てたような。(好きなのです…その仕草が…。)スタンドマイクだったので、両手を広げて「目に見えない翼広げて」をしてくださって、とってもかっこよかったです…!
そしてラスト、Time To Say Goodbye。入りで何か仰っていたのですが聴き取れず…。なおいらしていたコアな布施ファン仲間曰く、歌詞違いがあったらしいのですが、全く気づかぬくらいお声は最高に伸びやかでした。そして「イヨコンテ」の後、感動的なライトニングとバンドの音に包まれながら、下がっていく緞帳を見守ったのでした。
公演は1時間45分ほど。だいたいこの辺にきっちりとまとめて来るのがいつもすごいなぁと思います。
友人もとても満足してくれた様子で、とても嬉しかったです。
おまけ:終演後〜駅でのこと
三島在住の友人のおかげで、ホールの楽屋口が分かったのでできれば出待ちしたいと思い、お邪魔にならない程度に待ってみました。
そうしたらタクシーで駅に向かう布施さんをちょうど拝見することができ、お見送りさせていただきました。嬉しかったなぁ…。
そして駅へ歩いて行きホームへ。もしかしていらっしゃったりして…と思い探したところ…なんといらっしゃいました。マネージャーと思しき方やバンドの方々、往年のファンの方々もご一緒だったようなので、遠くから拝ませていただきましたが、同じホームに立っているというだけでもうこの上ない幸せでした…。
なんと偶然ですが入り待ち、そして出待ちもできたという、本当に幸せな1日でした。近々天に召されても、後悔はありません。いや、まだこれからの布施さんを見たいので、やっぱり生きたい(どっち笑)。
まとめ
友人がいるから、と決めた三島公演参戦ですが、ホールよし、布施さん調子よしの大変素晴らしい体験となりました。前回から今回は11年空いたとのことですが、本当にアクセスもよく、規模もちょうどいいホールなのでまた近々こちらでコンサートをしてほしいと思ったくらいです。
ツアーはこれから愛知、千葉は習志野、仙台と続きます。
諸々の事情により次回参戦は仙台の予定です。愛知、習志野に行かれる皆様、よろしければどんなだったかシェアいただけたら泣いて喜びます。
それではまた。今回もお読みいただき、ありがとうございました!