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日本人彼を振ってイギリス人と付き合うことにした話

今日はちょっと人生の振り返り。やや長いのでお暇な時に。(2021.9.18タイトル変えました)

あの時別の判断をしていたら、全く別の人生だったろうなと思う。そんなことが多分誰にでもあるんだろうけど、私にとってその時は、11年前、2010年の3月だった。

当時私は大学の交換留学でイギリスにいた。

日本には彼氏がいた。同じ大学の後輩。なのに私は留学先で好きな人ができたのだ。しかもイギリス人。

その人は日本文化交流サークルに入っていて、私も留学直後からそのサークルの活動に顔を出すようになり、そこで出会った。

物静かで、ビートルズと村上春樹が好きというその人が、ある時飲み会でギターを弾いていて、それがとにかく格好よかった。どこか寂しげだけど、優しい歌声。それで好きになった。

でも日本に彼氏がいることも周りに言っていたし、その人にもそれは伝わっていたから、サークルで話したりする程度の日々。

でもやっぱり「友達」以上に好きだなと思って、ちょっとギターを教えてくれと頼んでギター買うのに付き合ってもらったり、ギターを教えてもらいに住んでた寮に来てもらったりして、会う口実を作っていた。

このへんで悩み始める。

告白するべき?

でも日本の彼とはどうする?

迷ったのは、その好きな人が自分のことを好きか確証はなかったから。

でもそのころちょうど日本の彼と将来の方向性について話して、彼氏のやりたいことと私の進みたい道が交わらないと感じてもいた。

そこで、私はその好きな人に告白することにした。駄目だったらその時はその時だ、なんて思っていたようにも思う。

告白したところ、「君のことは好きだけど、彼氏とはどうするの?」と聞かれた。

「なら別れるから付き合ってほしい」というような話をして、その日だか次の日に、日本の彼にSkypeをして別れを切り出した。

元彼には泣かれたし、ひどく怒られた。今思えばそりゃそうだ。逆の立場だったら私も怒る。

でも、日本の彼との関係を守ることよりも、目の前にいる人への好きな気持ちを尊重したかった。その先続くかは分からないけど、好きと思った気持ちを信じたかった。

今思うと日本の彼と付き合ったのは、告白されて、嫌いではなかったからだった。

思い返すと好きなところもたくさんあったと思う。楽しい時間もたくさん過ごした。でもそれは自分が能動的に好きになって付き合うのとは違っていた。

元彼には色々、申し訳なかったと思う。どうか、幸せになっていますように。

私は自分から生まれた「好き」という気持ちを尊重したかった。

とにもかくにも元彼と半ば一方的に別れ、好きな人と付き合いだした。

そしてその人とは今も一緒にいる。

その時の自分は想像もできなかったと思うけど、まだ一緒にいられている。

もちろんこの先どうなるかなど誰にも分からない。けれど、私は自分から生まれた感情を伝えて思い合えた人と一緒にいられていることが、この上なく嬉しい。

今でもあの時の自分に感謝している。勇気を出して、告白してくれてありがとう、と。

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写真はイギリスにいたときもの。パンティング中に見つけたカモ。





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