ドラムサークルでチームビルディング
ビートオブサクセス スタッフのクラです。
私が管理職になった時、関心があったのは、どうやって部下をまとめていくか、どうやって部下の仕事に対するモチベーションを維持していくかということでした。
そのためにはチームワークが必要だなと思いました。
チームワークとチームビルディング
チームワークとは、チームで既に行っている仕事がうまくいくためのメンバーの団結や連携もしくはそのような協力体制のことだと定義されています。
まずお互いを知って仲良くならなければならない。昭和の人間なので、まず考えたのは「飲み会」でした。残念なことに飲み会には参加しない人、参加できない人がいます。お酒の飲めない人にはあまり居心地の良い場ではありません。
どうしたものかと考えていたら「チームビルディング」という言葉に出会いました。
チームビルディングとは何でしょうか? 「チームにいるメンバーが達成すべき目標を共有理解して、目標達成に向かってメンバーの連携を創ること」だと書いてありました。
そこでこのチームビルディングを実践することにしました。
最初の仕事は、チームの達成すべき目標を明確にわかりやすく説明して、メンバーに腹落ちさせることです。
チームの達成すべき目標とはチームのミッション・ビジョンです。ミッションとは組織の存在意義、役割であり、ビジョンとは目指す姿です。ミッション・ビジョンをきちんと言葉にして説明します。
次に行う仕事はメンバーを理解することです。1対1の面接をしてミッション・ビジョンを説明しました。メンバーの仕事、課題、悩みを聴き出しました。
しかし、1対1の面接をしてもメンバーの人となりを理解するのはけっこう難しいです。初めての上司に対してメンバーも警戒しているでしょうから本音はなかなか語りません。
メンバーの理解と相互連携のためにはチームビルディング・アクティビティが効果的であると知りました。チームビルディングの研修を探すとゲームやワークショップなどさまざまな手法があります。その中で注目したのは「ドラムサークル」でした。
ドラムサークルとは?
ドラムサークルというのは、「参加者が輪になって、各自ひとつ以上の打楽器を持ち、ファシリテーターの案内で即興の打楽器アンサンブルをする」アクティビティです。
ポイントのひとつは、参加者が輪になること。輪になれば全員お互いを見ることができます。上下の順番がありません。チームビルディングにおいて対等の立場であることが重要です。上長も同じ輪の中で対等の立場で参加します。
次のポイントは打楽器です。音楽は楽しい。この楽しいというのが重要です。ただ楽器の演奏は難しいです。音を出すためには何度も練習しなければならない楽器もあります。ハードルが高いです。しかし打楽器はそのハードルが低い。叩けば鳴るのですから。太古の昔から太鼓は使われていますね。しかも人は誰しも自分のビートを持っています。つまり心音です。
ドラムサークルのファシリテーターは指導者でも、指揮者でもありません。参加者の様子を見て、最善のアクティビティを提案していきます。それが即興のドラムアンサンブルになるのです。
ドラムサークルでチームビルディング
このドラムアンサンブルの一体感はゾクゾクするほど楽しいものでした。これがメンバーにチーム全体で連携することの楽しさを体感させたと思います。
ファシリテーターはメンバーと初めて会ったのですが、専門家ですからドラムの叩き方、叩く様子などからメンバーのさまざまな面を引き出してきます。
ファシリテーターの引き出すメンバー一人ひとりの特性は、1対1の面接でも気が付かなかったものがあり、管理職としては新しい気づき、発見があり、メンバーの理解も深まりました。
チームのミッション・ビジョンを創り、メンバーとの1対1面接で相互理解し、ドラムサークルでメンバーの連携を創りました。チームビルディングによって、部下をまとめ、部下の仕事に対するモチベーションを維持していくことができました。
私が現在トレーニングビートの普及に取り組んでいるのは、この体験により、そのメリットを痛感したからです。
「トレーニングビート®」はドラムサークルをベースにしたチームビルディングの研修です。ビートオブサクセス(BOS)はこのリズム・音楽の力を活用した新しいチームビルディングプログラム「トレーニングビート®」を提供する専門会社です。
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