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生布施明レポート:Something Jazzy 2024 Day2 2nd 

  これで最後かあ、と少し寂しさも感じつつ、千穐楽の盛り上がりを期待!した2nd。

 この日の席はファンクラブ枠で当てたアリーナ席だったので、当日まで座席が分からず。1stで握手もできて♡(詳細は1stのレポを参照)あとはゆっくり堪能しよ〜と思っていたのですが。座席を確認したらびっくりぽん、なんとなんとの最前列(中央よりやや上手側)。この時点で心臓の心拍数が跳ね上がったのを感じました笑。

 そしてさらなる偶然で、お隣(もといテーブル向かい)があのブラボーオヤジお兄さんことhayakiさんでした。

 あれ?人生の残り運、使い果たした??と思わずにはいられない出来事でした。 

セトリ

(大阪2ndと同じだったそうです。)

ジャズとゴロアーズ
Somebody Loves Me
Ain't Misbehavin
Because of You
Night and Day
Almost Like Being in Love (メンバー紹介)
I'm a Fool to Want You

ノスタルヒアス
君を守る
We Will Meet Again

She
What A Difference A Day Made
The Good Life

I'll be Seeing You
君は薔薇より美しい

流れと感想

 座席についた私は、舞台との近さに慄いていました。前に最前列を経験された方には「首が痛くなるよ」と言われましたが、確かに見上げるような感じに。でもこれで首が死んでも私は後悔しない!と思いました。こんなに近くで布施さんを拝めるなんて…!
 開演まで落ち着かなすぎて「やばぃ」ってずっと思って/言ってました。この時私の辞書には「やばい」しかなかったと言っても過言ではないでしょう笑。

 開演時間ちょい前になって、長谷部さん小堀さん川嶋さんご入場。そのあと井川さんが入ってきて、スタッフの方へ何かお声かけ。

 えっとですね、最前列は、やばいです(語彙ほんとどこいった)。何から何までよく見えます。私は小堀さんとおそらく人生史上一番近くにいました。小堀さんが何かギターにスプレーをされてました。(多分潤滑剤?)そして川嶋さんのニッコニコな笑顔がめちゃくちゃ印象に残っています。布施チームおじさんズが好きすぎる。

 そしてついに布施さんがご入場。お顔を見てびっくり仰天、なんとオールバックではないですか!どよめく会場。お近くの方も「え、どうしたの?」と驚かれてました。私も驚きました(笑)。

 舞台の中央に到達した布施さん。「夏ですね〜。今まだ32度あるって。我々の(ころの)夏はこんなじゃなかったけどなー。」この時胸元にピンがあるのに気づきました。
 そして始まったジャズとゴロアーズ。とにかく近い。素敵。もちろん歌は素敵でノリノリでしたが、あまりに近すぎて、メモ取ってる場合じゃない、もう基本浸ろう!と思ってしまったので細かい描写がなくてすみませんm(_ _)m

 ノリノリにSomebody Loves Me。ニッコニコでもう眼福耳福。

 Ain't Misbehavin
はベースの真似をされてました。ボタンを外し、間奏で今回のジャズで初めて(そしてこれが最後)、グラスの水を飲まれてました!
 井川さんのソロは1日目、2日目1stと同様ややスロー目ながらもやっぱり聴けると嬉しい。
 最初3曲のノリノリさから、一気にムーディーなゆったり曲Because of You。流れ的にもう3回目だけれども、何回聴いてもイイ!1箇所だけ歌詞ぬけがあったっぽい(無意識にとったメモによる)。
 
 ここでMC。
・まだ外は32度。どーなってんの。
・昔は(ひと夏で)2、3回30度を超えてみんなで特別暑いね、気をつけてねって言ってたのに。
・井川さんご復帰(会場拍手)
・井川さんの奥さんが昨日来ていた。
・手術の後も稽古場には絶対行くって家を出ちゃう。(だから奥さんはそれに付き添った)ピアノに触れたい、と。

この話を聞いて、井川さんの復帰への想いと稽古への執念に泣きそうになりました。

・熱中症アラートがくる
・俺も…後期高齢者か!(会場笑い)
・(笑いに反応して)何そんなふうに笑ってさぁ
・パリ五輪もあって
・セーヌ川で泳ぐのはかわいそう。多摩川でも嫌なのに。(井川さんがめっちゃ嫌そうに首を振られておりました(笑)。)
・海水温が30度あるそうです。
・今日は千秋楽。
・みんなさん(と言って笑って)みなさん、ジャズもどきを楽しんでください。

 次の曲、Night and Dayへ。東京3公演の中では一番よかったのではないでしょうか。緑に照らされる布施さんが素敵でした。(いやもう何色だろうが素敵なんですけれども。←)

 長谷部さんの1,2,1234カウントで始まったAlmost Like Being in Love。ドラムがやっぱりキレッキレ。そして近いからもうど迫力。ここでメンバー紹介がありました。

I'm a Fool to Want Youも、小堀さんのギターソロから安定の良さ。布施さんの美しさと声のたおやかさに惚れ惚れ。なんでこう布施さんの声って、とろけるように染みるんでしょうか。弱音も綺麗に決まってました。

再度MCへ。
・ブルーノートは3年目。ジャズライブを始めたのは20年前。
・ジャズアルバムの話。
・来年からはジャズ無くそうか。(笑)
・日本語曲、去年2曲やったら評判良かった(あれ、3曲ってさっきは言ってなかった?)
・(今回は)違う曲!やります!
・アルゼンチンタンゴの曲。日本語詞は書けないだろうと言われていたから私が書いた。

 そして始まったノスタルヒアス。これもずいぶん長く歌っていらっしゃるような気がしますが、何回聴いても歌詞がとっても素敵。「けだるぃ〜〜」のところの声のラインが大好き!井川さんのピアノがすごく力強く聞こえました。そしてなんと真ん中の転がしに足をかけた布施さん!オールバックといい、ワイルド!しかも足かけたまま手を靡かせる仕草。1公演目で腰ギクっとなったって言ってなかったっけ?腰大丈夫?という要らぬ心配をしながら見てました。(気をつけつつ、されていたようには見えました。)

そしてMC。
・以前歌ったら「ノスタルヒアス」にそっくりな歌だ、と言われた。
・(ジャズライブも)外国の方に「英語っぽい」と言われた。
・友達の話

①千昌夫さんの話。(大筋は、初日と同じです)
・コロナ禍で飼っている鳥とニコニコしてるのを心配されてクリニックに行くように言われる。
・「(気分が)スーッとする薬(でももらったら、というくだり)」と言って自分で「それはヤバい薬みたいw」とツボる布施さん。(確かにw)
・(診察の)自分の番が来た、を自分のが、といい間違う(ここもまた微妙にご自身でツボってるw)
・年齢を尋ねられたときの再現で「85歳…じゃなかった75歳(当時)」とおっしゃっていて10歳はだいぶ違うぞと脳内ツッコミしてしまう私。

②井上順さんの話(これは聞けて嬉しかったやつ!)
・渋谷の松濤で生まれ育ち今も住んでいる
・ピースを流行らせたのは井上順
・ピースの由来
 昔弓矢とかで戦っていた時代、負けたら指を切られた。戦いに勝って、指を見せること=勝ったことのサインとして使われていた。
 チャーチルが戦争が終わってピースをした。これは勝利のVではなくて、ピース(Peace、平和)のサインだ、と言ったとされている。(ちょっと調べたのですがチャーチルが言ったという記事やらは見つからず…。)
・ヒッピーの時代に花とピースサインが象徴として使われていた。
・井上順さんがサンフランシスコに行った時にピースを見て、印象に残り
「私にも写せます」のCMで使った。(後で調べたら、「私にも写せます」、はフジカシングル8なのでちょっと違うかも…。井上順さんのはジャーニーコニカ。)

  (調べたら井上順さんもご本人の旧Twitterで以前話されてました。↑)

・ハァーー(とため息、ちょっと疲れたふうに)。友達(について)2つ話しました。
・次の曲は「君を守る」。私が作りました。
・年100日くらいコンサートをやっていた時期に、ギターを持っていって作った曲の1つ

 君を守る、は生で聴くのはたしか2回目。1回目が初めての生布施明だった模様。記憶が正しければ…。
 「こんな時代の中に巡り会って 一つの道を行くのならば 君の全てを守ることの 重さこの身に刻み 誘いましょう」このフレーズが本当に大好きです。ちょっと旦那が頭をよぎってジンとする。

 またまたMC。
・舞台監督が巻き気味にしてほしいとのことで…
・今年は大変な夏だった
・同級生が亡くなったり
・実は長兄が7月に亡くなった。7月8日に。
・兄弟のリーダーのような存在だった。
・どうしてという気持ちもある(というようなことを仰っていた気がします。気のせいだったらすみません。)
・葬儀場がいっぱい。墓場もいっぱい。
・昨日(つまり8月24日)に納骨が済んだ。昨日は仕事(ジャズ1日目)だったから不参加だったけれども。

 そして始まったのはWe Will Meet Again。MCの内容もあってか、もう泣きそうでした。
 「頑張って駆け抜けた青春」を1番で初めて聴けました。
ギターが途中ハウリングしそうになったのを、うまく音を逃がした小堀さん。井川さんのピアノ、小堀さんのギター、本当に良かったです。
途中で拍手を受けて、Thank you って仰っていました。
終盤、ハイキーでのオーイェー!が入りました。めちゃくちゃ感情がこもっている…!!!きっとお兄様初め、亡くなられた方への想いが溢れていらしたのかなと思います。感極まったのか歌詞が飛んだのか分かりませんが、「この旅立ちを…」の後が飛んで、「さよならの向こうでWe will meet again」と続けていました。いや、多分感極まったのだと思います。

そしてMC。
・師匠はアズナブール、トニーベネット、ついでに平尾昌晃さん
・アズナブールの公演は、22-23歳くらいの時に日比谷公会堂で初めて見た。それからフランスやニューヨークなどでも見た。
・後ろを向いて出ていくのがかっこいい。
・私はできない、猫背だから。(やってもいいんですよw)「丸いですね」、って言われる
・パントマイムは1年習った。
・タップは中川さん(?)のところで習って3日でやめた。どうも足の長さがダメらしい。
・(アズナブールの)最終?のライブは2016年か2018年?(補足:←本当の最後は2018年
・銀座の山野楽器で(最終のライブの)CDを買った。
・山野楽器のレコード部門が最近なくなった。
・(次の曲は)ノッティングヒルの恋人たちの曲(←たち、は不要ですw)
・ずっとSheのことを言っている(のでつまらない)
・自分のことは最後2行くらいだけ
・師匠格のアズナブールの曲ということで歌う

ここで「今日2回あるから髪変えたの」とちょっと照れ気味に仰って、オールバックにした髪を両手で撫で付ける仕草をされていたのが、もう可愛くてかっこよくて困った困った。

 そしてSheが始まり。途中の拍手を受けての"Thank you"がもうアズナブールが乗り移ってますね…。後ろ向いて帰るふりして、背筋伸ばしたと思ったら猫背にしたり、もうお茶目か!帰るフリから戻っての2番以降が、もう良くて良くて。

 "She may be the reason I survive"のところでなぜか旦那の顔がよぎって、ああ、旦那が私の生きる理由(The reason I survive)なんだなと思ってつい涙。(男性から見た歌なので、旦那を思い浮かべるのはちょっと変かもしれませんが、大切な人を想う歌ということで…お許しを。)そこからずっとうるうるしながら聴いており細かいところは正直覚えていません。(すみません)

 そしてその後はWhat A Difference A Day Made。Sheでもう涙腺崩壊していたわけですが、3年前にYouTubeで布施さん沼に落ちたときのことや、旦那に一目惚れした日のこと(もうかれこれ12年前ですが)いろんな大切な出会いの記憶がぶわっと脳裏に蘇ってしまい、もう涙が止まりませんでした。そしてその人生の中のたった1日での出会いが、人生を変えるんだよなということを、本当にしみじみと感じました。
 それから間奏で上手側に歩みを進めた布施さん。私は中央より上手側の席だったので、布施さんが近づいて来る形だったのですが、このときほぼ無意識的に、私は布施さんの手に向かって自分の手を伸ばしていました。「あ、いけなかったかもな」という気持ちが頭をよぎったその時、布施さんは手を取ってくださいました。そしてぎゅっ、と手を握り返してもくれました。ちょっとひんやりした、でも柔らかくて優しい手でした。今でも思い出すと、胸がドキドキしてしまいます。
 そのあと上手の端で歌を続けた布施さんを私は背中越しに見上げる形で、拝むような気持ちで見ていたのですが、あまりに近くて、手の甲にかいた汗の煌めきも血管も、爪の輝きも、小指の爪だけ長いのもよく見えました。
 そのあと布施さんは中央→下手と移動されたのですが、正直ドキドキが収まらず、歌の歌詞への感動と今起きた奇跡みたいな時間で涙がなおさら止まらなくなってしまい…。
いつものようなレポでなくて申し訳ないのですが、ただただ胸いっぱいな時間を過ごしました。

The Good Lifeも、師匠として仰ぐ一人、トニーベネットの曲をこうもエモーショナルに素敵に歌い上げてしまうのか…と相変わらず涙が止まらず。

 その後トークへ。来年歌って欲しい曲があったら…できないと思いますが的な感じで観客に聞くくだりがあって(「できないならなぜ聞くw」と思いながらも、聞かれるのは嬉しい←)、お隣のHayakiさんが「All My Trials」とおっしゃって、「All My Trials?」となんだか不思議な反応だった布施さん。そのあと勢いで←私は大好きな「MacArthur Park」と言ってみたのです。

(MacArthur Parkは、記事にしちゃうくらい好きです。↓)

 そしたら布施さんは「MacArthur Park?あれはフルオーケストラじゃないと。パッパーパーパー♪(トランペット?の真似)ってやつ?」と私の方をはっきり見て仰ってくれたのです。 「あの曲大好きなんです。」とお伝えもできました。 「(MacArthur Parkは編成的に難しいから)残念でした」と布施さんには言われましたが(笑)
 会話してしまった!布施さんと!という想いでもう脳内はプチ、いや大パニックでした。
 
 そのあとも観客からは「Rose」のリクエストや(これは布施さんは「知らん」と仰ってました。そうなのか…)、「君に会いに行くよ」のリクエストなどが飛び交いました。(「君に会いに行くよ」は「君に会いに行くんだ♪」のところを口ずさんでくださいました。)

 そういえばこの時は舞台から降りるふりもしていなかったような…。(ちょっとアドレナリン出過ぎていたか、ほぼ記憶がございません。すみません。)
 その後「映画の曲」ということでI'll be Seeing You。この曲の前のやりとりを頭の中で反芻しながら、もうこれは、夢なのか?とただただ幸せな気持ちで思っていたら終わっていました。(歌を聴け)弱音はもちろん良かった!
曲が終わって、ブラボーを叫びまくりました。
 布施さんは「ブラボーなんて言われたら特別だよ!」と行ったあと、隣のhayakiさんに向かって「ブラボーオヤジがどんな人かと思ったら、こんなお兄さんだっとは…ごめんね」と仰ったのです。(ごめんね、はオヤジなんて言ってごめんね、の意味と思われます。言葉尻、多少異なるかもしれずですが大意は合っているかと。)
ブラボーオヤジが布施さん公認のブラボーお兄さんになったことを自分の目の前で見れて本当に嬉しかったです。

 そして君は薔薇より美しい。会場がもうみんなノリノリで、一体感をビシビシ感じながらの歌唱でした。最後、舞台を降りられる前にもう一度、布施さんと握手もできました。それから布施さんは舞台を上手側から降りて、握手を求めるファンにもみくちゃにされながら会場を回られていました。最後は会場後方からの布施さんの「ありがとうございましたー!」の声を聞き、手を振り見送り、お開きとなりました。

 いや、すごいライブだった…。しばし呆然として、席から動けませんでした。さっき起きたこと、握手も、言葉を交わしたことも、ブラボーお兄さん爆誕も、全部夢だったのかな?と思うくらい、想像の斜め上の出来事でした。今こうして思い返しても、奇跡のような一夜だったと思います。神様、本当にありがとうございます。

まとめ

 いつもお読みいただいている皆様はお気づきかもしれませんが、今回のレポ、正直細かい描写については甘々の甘々です。(すみません。)
 ただとにかく、胸に沁みた、響いた感覚はこの2nd後半がものすごかったです。一生この公演のことは忘れられないだろうな、と思います。

 今回正直、これまでのレポと比べてあまりに詳細描写ができてないのでレポを出すこと自体を迷った時もありましたが、布施さん沼に落ちて空というもの、布施さんと握手すること、言葉を交わすことを夢に見てきた一人として、夢が叶った喜びを書き残しておきたいと思い、こうして書かせていただきました。

 夏の夜の夢は終わり、次はいよいよ60周年ツアーとなりますね。引き続き、スケジュールが許す限り追っていく所存です。
 ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

 

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