コード進行解説/Drawing witch's theme(仮)篇
ども。BEATEIGHCH(ふくしまP)です。
丸サ進行とJust the two of us進行はしっかりと使い分ける派の男です。
この記事では、本日公開しました人生初のピアノ曲『Drawing witch's theme(仮)』について色々語っていきます。
_人人人人人人人人人人_
>それではご覧下さい!<
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☆YouTube
☆ニコニコ動画
☆楽譜(のサンプル)はこちらから無料でDL出来ます↓
この楽曲を製作するに至ったきっかけ
率直に言うと、
★ボカコレ直前の段階で音楽の知識をどれくらい増やせたかを確かめる為(ある意味最初の総決算みたいなやつ)
★視聴者さん達の想像力がどれくらいあるのかが気になった為(※後述参照)
の2つです。前者に関しては、YouTubeで『願いの幻想曲』の初期音源とか聴いて貰った方が圧倒的に早いと思います()
本編
イントロ前半
小室進行(ⅠとⅥmの間にⅢ(/Ⅶ)を挿入するタイプ)
この区間の右手パートに、ぬゆりさんの『フィクサー』などで使用されているリリースカット(通称リリカ)を取り入れてみました。
というかリリースカットってあんな感じで合ってるんですか?
教えて偉い人(他力本願)
※リリースカットについての詳しい説明はこちら↓
イントロ後半
みんな大好き王道進行&Just the two of us進行の最強コンビ。
2度目の王道進行の後は251でAメロに自然的に繋げます。
Aメロ
前パートの251に繋がる形でカノン進行(feat.王道進行)を挿入。そのカノン進行の終わり際のEb7からAbに戻る…と見せかけて、なんとここで短三度上の転調を御見舞い。転調先の平行調兼転調元の負の同主調(=G# minor)の主和音であるG#mに解決します。
そのG#mからポップパンク進行を使った後はD#/Fxを挟んで、
ベースラインがG#→G♮→F#→E#→E♮と下降している所謂クリシェへと以降。これ結構特殊な構造をしてはいるんですけど、実は最近の曲によく含まれてたりします。
このタイプの下降クリシェが含まれてる滅茶苦茶有名な曲を挙げるとすれば、断然これだと思います。↓
※該当区間: 0:29~0:42(1番Aメロ後半)
また、カービィシリーズの楽曲だとスタアラのハイネス戦後半で流れるこれが一番分かりやすいかもです。こいつに関してはKey=AmにおけるE音(5th/属音)をこの下降クリシェ進行中にメインのメロディラインでものすんっごい鳴らしてるので尚更じゃないかと…↓
下降クリシェ進行でEM7に着地した後はF#→Bと進行して次のパートに繋がります。
Bメロ
(メロディラインも含めて)個人的に良く出来てしまった箇所。
王道進行→251→45
一応F#7がサビ転調(短三度上)の足がかりになってはいるみたいなんですけど、これどう説明すりゃいいんだ…???(※無知すぎてごめんorz
一応Ayaseさんの『シネマ』とか『夜に駆ける』とかにも似たようなコード進行が見られるので、理屈としてはそれに近いと思います。
Cメロ(サビ)上~中
王道進行とJust the two of us進行の最強コンビがアンパン満を持して再来。
実はこの部分のコード進行自体は、以下の3曲のサビ部分における滅茶苦茶良い所だけを取った(意味深)ものだったりします。取り敢えずイヤホンでよーく聴いてみよう。
王道進行とJust the two of us進行をセットでよく使う方といえばAyaseさん。あとはナユタン星人さんもよく使ってるような感じがします。
他にも王道進行とJust the two of us進行をセットでよく使う方いましたらコメント欄で教えて頂けると有難いです(^^)
…え?何? さっきの『アイドル』などの例外?
何の事やら?(すっとぼけ)
…こいついっつもAyaseさんのばっか例示してんな。
すまんね。
↑こいつもサビに王道進行とJust the two of us進行をセットで使ってきます。
盛り上げの催促がてらⅣM7の所に#Ⅳm7b5をぶち込むのはよくあるらしいねんけど、その直後にⅦ7をぶち込んだ後ⅢmからのⅥaugとかいう変態的なコード進行に塗り替えて、それを恰も通常の王道進行みたいに使うの、どうしても天才としか言いようがないでGES(←※なんで急にエスカルゴン閣下???
Ⅲ(m)とⅡmの間にⅥmではなくⅥaug/bⅢ(BlackAdder Chord/イキスギコード)を入れるケースのやつ。しかも8回もやってきます。多い(迫真)
あと、メインメロディの入りにコレみを感じた方絶対いると思います。(※TDN偶然です)↓
転調直前にFaug7とかいう音楽初心者ではまず見ないようなコードが出てきますが、構成音的にはいつものドミナントセブンス(F7)と大して変わんないので、それと同じ使い方しちゃって大丈夫だと思います。
(※F7→F,A,C,Eb/Faug7→F,A,C#,Eb)
ドッチデモオナジヨウナモンジャロ☆
Cメロ(サビ)下~つなぎ
前述したCメロ(サビ)の「上」の部分を短三度上に移調しただけなので、そこんとこの詳細は割愛。
こんな風にドミナントセブンスを5つも並べて無理矢理転調に繋げようとしてる馬鹿野郎は多分世界中探し回っても俺しか居ないと思いますw
アウトロ(意味深)
イントロ後半とほぼ同様。
251で締めます。以上。
二次創作のヒント
さて、ここまで長々とコード進行について語って来ましたが、あの動画を見て恐らく100人中100人が感じるであろう事。それは…
_人人人人人人人人人人_
> 魔女の曲なのに、 <
>魔女が全然出てこない<
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という点だと思います。
じゃあこんな代物をどうやって二次創作に活かすんだってなるんですが、実はそこにちゃんとした秘密が隠されているのです。
というのも、坂東ツインズ(※今月中に関連記事を投稿予定)などとは異なり、設定を多く盛り込んでしまうと却って二次創作が作りづらくなってしまう可能性が出てきてしまいます。
ただ単にやりたい事が多すぎてどうしても時期尚早に終わらせたかったというメタ的な意味もあるのですが、「どうせならこの曲の主人公になる魔女のビジュは視聴者さんに完全お任せにしちゃおう!」という想いで、あんな極端にシンプルすぎる動画になったのです。
ある意味この曲に出てくる魔女のキャラデザや性格に正解は存在しないし、寧ろこの記事を見ている君達の解釈に100%依存すると言っても過言じゃないのかな?
UNDERTALEやDELTARUNEの主人公の公式設定に性別などの項目が存在しないのと、理屈はまぁ同じだと思って頂ければ幸いですm(_ _)m
あと、先日公開したふくしまPらしさ超ガンギマリで書いたハフんの紹介文も参考になると思います。(※もう少し下へスクロールすると表示される『前の記事』をタップ)
もし今後こーゆー系の作品を作る機会があれば、これを取り入れてみたい
☆丸サ進行(※Just the two of us進行とは似て非なるもの)
☆ネガ幻進行(仮)(1234)(※上昇系統)
☆カービィ進行(仮)(2514)(※五度圏系統)
☆ZUN進行(456)(※上昇系統)
☆デデデ進行(仮)(6543)(※下降系統)
☆ECHO進行(仮)(6712)(※上昇系統)
☆マイナー251(※Roko先生曰く「泣きのコード進行」)
☆ピカルディ終止(※長短両方)
☆教会旋律(ドリアンスケールなど)
☆短三度上"以外"の転調
☆変拍子
☆swing(ハネリズム)
など
ボカロPを始めて1年半しか経ってないが故に、まだ知らない事ものすんっごい多いと思います。
ゆーて俺はピアノ習ってないどころか音楽の授業位でしか楽器触った事がない&音楽系の部活に入った事が一度もない&合唱の練習を滅茶苦茶サボってたアホすぎる同級生に「音痴‼️😡」って言われた(※当の俺自身はちゃんと合唱の練習をしてました。)所為で音楽の授業が嫌いになった事があるクソ野郎だし、多少はね?
では、次の記事でまた会おう。