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SOMETHING JAZZY TOKYO 2023 初日(2023年7月29日)レポ

 お久しぶりの投稿になりました。今回は久々の布施さんライブレポです。

 布施さん、6月はライブがなかったので、約2ヶ月ぶりのライブ。首を長くし過ぎて伸び切った感があります。

 今回は私は初めて参戦のジャズライブ@ BLUE NOTE TOKYO。あまりに良過ぎてまとまる気がしませんが、レポします!

 なお、ネタバレがお嫌な方は、いつものごとくのお願いですが、こちらで回れ右にてお願いいたします。


↓(恒例、ネタバレを避ける間)

















 実は昨年コロナの感染者数が増えていた時期でもあり、行くのをアキラめていたジャズ。なので私にとって今回が初めての布施さんのジャズライブでした。

会場と座席

 会場は南青山のブルーノート東京
座席は、今回はセンターボックス(4名席)の上手側でした。ファン仲間の方々と一緒の座席というのはとても新鮮で楽しかったです。

セトリ

ジャズとゴロアーズ
Somebody Loves Me
Night and Day
Sway

(ちょっとだけ 想い出のサンフランシスコ(I Left My Heart In San Francisco)
Because of You
I'm a Fool to Want You
ある恋の物語(Historia de un amor)
あいつ
We Will Meet Again
You'd Be So Nice to Come Home to
She
Ain't Misbehavin
I'll Be Seeing You
One More Time
君は薔薇より美しい

流れ

 時間になり会場がほの暗くなり、そうしたら下手側会場後方から長谷部さん、小堀さん、井川さん、金子さんの順でご入場。

 そして皆さんの準備が整ったところで、会場がもう一段暗くなり、満を持して布施さんがご登場。出立ちは黒のジャケット、シャツ、ネクタイ、パンツにポケットチーフが赤、そしてメガネのシックなコーディネート。

 通り道のファンの方に握手をしながら壇上に上がり、マイクの前に立つやいなや、アカペラで歌い出したのはジャズとゴロアーズ。(↓のリンクは過去のドラマティックコンサートのもの)

 相変わらずの美声。そして、さすがブルーノート。音響がものすごくいい!声がダイレクトに耳に入ってくるような、そんな感覚に陥りました。
 2番?からはピアノなどの楽器も入って、最高にジャジー。聴いているうちに、そして最初の曲で、気づいたらめっちゃ涙が出ていました。普段なら泣くような曲ではないのですが、昨年聴けなかったジャズライブをこうして聴けていること。この1年、布施さんも私自身も、(そしてファンの皆さんも)無事でこうして布施さんの歌を聴けるということが嬉しくて嬉しくて。

 「ラララララ…」のところを歌われている時の布施さんの笑顔は眩しいほど素敵で、時折「ラッラー↑」と上げて歌われたり。
 普段のコンサートに比べてリラックスしているというか、いい意味でフランクというか。

 酔いしれているうちに曲が終わり、次に歌い出したのはSomebody Loves Me。ノリノリな歌い出し。ギターの小堀さん側に寄っていったり、踊ったり、舞台の上でウロウロする姿が、もう可愛すぎる!なおテンポはやや早めのアレンジ。

 間のギターソロも流石の小堀さん。聞かせます。間奏で布施さんが「ドゥーラッタッタータ、ラーラッララ…」と歌ったり、「シャバダバ…」で歌ったあと「ワォ!」とも言われていて、こっちも心の中でワォ!でした。歌ったり。その間のバンド演奏がまた素晴らしい。ライブならではの生き生きとした布施さんがもうたまりません。

 お次はNight and Day。Something JazzyのCDでずっと聴いてきましたが、生はやはりうっとり。途中所々歌詞が曖昧になりつつも(笑)、素敵でした。
 一番唸ったのは、冒頭の終わりの"You, you, you"から次の"Night and Day…"まで息継ぎしないで繋げていたこと。えーと、本当に75歳ですか?20歳ぐらい、詐称してないですか??

 間奏でバンドメンバーの簡単な紹介。井川さん、小堀さん、金子さん、長谷部さんの順で紹介。紹介の際にそれぞれのソロ。

 間奏後もやや歌詞が曖昧&誤魔化すところはありつつ、最後の「ナイトアンデェーーーーーーーイ」の声のよさで全てが吹っ飛ぶ。声を張るでもなくこんなに綺麗な声なんて本当に75歳で(以下略。

 結構立て続けにお次はSway。生で聴くのは初めて。冒頭なんか腕を糸巻きまきみたいにしてたのはなんだったのか。(何か声にされてたのですがよく聞こえず。分かる方教えてください。)照明が紫が多くなんともセクシーでメロウな雰囲気。なんだかこの曲だけで気持ちよく酔えそうな、そんな感じでした。間奏でダンスもされていて、それがまた素敵。間奏で「オ〜〜〜〜」って声を入れてらっしゃいました。

 なお、細かくは覚えてないのですが、照明も全体的にすごく凝っていて、ピンスポを当てたり視覚的にもとても楽しめるなぁと感じました。このSwayでも間奏だったか照明が当たっている布施さんが本当に美しく見えて、耳だけでなく目の保養にもなりました。

 Swayが終わって、MC。(4曲も歌ってからようやくなんだなーと思いました。こんなもの?)
・ようこそお越しくださいました。この暑さの中
・今日は隅田川の花火もありますが、花火はあきらめて。今暑いから、外に出ると危険。もう少し我慢して、最後まで聴いて欲しいと思います。
・Jazzが好き。
いろんなジャズハウスがあった。戸川昌子さんの青い部屋、とか。
あとは青山外苑の反対にあったジャニーさんの店
(ここでファンの人から「ジョニーさんでしょ」とツッコミが入る)
 布施さん「あ、ジョニーだった…」(会場から笑い)
 ここで間違いを誤魔化そうとしたか、長谷部さんが元ジャニーズ、という話に。
・ジャニーさんから1001というのを渡されて、(実際には800曲くらいしか入ってなけれど)これを全部できるようになったらいいよ、と言われたが10曲くらいで嫌になった。

・20歳を過ぎた頃に雑誌のインタビューで尊敬する人の話が出た。
千昌夫(布施さん、仙さんのこと好きだなぁ)は「(師である)遠藤実先生です!」と答えたが、自分は(シャルル)アズナブールと(トニー)ベネットです、と言ったら「えー!」と言われた。(どういう意味の「えー!」だったのだろうか…。)
・トニーベネットが今月21日(2023年7月21日)で亡くなった。アズナブールはNHKホールで公演をやってそのあとフランスに帰って、インタビューに答えたあと南フランスの自宅で亡くなった。
・トニーベネットはパームスプリングに住んでたが、最近50度くらいあるから心配していた。(50度って言ったら高齢じゃなくても普通に人が死にそう…)亡くなったのはニューヨークだったらしい。

・ベネットといえば…と言ってI Left My Heart In San Francisco(想い出のサンフランシスコ)を数小節(そのまま全部歌ってもいいのにー!!!)
・でも彼を有名にしたのは、この曲なんです。と言って次の曲へ。

 始まったのはBecause of You。この曲は2021-2022ツアーでセトリに入っていたので生で聴いたことはあったものの、思いっきりジャズテイストで聴くこの曲は、至福でした。あのですね、Becauseの"cause"の発音が本当に、本当に良いのです。Becauseと布施さんが歌うたびに耳が溶けます。どうやったらあんなに良い声が出るのか。やはりアメリカ生活含めて歌い続けてきた賜物なのか。

 ピアノも美しくてうっとりして、また最後のBecause of Youの"You"でどこまでも突き抜けていきそうな、それでいて優しい歌声にもう昇天。そして極め付けは最後にそっと"Thank you"。惚れてまうやろーーーーー!(もう惚れてます)この"Thank you"が本当に優しい「サンキュッ」で。どこまで好きにならせるんだーーー!この75歳め!…すみません言葉が少々荒くなりました。

 そしてお次は赤い照明のもと I'm a Fool to Want You。ギターとベース、そして布施さんというシンプル構成。ピアノが入らないのは珍しいような。
 "leave you" の離れる感じの仕草にキュンとしたり、without youの後の弱音のばしにゾクゾクしたり。(本当に鳥肌が立ちます。)
 赤の照明がものすごく曲の雰囲気ぴったりで。赤く照らされる布施さんがこれまた本当にかっこよくて。耳も眼も幸せいっぱいでした。
 
 その後、ある恋の物語(Historia de un amor)。お恥ずかしながらそこまで聴いたことがなかったのと、スペイン語で歌詞については分からずでしたが、ともかく情熱的!ポケットに手を入れて、本当に素敵でした。

 ここで再度MC。
・スペイン語も歌ってみようと思った
・ここ数年、「日本語の曲も歌ってください」という声がある。
もう英語のはよくないのかな?(全然そんなことないです)
・19年前、40周年ということでSomething JazzyというCDを出した。売れるかなと思ったけども甘い考えだった。
・Something Jazzyというタイトルは愚妻が(とおっしゃっていたけど愚息では?真偽は分からず)つけた。
なんとなくジャズっぽい、という意味。
・来年から民謡もやろうか
・(2階の方を見て)見やすいですか?
・来年再来年と歌うと60年になる
・バンド紹介(改めて)
 ○ピアノ 井川さん 「50年の付き合い。今度usというアルバムを出す。
  2名編成なのは、予算がないから。」
 ○ギター 小堀さん 「30数年の付き合い。コロナ前まではアジアで
  一番忙しいギタリストだった。稼いだお金で大邸宅を建てた。」
  (小堀さん、ここで「(家は)ちっちゃい」と言う)
  →「ちっちゃい大邸宅、なんてことはないか(笑)」
   奥さんはキーボード奏者
 ○ウッドベース 金子さん 「ジャズの時手伝っていただいている。
  国立音大の先生。夏休み暇?いやそんなことはないが、
  快く引き受けてくださる。」
 ○ドラムス 長谷部 「ジャニーズのことはもう言ったよなぁ…」と布施さん。

・この世界に入るきっかけになった番組は「ホイホイミュージックスクール」
・初めて生バンドで歌った時の演奏がドリフターズ。ドリフターズじゃなかったらもう少し上に行けたと思うんですが
・そしてその時後ろで歌っていたのがジャニーズ。4人いてね…と名前を挙げるが、
真家ひろみ、飯野おさみ、中谷良、あおい輝彦のところ、あおい輝彦が出てこず観客の皆様からツッコミが入る。(あともう一人名前出てなかったかも。すみません、詳しくなく覚えきれませんでした。)

「…まぁそういうような4人でした」、と濁して、「そのマネージャーがジャニーだったわけです。井川さんはよくご存知」…と言って井川さんは首を振る。

・日本語の歌を歌おうと思った
・旗照夫さん、と言っても知ってるのは井川さんと僕くらい、一緒に仕事したのは私だけ
・日比谷高校出身で、慶應大学に行かれていた
・その旗さんの「あいつ」にしようか、それともペギー葉山さんの「爪」にするか迷った
・と爪に目をむけ「伸びてきたなぁ」とボソリ
・爪は女性の曲というのもあるので、今回は…

という流れで歌い始めたのはあいつ

 これ、以前も布施さんがカバーされていますが(何年だろう、声がまだ若い)、今の声のが、断然素敵!!!!↑のも悪いとは言いませんが、生で聴いた今の声のバージョンが、深みと声のまろやかさが大変に良かったです。
これこそ次のアルバムに入れて欲しい!

 そのままWe Will Meet Againへ。この曲はツアーでもCozyでも歌われているのでかなり聴いてきましたが、ジャズっぽいアレンジと歌がまた素敵。照明が途中オレンジ色に。瞬きのジェスチャー、炎が消えるジェスチャーなど体でも表現してくる布施さんが大好きです。
最後のサビの方のギターがものすごくかっこよかったのですが、脳内再現ができず悶えています。誰か私に脳内埋め込みレコーダー(容量無制限)をください…!

 歌が終わって、MC。
・We Will Meet Againは、作曲が井川さん。(観客拍手)
詞もいいんですよね…(ものすごく褒めて欲しそうに(笑))→観客拍手
それから私が(詞を)書いた、という。(もうなんか愛おしい)
・コロナ禍も4年目。
・3日歌わないと3週間取り戻すのにかかる、3週間歌わないと3ヶ月、3年歌わないと30年、もうどうしようもなくなる(そんな感じのことをおっしゃってましたが、数字の相関が合っているか不明です笑)
・コロナで人とのつながりがなくなって、鬱になりやすくなる
・友人の千昌夫が「もう頭がおかしくなるよ」と言ってきた時「元からおかしいんじゃない?」と思うなどした
・(千さんは)インコを飼っていて腕に乗せているが、あれじゃおかしくなるなぁ
・千さんがメンタルクリニックに行った時に職業を歌手、と言ったら「いつからそう思うようになりましたか?」と言われた話(割と定番になってきたので、詳細のくだりは割愛します。)
なおこの話の最中にパソコンのことをPC(ピーシー)とおっしゃっていてちょっとニマッとしてしまった。

 MCののち、You'd Be So Nice to Come Home to。ベースの低音が心地よく、これぞジャズ!CD音源で聴いていた曲を生で聴ける喜びが半端なかったです。

 続いてShe。アズナブールの曲ですね。最初は上手側で、後半は下手側で、客席に向かってジェスチャーを交えて歌ってくださいました。"The beauty or the beast(美女か獣か)"のところで、爪をたてる感じで獣のジェスチャーをされたのが、キュンとしてしまいました。可愛すぎる。そして私が大好きな"Inside her shell" の時に胸の前で貝殻をそっと手で作るような仕草も。これが生で見れて私は幸せです…!

 そしてAin't Misbehavin。Something JazzyII のアルバムの中で私が最も聴いているであろう曲です。(まだ聴いたことがない方、ぜひSomething JazzyII をお求めください。)この曲は、1929年に作られたもの。Fats WallerのバージョンがYouTubeで見れますね。

 曲のテンポの良さ、歌詞の内容のチャーミングさ、そしてまさにジャズ!という曲展開。布施さんをきっかけにこうして聴く音楽の幅が広がったことは本当に嬉しいです。

 そしてそして、生のAin't Misbehavinは本当に最高でした!ベースでの入りも、布施さんの歌も、井川さんのピアノソロも、聴いている間、体が勝手にスウィングしてしまう、そんな曲でした。

 照明は歌っている間が赤、そして楽器ソロの入る間奏が青で、世界観が切り替わる感じがすごくよかったです。

 間奏の時にアゥ!が出たり、ラリラリ歌ったり、踊ったり、アゥーイェー!が出たり、布施さんが終始笑顔で楽しそうでこれまた最高。永遠に聴いていられる幸せ時間でした。

 そして「好きなんだ、この曲」とおっしゃって始まったのがI'll Be Seeing You。確か2020年のジャズの際にも歌われていて、WOWOWでの放映時にインタビューもあり、その中で「君に読む物語」という映画の挿入歌だったとお話されていたこの曲。うっとりと聞き入ることができる、そんな曲でした。間奏で何か言われていたのですがよく聞こえず。

 歌い終わり、「今日はこれで…ありがとうございました。」「Jazzっぽくなくてすみません」と話す布施さん。

 拍手が鳴り止まず、歌い出したのはOne More Time。前奏のところだったかでオーイェー!と強く言っていてかっこいい…!
 "Hold me one more time"のところで、人を抱く仕草をするのがもう最高にセクシーで、たまりませんでした。

 そして、「特別だよっ!」からの君は薔薇より美しい。途中舞台を降りられて、観客と握手をされていました!コロナ前にあったという握手タイム、今年から復活のようです。
 残念ながら私の席の方までは回ってこずでしたが、迫ってくる布施さんを見ているだけで心拍数がマラソン後並みに上がりました。(笑) 
 握手して回りながらだからか
一番が「走るほどに」で入っていたり、2番が「歩くほどに笑うほどに」になっていたりしていましたが、もうそんなことはどうでも良くなるくらい、会場は盛り上がっていました。

 そして変わったー!を歌い切って、観客に手を振り颯爽と楽屋へ歩き去って行った布施さん。1時間15分ほどの濃密なライブでした。

 終演後、ゆっくり外で記念撮影などしていたら、たまたま井川さん、小堀さんが出ていらして、握手させていただくことができました。お二人とも優しい手でした…!

プレイリスト

 ↓は今回のセトリをもとに、YouTube音源から作ったプレイリストです。行った方もそうでない方も、ぜひご活用ください。

https://youtube.com/playlist?list=PLzkpp4IP3eq56dJCj5rnqEOQdLwqi_ehn&si=xdYTaF_t4KWr_UXe

まとめ

 私の初ジャズライブの感想でした。ツアーのコンサートとはまた違う布施さんの魅力、堪能しました!

 2日目1st、2ndも行きましたので、レポも近々公開します!(3公演でまとめて書くか悩んだのですが、個々にレポは作成したいと思うので分けて出します。)
お時間をいただきますが、楽しみにお待ちください!  




 

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