音楽と会社はよく似ている。だから音楽で会社をよくできる。
こんにちは、ビートオブサクセス(BOS)スタッフのナカです。本年もよろしくお願いいたします。
もう年が明けて1週間が経ちましたが、年末には紅白歌合戦をはじめとして、たくさんの音楽番組がテレビで放送されていましたね。普段はあまり聴かないジャンルや時代の音楽が聴けるのも、年末の歌番組の楽しみの一つです。
そんな色んな音楽を聴いているうちに、「音楽と会社は似ているのでは?」という思いが湧いてきました。…唐突で意味がわからないですよね。
ということで、今回は音楽と会社の関係、そして音楽を使って会社をよくする・元気にできる理由について考えてみたいと思います。
音楽と会社はよく似ている
音楽番組を観ていて思ったことは、テンポ、リズム、楽器など、ジャンルによっても曲によっても違うのに、音楽は音楽だなということです。
一方、BOSがチームビルディング研修をさせていただく会社さんは、業種も業界も規模も色々ですが、やっぱり会社は会社です。
音楽を音楽にしているもの、会社を会社にしているもの。それはどんなものかと思い、音楽や会社の構成を考えてみました。
すると、音楽と会社はよく似ていることに気づきました。
こんな感じです。
色々と無理があったり、納得できないところもあるかもしれませんが、個人的な見解ということでご理解願います。
音楽では、作曲家が、内に秘めた感情を、音楽理論を使って、曲にする。その曲を演奏家が演奏して観客に届ける。観客はその演奏を聞いて感動する。
会社では、経営者が、自身の理念やビジョンを、経営学の手法を使って、ビジネスモデルにする。そのビジネスモデルを、社員やパートナー企業が製品やサービスにして顧客に提供する。顧客はその製品やサービスによって、様々な価値を受け取る。
「音楽を音楽にしているもの」、「会社を会社にしているもの」は一言では表せませんが、こういった枠組みと構成があるものなのではないかと思います。
音楽のジャンルや曲の違いは、作曲家の感情や使っている音楽理論、演奏者の使う楽器などの違い。
会社の業界や業種の違いは、経営者のビジョンや使っている経営学的手法、提供する製品やサービスの違い。
全体の枠組みや構成は同じでも、このような違いが多様性を生み出しているのではないでしょうか。
音楽理論と経営学
ここで、対比表の項目の中の、「音楽理論」と「経営学」の関係について深掘りしてみたいと思います。
BOSも制作に関わった、『元気なチームは「リズム」で作る~「調子」に乗れる組織の育て方』という書籍があります。
この本の著者は、経営学者の金井壽宏先生、加藤恭子先生と、ミュージシャンの橋田“ペッカー”正人(BOSのヘッドトレーナー)です。
経営学者とミュージシャンという組み合わせがとても不思議だったのですが、今回、この比較表を見て納得しました。
音楽理論は、作曲家の感情という形のないものを、曲や演奏という形にして観客に届けるために使われます。
経営学は、経営者の理念という形のないものを、ビジネスモデルや製品・サービスという形にして顧客に届けるために使われます。
さらに、音楽理論も経営学も、理論が先にあった訳ではなく、既にあった音楽や経営手法を後から体系立てて整理したものではないかと思います。
そういった共通点が多いので、それぞれに精通しているミュージシャンと経営学者が一緒に本を書くというのは、実はとても自然なことなのかもしれません。
音楽で会社をよりよく、より元気に
BOSは、音楽とリズムを使ったチームビルディング研修プログラムであるトレーニングビート®を企業向けに提供しています。
トレーニングビート®は、音楽と経営学の知見を融合したプログラムです。
ここまで見てきたように、音楽と会社はとてもよく似ています。そこで、音楽やリズムを使った活動に、会社や組織に関する様々なメタファー(比喩)を取り入れることが可能です。
音楽の3大要素と言われる、リズム、メロディ、ハーモニーの中でも、リズムは特にプリミティブで、初心者でもすぐになじめます。
そんなリズムを最大限に活用しながら、トレーニングビート®の研修は行われます。
全員で同じタイミングで音を出してチームとしての一体感を感じたり、いくつかのグループに分かれてそれぞれが違うリズムを奏で、その重なりによって組織の中でのそれぞれの役割を体験したり。
会社ととてもよく似ている音楽を使うからこそ、会社にとって重要な元気なチーム、調子に乗れる組織が作れるのです。
こういったメタファーを多用した研修で、新たな見方を学ぶことができます。しかも、実際に体を使って音楽を奏でるので、頭で理解するだけでなく、しっかりと腹落ちします。
音楽は言葉ではなかなか伝えにくいものです。是非、音楽と会社の共通点を体感していただきたいと思います。
●ビートオブサクセス(BOS)
リズム・音楽の力を活用し、5分で一体感を生み、90分で元気なチームをつくる