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生布施明レポート 2023.5.27 AKIRA FUSE COZY Theater 2023 in 新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)/劇場

 新潟で行われたCozy千穐楽。自分の親の実家が新潟県の長岡市なので勝手に親近感を感じ、行ってまいりました!

現地入り

 5月27日(土)お昼過ぎに新潟入り。実は新潟駅まで行くのは初めてで、最も近いところで浦佐までしか行ったことがなかったのです。(浦佐は大学の時の空手部合宿の時の宿泊地。)

 駅の改修工事が進んでいるようで、綺麗なところと工事中のところが入り混じっている感じでした。駅ナカにてお土産を物色し、布施さんファンの方にもお会いし少しお話し、その後古町の方へバスで向かいました。

 古町にて、新潟住まいのオープンチャット仲間と合流し、白山公園を途中通りつつ、歩きで会場へ。少し蒸し暑さはありつつ、とっても気持ちのいいお散歩になりました! 

白山公園にある忠犬タマ公の像。
お天気もよく散策日和でした!

会場について

 会場は、新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ。仕事繋がりで名前は知っていたのですが、伺うのは初めて。

 木々に囲まれた円形の建物で、外観も中もとても綺麗でした!

会場となった劇場は、席数が868席。先日の幸田に比べるとやや少ないくらいです。

※これ以降、セトリなどネタバレ情報を含みます。該当公演は今後ありませんが、ネタバレがお嫌な方は回れ右でお願いいたします。

開場〜着席

 開場後、何名か顔見知りのファンの方ともお会いすることができ、ワクワクしながら席へ。
 ちょっと変わっていたのが、入場してから1階席の人が階段で下へ降りる形となっていたこと。入った箇所が2階部分になっていたようです。そして劇場へ入ると、全体的に傾斜が強く、どの席からも舞台をとても近く感じそうな作りになっていました。

 そして実は今回最前列だったのですが、舞台がかなり低く驚きました。他の会場の高さの半分くらいのように思えました。

 位置としては、中央ブロックの下手寄りの端っこ。舞台を見ると、上手側に客席通路から舞台に上がるステップが。ここから布施さんは舞台に登るのかな、と想像しているうちに、あっという間に開演時間になりました。

セトリ(パンフに準じる)

名古屋の際と比較し、歌には変更はありませんでした。

ジャズとゴロアーズ
それが僕です
What a wonderful world
五月のバラ
(インストゥルメンタルで)ニューシネマパラダイス
We will meet again
ハナミズキ
Mr. Bojangles
落ち葉が雪に〜シクラメンのかほり
ピエロ〜君を守る
慟哭
ついて来るなら
マイウェイ

君は薔薇より美しい
別れの曲

流れ

 ここからは、開演から終演までの流れです。
曲名は太字、( )は私の思ったことなど。例によってあまり統一感がないかもですがご了承ください。

 遠くから鐘の音がしてきて、徐々に暗転。

 さてどこから出てくるかな…ステップのある上手側かな…?と思ったら、下手側の客席入り口から入ってきて、通路を駆け下り、なんと私の目の前を通過。あまりに近くて布施さんの着ていらしたコートが膝を擦りました。全く予想外で近すぎて死ぬかと思った…!

 これであまりにドキドキしすぎて、服装チェックがおざなりになりました(笑)。コートに青いスカーフ(カレンダーでも巻いていらっしゃる、なんだか爽やかな色合いのもの。新潟の新緑の感じに合わせたのでしょうか)、サングラスだったかと思います。

  布施さんはそれから舞台でコートを脱ぎ、サングラスをとり、スカーフを外して、手鏡など見て身支度をして(この時の表情が、とぼけてて可愛かったです)、スーツ姿の布施さんに。

 そして始まったジャズとゴロアーズ。ピンスポットがあたり舞台に布施さんが浮き上がるような印象で、その中で聴こえる美声。なんだか今思い返しても夢のような光景でした。
 メモによるとどこかで口笛を吹いていたようです。
 あと、間奏で「ラララララ ラーララ♪」と歌われるのですが、
「ラララララ ラーララ ラッラー↑♪」と音が上がる「ラッラー↑♪」が本当に耳心地よく、この曲をもうずっと聴いていたい!という気持ちに。
「ジャズクラブ」が一回「カズクラブ」になっていた気がしますが、それはもうどうでもいいくらい。

 次に「オーイェー!」からのそれが僕です。「それが僕です」のフレーズのたびに観客から拍手が沸き起こっていました。下手側で「それが僕です」をしてくださった時に目が合ったような。いや、確実に合いました!(信じた者は救われる)
 「それが僕です」フレーズが頻繁にあるゆえ、結構な頻度で拍手があるので後半の方には布施さんが「よせやい」手を払うような仕草と笑顔を数度されていて、そんな可愛い顔見れるならいくらでも拍手するわい!と思って私もつられて拍手しました。笑
 この曲は今後も定番になって欲しいなぁと切に思います。癒しです。

 立て続けにもう1曲。What a Wonderful World。ピアノの方に移動し、もたれかかるように歌ったり、少し離れて歌ったり。ピアノの井川さんと布施さんにスポットが当たり、布施さんの優しい声と井川さんのピアノの音色に酔いしれました。
 間奏でピアノに肘をついて、悩むようなポーズ?をされたり(名古屋ではなかったような)、途中子供を撫でる→子供の背丈が伸びる→成長した子供の背中を優しく叩くマイムをされていて、歌と相まってジーンとしてしまいました。布施さんは、本当に歌だけでなく身体表現も上手いと感じます。

<MC>
・私が布施明と申します。
・楽しくてふざけてて小さなショーケースをやりたい
・爽やかな5月の皐月の時
・諦められて、最後まで我慢強くお座りください。
・「ハートブレイクオーケストラのメンバーは
ピアノ、井川雅之。パーカッション、藤橋万記、そしてオーケストラ…!」と言って後ろを振り向くが、いるのは井川さんと藤橋さんのみ。舞台の一番後ろに駆けていくが、やっぱりオーケストラはいない。会場から笑い。
・「いや、5月ですねぇ〜」と言って、五月のバラへ。

 五月のバラは「ンン〜」のハミングで入り。相変わらずうっとりする歌声。「咲くだろうかぁ〜ん」の「ぁ〜ん」のところの音が本当に本当に好きです。
 間奏で「ウゥ〜」と入れるなど、なんだかニコニコ調子が良さげな感じでした。布施友さん曰く「花に唇を寄せて」が「花に唇をあてて」になっていたそうですが、私は全く気づかず。(文字面で見ると、ちょっと味気ないっちゃ味気ない笑)
 そして最後転調後の「忘れないで 忘れないで 時が流れ過ぎても」のところ!!!ここは本当に録音して全国の皆さんに聴いていただきたい!過去に出ているCDのと違う感情溢れる表現が良いのです!「忘れないで(いつも通り) 忘れ↑↑↑ないで 時が流れ過↓ぎても」(2つ目の忘れないでが高音、過ぎてものところがちょっと下げる)という感じ…って伝わらない予感しかしませんが、とにかくすごい。布施さん、本当にこのバージョンで録音してCDを販売してください…!

<MC>
・「五月のバラという曲を歌いました。」
「久しぶりに歌うので(歌ったので)、合ってるか分かりません」(会場から笑い)
・「さてここからは名物といいますか 私の逃げ道といいますか」
 ここからひとり芝居をやるという話。
・あらすじの説明
 ・老役者の楽屋の話
 ・歌手の楽屋ではない。歌手の楽屋は本当に暗くて陰気
 ・続・小山田龍之介編と言う感じ
 ・小山田龍之介の紹介
   ・劇団少年座に在籍
   ・子役では仕事があった
   ・少年座の先生というかお目付け役というか?一緒に遊んでるような
   ・そうして稽古場に通う
 ・「そして6年前」→また藤橋さんの「カカン!」という拍子木の音
        (藤橋さんがちょっと照れたような表情をして可愛い…)
  →「歌舞伎じゃないんだから…」と布施さん
 ・「五老人」(御老人ではなく五人の老人で五老人)という、後期高齢者 
  の探偵物語の映画に出演。
 ・しかし妻(稲子)が倒れ、「五老人」クランクアップの数日後に亡くなる(愛知の3日後からぼかされている…)
 ・少年座でさよなら引退興行してもらい、その後新潟にいる娘の米子(よねこ)のところへ。新潟、というのはこれ(台本)を書いた時に今日こうして来るとは思っていなかった。(思ってなかったんかい!)
 ・娘の夫の名前は実(みのる)稲穂が実るの「みのる」。
 ・実が美術大学の教授でそのツテで演劇部の指導役に
 ・6年ぶりに少年座の70周年記念公演に出ないかとお声がかかる

・…と説明したところで「あー疲れた。説明するのも大変」とおっしゃり、ニューシネマパラダイスのインストゥルメンタル。薄めの幕が上から(だったはず)閉まり、黒子さんたちが舞台にドアやら鏡台やらを運び込んで行きました。(席が前の方だったので、その後右から布施さんがドア前にスタンバイするのが見えました。)

 ここから楽屋物語。
 灯りがついて、「小山田先生、よろしくお願いします!」という明るい女性の声(多分録音?)。それに対して小山田龍之介が「くまちゃんやめてくれよぉ〜、今日もよろしくね、明日は打ち上げちょっと出て帰っちゃうけど、くまちゃんから言っておいてくれる?」的な返し。くまちゃんって誰…?そしてこのセリフが明らかに愛知と違ったので、ここは録音ではなかったと思われます。千穐楽に気づいた。

 そしてドアが開いて、布施さん…もとい小山田龍之介の登場。「あと2日か…あと2日です」と言ったり、「ヘイヘイヘイー♪」と鼻歌を歌いながら、準備をしていく小山田さん。心なしか、お腹が目立つ気が(以下自粛)。
出立ちは茶色っぽい縁のメガネ、コート、スカーフ(赤っぽいもの)。コートやスカーフを服掛けに置いて行き、ガラケーとメガネは鏡台へ。そして鞄から妻の遺影写真も取り出して、鏡台へ。

 ん?と床を見て、箒と塵取りを手に取り、「昨日掃除したんだけど…」とブツブツ言いながら、掃き掃除。「腰も痛くなって大変…」とも。

 着替えもしていきます。メガネはレンズの小さいものに。エプロンをつけて、バンダナを首に巻き、としたところで「演劇研究部クラス一同」と書いてある箱を見つける小山田さん。中の手紙を取り出して、読み上げます。(途中ボソボソ読み上げるふうにしているところで会場から少し笑いが)
この時老眼からかめちゃくちゃ手紙を離してみたりするところが、コミカルで可愛い。
 「明日帰るから」などと独りごちながら読んで行きますが、後半に「無事のお帰りをお待ちしています」といった内容が書かれているところで、泣き出す小山田さん。

 演劇研究部からの差し入れは日本酒のセット。中身は「寒梅、久保田、八海山」(愛知と同じ。)
 それから同じ棚の上に、花が二つあるのに気づきます。一つは松井さん(キクちゃん、と小山田が呼んでいます)、もう一つはポケさんからのお花のようです。花をくれた二人に電話をかけようとガラケーを手にとる小山田さん。

 まずはポケさんに電話。出たと思ったらそれはポケさんの奥さん、マキさんでした。
ポケさんはどうやら寝ている様子。奥さんが起こすか尋ねたようですが、良いよ良いよと止める小山田さん。ポケさんは九州から昨日帰ったそう。
「ポケちゃん、俺のタップの先生だから」(軽くタップを踏みながら。可愛い。)
「お花はマキちゃん?ポケちゃんなら忘れるとこだな」

 そして奥さんに「ポケちゃんのこと、よろしくお願いしますね」と頼む小山田さん。「あ、そういえばさ、日本酒、好き?(おそらく好き、という答えがあって)あ、よかった、じゃあ送るね」と言って電話は終わり。「ありがとうばっかりだな」という一言をおっしゃっていて(後でも出てきた)、これがとっても印象に残りました。

 次はキクちゃん(松井さん)に電話。「留守電だよな」といいながらかけると、なんとご本人が出た様子で「出たよ!」と驚いた声。「小山田です。」と元気のいい声で名乗るのが、可愛い。
 どうやらキクちゃんの属する劇団が厳しい状況らしく、励ます小山田さん。
 そして小山田さん自身の最近の話。寒梅久保田八海山、越後鶴亀も時々飲む。釣りに行くと意外に釣れる。真鯛甘鯛鯵鯖鱸。
 「一人は寂しいから、奥さんのこと大事にしなきゃダメだよ!」と強い声で伝える小山田さん。泣ける…。
 何かあったら連絡してよ、と言いつつ「助け合うことは役者にはできないかもしれないけどさ」とも。ちょっと切ない。
 そしてまたお決まりの「日本酒、好き?」のお尋ね。
 (順番ちょっと違うかもです。ご容赦ください。)

 電話を切った後、スキットルを持って二口ほど飲んで(中身はなんだろう)、 そして始まるWe will meet again。間奏で泣く仕草。
「気がつけば瞬きほどの炎が静かに消える」のところ、歌詞が飛んだか
「全てが気がつけば瞬きほどのもの」になっていた。(初めて聴いてたら気づいてないかも)

途中アームカバーを着けたりなんだり。歌い終わりらへんで鞄を持ち、扇子を持ち、いよいよ本番。
ここでセリフ練習。
「『私には夢がある。希望もある。夢と希望の狭間であぐらをかいているのさ、わあっはっはっ…』よし、これでいいや!」(会場笑い)
「よろしくお願いしまーす!」と言って、楽屋のドアを出ていく小山田さん。

そして暗転の後、蛍の光が流れ、明かりがつく。ドアから小山田さんが戻ってくる。

「お疲れ様でしたー」
「いやーだめだな、大事な別れのシーンで『それでは』を『そででは』って言っちゃった。どっち側の袖なんだ!」
「ま、ずらかり、ずらかり」
そして奥さんの遺影に「終わったよ」と優しく語りかけます。奥さん大好きだなぁ…

 そして帰り支度をしているところに電話が鳴り響きます。それは少年座の社長からの電話でした。この日のお礼を口にする小山田さん。
「ほぼ満席で」
「若い役者、よくなってるねー!」
「それに比べると俺たちの頃はダメだな〜。」
と言った話をして、妻稲子がどれだけ支えていてくれたかを話し、社長にまたその話してる、と突っ込まれる。
「(前は)自分自身が苦しかった」との台詞も(すみません流れは失念)。
 公演を黒山監督が観ていたと社長からの情報を聞いて驚く小山田さん。「全然気が付かなかった」を4回言う(多っ)。
「なんでも五老人がネトフリとやらのSNSでバズってるらしい、と生徒に聞いた。」
「バズってるって言葉を知らなかったけど社長も知らないよね?あ、知ってる…?」
「生徒たちはネット世代だけど俺らはその前のアミド世代だから…」
「(監督が五老人の続編を…という話を受けて)4人あと死んじゃってるんだけど…(会場笑い)」
という話の後に、社長にお礼を伝える小山田さん。
「ありがとうばっかりだ」(←2回目)
「今回は呼んでくれてありがとう。泣いてるんじゃないよ、笑ってんだよ」
「もう少しいろんなとこ歩いてみようかな…」

 そして「ありがとう」の言葉を繰り返し社長に伝え、電話が切れた後も電話に向かって深々とお辞儀をして、「ありがとうございました」と伝える小山田さん。

ンーンー♪と鼻歌を歌いながら帰り支度。
「帰るよ…」と奥様の写真へ一言。
 そして箒と塵取りで掃除をして、「なんで汚れるかなー。なんで濡れて…俺の涙か…」と一人ごと。そして身支度を整えて、「楽屋さん、ありがとうございました。」と言って、ドアから外へ。

 その後下手から出てきた小山田さん(外に出た設定)。上手側に歩いていき、街灯があるところで「流れ星だ!」と一言。願い事をする小山田さん。
 そして始まるハナミズキ歌詞に「5月」とあることを今回気づきました。
 ハナミズキの花言葉は「私の想いを受けとめてください」「永続性」「返礼」だそうです。改めて流れを見ると、すごくこの小芝居にぴったりな気がします。(小山田の妻への想い、そしてそれがずっと続いていること、「ありがとう」がたくさんあること、など)
 それもあって今回のセトリにしたのかなぁなどと考えるのも楽しいです。

<上手から戻りMC>
お召し物は黒いジャケット、緑のベスト、緑のチーフに斜めストライプのネクタイ。

・よく分からない物語を作ってしまった
・イギリスではコロナで1年でエンタメ業界で6万人の離職者(愛知と数が変わっている気が)
・日本は噂では10万人(の離職者)
・昔はよく旅芸人に行く先々で出会った。駅で、駅のホームで、ホームのベンチで。互いを知らずとも、会釈をするのが流儀
・(その人たちも)「無事かなぁ〜…?」

 そしてMr Bojangles。前奏で身支度。相変わらずのおとぼけ顔の可愛さ。
 ・マイクは忘れなかった。
 ・ステッキ蹴り上げが今回も3回くらいあった。
 ・犬が死んだところの照明は、赤いライトが床の方でぽわっとつく感じ。
  日の丸は上がらない。(愛知と同じ)
 ・今回はなぜかこの曲で2000年頃の布施さんに見えました。髪の少し乱れた感じとか、斜めから見る感じが、わっかいの。イケメンでした。(いつもです)

<MC>
・コロナの4ヶ月で(正しくは4年でお客さんの中にも4年でしょ?と言っている人の声が聞こえる)鬱っぽくなる人が増えた。
・10代からの友達で阿部健太郎というのがいる。またの名を千昌夫という。(会場から笑い)演歌は関係ないけど友達。
・千さんもコロナがあって落ち込んだ。(ここで布施さんが千さんの声真似。「気持ちがさぁ」は「きもつがさぁ」らしい。(笑) モノマネがすごく上手かった。「母が岩手なので」とも一言。)
なので奥さんに心療内科を勧められて行った。
・医者は「お名前は?」などと問診をするが千さんの顔を見ても知らない様子。
・医者「年齢は?」千さん「75です」
・「職業は?」と聞かれて「私、歌手をやっております!」と答えるが、「そうですか、いつからそうお思われるようになりましたか?」と返されてしまう。会場大笑い。
・「私も心療内科を考えようかな」などとおっしゃる布施さん。

ここで上手に移動。ギターと椅子がセットされておりそこに座られました。
・ギターが嫌いなわけじゃない、下手なんです。
・昔は1日に1曲新曲を作ろうとして作ってた。

 そして落ち葉が雪に。バース付き。雰囲気がとってもありました。サビ(落ち葉が雪に〜のところ)はアルペジオではなくコード弾き。少し激しい感じのこのアレンジも好きだなぁ…。と聞き惚れているうちに、あっという間にメドレーにてシクラメンのかほりへ。こちらもコード弾きとアルペジオが入り混じっていて素敵。最後のハーモニクスは今回はこれまで聴いた中で一番音が綺麗だった気がします。

 弾き語りが終わって上手に移動。そしておもむろに手品で花を出す布施さん。花を出すたび、ひょうきんなお顔。この間に黒子さんがギターを撤去。(ファン仲間の方曰く、マイクを忘れて移動されていたそうで、黒子さんがマイクをそれとなくマイクスタンドに移動していたとかなんとか。手品に夢中で気づきませんでした。笑)そこから始まったのはピエロ。「踊ってあげよう」で踊っている仕草をしていたのですがチークダンスのような、社交ダンスのような構え。ちょっと可愛い。とっても優しい歌声でした。

 そこから上手側で君を守る。「重さこの身に刻み誘いましょう」の「重さ」の気持ちの込め方が、アツすぎる!!!多分重さ1トンくらいある!今回はこの辺りから、歌に乗って流れてくる気持ちの波にやられまくっておりあまり細かいことは覚えておりませんが、とにかく、アツい!これが生の良さ。

<MC>
・異常な気候、疲れ果ててしまった人の心。
・民度を自分のものにしたい
・これからも、これからもずーっと、我々はお待ちしています。
・オーケストラ…と言いかけて後ろを見るが、2人だけ笑
「時にはオーケストラなしで」と言って笑いを誘う

 そこから慟哭。前奏で目を瞑ってゆらゆらとする布施さん。何かがここで憑依するのか…?ともかくすごかったです。「時の流れ儚くあなたを運んでゆく」のところ、最初の方はしゃがんでなかったですが、最後一回浅めにしゃがまれていました。あとパーカッションの、シャラーンと言う音がとても印象的。
 「海へとたどる」あたりでピアノがドゥルドゥル鳴り、「とぉ〜きぃ〜のぉ〜なぁ〜がれ〜」の「流れ」で布施さんが手を横に振り出して合図するところが最高にカッコイイ!!!!!
 そして最後のマイクなしでの「夢の世界へ」。いや、本当に、夢の世界。

 それからついて来るなら。前奏で小さく「イェー!!」と言われていました。この曲は短いけれど本当にかっこいい…。「船出の時」のピアノの連打(と言うのか)の音とのマリアージュが本当に好きです。この編成だからさらに良さが引き立つ気がしました。

 そしてマイウェイへ。ピアノの前奏、優しい歌い出し。歌い方は90年代ドラコン感。「私には」のところが布施さんの声で入ってその後優しくピアノとパーカッションが入る感じがたまらない。このアレンジが本当に好きすぎるのに、フルではないのが本当に切ない!!!!けど好き!!!!(落ち着け)またぜひこのアレンジでどこかで聴きたいと切に願います。

 そしてマイウェイが終わって、井川さんと藤橋さんを舞台前方へ誘導する布施さん。3人が舞台に向かって礼をして、下手側に下がって行かれました。

 3人が下がってからも、観客からは大きな手拍子。
しばらくして布施さんが下手から戻ってきました。グリーンのジャケットを着て。そして「じゃあ、特別だよ!」で会場大湧きからの、君は薔薇より美しい。井川さん藤橋さんの演奏はなく、カラオケでした。アゥ!とノリノリな布施さん。「確かに君は変わった」を一瞬「静かに」と言いかけてましたが持ち直し。
 1番の最後がめちゃくちゃロングトーンで、会場からも万雷の拍手。いや、アンコール曲ですよね…?75歳ですよね…?よくここまで声が出せるなぁ、と思いました。布施さんを見ていると、本当に年齢感覚がバグります。笑

 そして井川さんがひっそりと(本当にひっそりと)ピアノに戻っていらして、最後は別れの曲。これでおしまいかぁ…寂しいなぁ…と言う気持ちと、この歌声をまだまだ聴いていたい気持ちとで切なくなりつつ終演。

 時間はおよそ1時間40分でした。この後、地元の布施友さんと出待ちを敢行。りゅーとぴあは円形の会場で、出口が分かりにくいとのことだったのですが、幸いタクシーに乗り込む布施さん、井川さん、藤橋さんをお見送りできました。来て良かった…。持つべきものは地元の布施友ですね…(三島でもそれを切に感じました。)

まとめ

 5月のCozyの発表があった際に、新潟でやると聞いて、これは小山田さんの住んでるところだし行かなくては、と思い行きましたが、やはり行って良かったなぁと思います。思ったよりもご当地ネタはなかったのでそれが少し寂しかったですが(笑)。しかし会場の盛り上がりは最高でした!終演後の「すごかったねー」の声も多く聞こえてきて、これは現地で感じられてよかったなぁと思ったのでした。

 布施さん、6月は公演の予定がなく、次は7月のジャズライブ(大阪、東京)となります。ひと月以上生の布施さんが見れないのは少し寂しくもありますが、ジャズを楽しみに過ごして参りたいと思います!(まずはチケットを確実に入手せねば…!)

 ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

 

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