見出し画像

ハナレグミ「THE MOMENT ~STRINGS NIGHT~」のライブで改めて感じたこと

note初投稿なのですが、自己紹介代わりに、僕が90年代から大好きだったハナレグミ(永積タカシ)について書きます。

先月2/23にハナレグミのライブ「THE MOMENT ~STRINGS NIGHT~」@大阪・オリックス劇場をヨメさんと観てきました。
この日は、通常のバンドセットに8名のストリングス組(美央ストリングス)を編成し、いつもの楽曲もストリングスにより深みが更に増し、今まで観たハナレグミのライブの中でも集大成と言える大満足な2時間半でした。(詳細はPOPSCENE さんの素晴らしくまとまっているこちらのライブレポートをご参照ください)

冒頭の「光と影」~アンコールの「サヨナラCOLOR」などのオリジナル曲はもちろん、「今夜はブギーバック」の引用、「Peace Tree」のラップパート、井上陽水・ボブマーリー・ポールサイモン・ジミーデュランテのカバーに及ぶ充実ぶり。特にボブマーリー「No woman,no cry」では、曲間で永積自身の中学受験のエピソードを日本語で交え、これまで以上に永積タカシのエンターテインメントぶりも感じました。

ハナレグミ(永積タカシ)を好きになったきっかけ

僕がハナレグミ(永積タカシ)を知ったのは、永積タカシがレキシ他と組んでたバンドSUPER BUTTER DOG(以下、SBD)の「終電まぎわのバンヂージャンプ」でした。97年に深夜の音楽番組でPVを偶然観てて、「なんか個性的なバンドいるなぁ」と思って気になりました。その後、当時よく観ていたスペシャで、この「外出中」を観て、一気にファンになりました。


今観ても色褪せないこのPVは、永積タカシの歌声&切ない楽曲と併せて、映画のワンシーンのような映像も好きでした。SBD後期の「サヨナラCOLOR」やハナレグミの楽曲に通じる、内省的なハナレグミの世界観の原点がこの曲にあると思います
(その後のバンドのファンキー路線とも異質だったためか、解散直前のベストアルバムを除きオリジナル・アルバムには収録されませんでした)

1999年に上京してからは、SBDのライブや彼ら主催のイベント「FUNKY大百科」にも通い、ファンクラブに入るまで陶酔してました。高校生時代から永積タカシの歌声を、ほぼ毎年に1回のペースで聴き続けてきました。

ライブ「STRINGS NIGHT」で演奏された印象的な曲

前置きがながくなりましたが、先日の「STRINGS NIGHT」で演奏された思い出の3曲を、PVを交えて紹介したいと思います。

①「眠りの森 feat. ハナレグミ」/冨田ラボ(2006)

この曲は僕の生涯の「心のベストテン第1位」と言っても過言ではありません。作曲:冨田ラボ&作詞:松本隆&歌:永積タカシという、邦楽界3巨頭の共演だけでなく(PV後半にそろい踏み!)、お三方それぞれの作品と較べても、屈指の名曲になると思います。特に、「小舟に横たわってる妖精のように…流星雨の音が響いている」妖精のように…流星雨の音が響いている」という、松本隆ならではの情景的な詞が堪らなく好きです。


②「オアシス」/ハナレグミ(2006)

PVの監督は、あの大宮エリー、共演者にSBDで共に活動した盟友・池ちゃん(レキシ)&TOMOHIKO、U-zhaanや過去のライブバンドの面々他が出演、底抜けに明るい映像作品に仕上がっています。切ない曲に涙することはよくありますが、永積タカシの歌声は、楽しい曲でも心を揺さぶられ、涙腺が刺激される不思議な力があります。

③「おあいこ」/ハナレグミ(2015)

作詞・作曲がRADWIMPSの野田洋次郎で、ストリングス隊が一緒でないと再現できないであろう壮大な楽曲です。2017年の仙台でのReborn-Art Festival で演奏された時に初めて知ったのですが、他のライブでは聴いたことないです。ネット上では「失恋ソング」として多々解釈されていますが、男女問わず人と人の関係性をもう一度見つめ直したくなる歌詞を、見事に歌い上げていると思います。僕もヨメさんも今回生で聴くのは2回目でしたが、それでも泣きました。
(余談ですが、当時ファンだった芸能界引退直前の清水富美加がPVに出演しており、これを観る度に「ずるい、ずるい、ずーるーい♫」と思うのでした涙)

まとめ

ということで、Super Butter Dog時代から客演曲、直近のアルバム『SHINJITERU』まで名曲が山ほどあり、また改めて紹介したいと思います。
今回の「STRINGS NIGHT」では、永積タカシのどの時代の曲・名義かはまったく関係なく選曲・歌ってくれたおかげで、歌声の良さを超えた感情を味わえました。
また、ストリーミングが主流となりつつある時代に、何年経ってもライブ空間で生で聴くことの素晴らしさも感じました。生涯聴き続けていきたいアーティストです。

いいなと思ったら応援しよう!