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3-7 馬場傾向


ペースや展開の予想は困難なので予想の要素と考えない方がいいと前項目で書きました。

その続きのような話です。

馬場傾向は予想の要素としてはトップクラスに重要です。ただし条件付きです。

1 馬場傾向(脚質傾向)


1)確認が重要



一般的には開幕週の芝のレースは前有利なのがセオリーです。

確認もせずに「開幕週だから逃げ先行馬を買おう」という短絡的な考えの人が多いのは、主観先行型の思考回路だからです。セオリーは知識、知識は主観です。それを理由に判断してもダメに決まってます。

「開幕週だから逃げ先行有利」だと思い込んでいるだけで、実際は違うかも知れません。

開幕週なのにやたらと差しばかり決まる開催も多々ありますので、実際に確認せねばなりません。

確認した知識も主観と言えば主観なのですが、それを超えて情報・データ=客観へと変換されています。

何度も書いているように、何かを判断する理由・根拠となる部分はなるべく確実であるべきで、そうでなければ正しい判断をすることが出来ません。こういった思考回路を確立されねば何十年経っても馬券が当たるようにはなりません。

私が有料配信したいと思っているメモには毎週全てのレースをチェックした馬場傾向を記載しています。メモについては後述します。

noteをサボっていた23年3月以降の馬券を順に載せています。12番人気ファストフォースが勝った高松宮記念。手広く買う私の馬券術の威力を発揮した結果と言えます。中京巧者&道悪巧者なので1000円ではなく3000円入れたんだと思います。全く覚えてませんでした・・・。

2)確認の仕方



芝ダートともに、前週や前日・当日のレースも全てチェックします。チェック出来ない方は私が毎週作成するメモを見ればOKです。メモはまだアップしてないので何のことだかわからないかも知れませんが・・・。

チェックする際には、距離がマイル以下なら600m、それ以上なら1000mのラップタイムを確認しながら、4コーナーの位置取りから判断します。展開にはペースも関係しますので同様にメモします。

道中はジョッキーの思惑などで位置取りが入れ替わることも多いですから、あまり気にしないことにしています。あくまで4コーナーもしくはその手前くらいの位置取りを基本にします。

とにかく、前残り傾向がどれくらい強いのかをチェックするのが目的です。

メディアで解説している専門家でもちゃんとチェックしてない人が多いので呆れます。

「今日は逃げ馬が一頭も連対してないので前崩れの差し馬場です」なんてセリフを真顔で吐く人がいますが、実際は2番手~5番手の馬ばかりが馬券に絡んでいるようなケースは前崩れではないはずです。

つまりその日の逃げ馬は弱い馬ばかりだっただけで、逃げ馬以外はほぼ前残り馬場だったのです。

逃げ馬の成績だけをチェックして馬場傾向を解説するなんて愚の骨頂ですし、プロ意識の欠片もないので軽蔑します。

馬場傾向は予想の要素としては一番重要だと言ってもいいくらいです。ただし、当然ながら傾向が強く出ているか否かで重要度が変化します。

2 馬場傾向(直線の内外の有利差)


前残り傾向の強さと同時に、直線に置ける内外の馬場差もチェックします。

例えば芝のレースで直線の内側が荒れていて、外を通った馬ばかり馬券に絡むようないわゆる『外伸び馬場』もしくは『外差し馬場』のような現象が起こるかどうかを知るのが目的です。

基本的には逃げ先行馬は馬場の内側を走りますので、外伸び馬場の場合は差し追い込み有利になります。

ただし、あまりにも内が荒れすぎていると、全ての馬が内側を開けて走ることもありますので、逃げ先行馬も馬場が良い外側を走ってそのままゴールというケースが多発する場合もあります。これは前日や当日のレースを見ない限り分からないのですが、外伸び馬場だとしても必ずしも前崩れになるとは限らないと思っておいた方がいいでしょう。

内伸び馬場の場合は、基本的には逃げ先行馬は内側を走りますので前残り傾向が強くなります。

あくまでも直線における内・外の話です。枠順はさほど関係ありません。

馬券的に一番儲かるチャンスは、前残り傾向が強い馬場です。弱い逃げ先行馬でもそのまま残る可能性が上がりますし、強い逃げ先行馬なんかがいれば軸として最適ですし、逆に強いけど中団か後方からしか行けないような脚質の馬は軽視出来ます。

馬連の万馬券を狙って当てることが出来るのはこのケースが一番いいと思っています。

逆に言うと、前残り傾向が弱くて外伸び傾向が強い場合でも、差し・追い込み馬を軸として狙うのは馬券的に危険というか難しいです。

4コーナーでの位置取りはジョッキーの仕掛けのタイミングで変わるので、いくら予想しても分かりません。考えるだけ時間の無駄です。

また、同じような脚質の馬が複数いることが多いですので、どの馬が差し切ることが出来るのか、どの馬が届かないのか、そういったことも分からないと割り切った方が無難です。

進路が塞がって不利を受けたり、末脚が不発で全然ダメだったり、とにかく位置取りが後方になればなるほど軸としての信頼度は低くなると思った方がいいです。

軸の決め方については後述します(ここへリンクを貼る予定)

脚質についても後述します(ここへリンクを貼る予定)。

iPhoneの画像フォルダから順番に載せてます。これはどうやら23年の大阪杯。勝ったジャックドール軸で本線で当ててますがガミですね。3着ダノンザキッドにも1万円入れてたので惜しかったのを覚えています。

3 馬場傾向(道悪)



これも芝の話です。

天候に関わらず開催が進むと内側から馬場が荒れていきます。ですので、雨が降ると基本的には内がより悪化して外伸び馬場になることが多いです。

注意が必要なのは、天気と馬場が回復している時の馬場傾向です。

理由は分かりませんが、一般的には芝は内側から乾き始めます。ですので、内側の方が走りやすくなり、内伸びで前残り傾向が強くなったり、差しでも内側から抜けてくる馬ばかり馬券に絡むようなケースが多くなることもあります。

これらは一応知識として知っておくべきなので書いただけです。前日もしくは当日、しかも予想するレースになるべく近い時間帯のレースをチェックする必要があります。

道悪については別項目で書きます(あとでリンクさせます)

4 ペース・展開との関係。



前回書いたように、セオリーとしてはペースが速ければ速いほど前崩れ傾向が強まります。

この記事で書いたように、馬場傾向をチェックする主目的は前残り傾向が強いかどうかということです。前残り傾向が最弱なケースが前崩れです。

もし超ハイペースなのに逃げ先行馬ばかりが馬券に絡むようなレースが続くようであれば、その日は前残り傾向が非常に強いと判断します。人気薄の逃げ先行馬が馬券に絡むようなレースが多いなら尚更です。

スローペースばかりの日もありますが、それでも逃げ先行馬ばかりが馬券に絡むならば前残り傾向は強めと判断します。ですが、あまり過信しない程度にしましょう。単なる展開利に過ぎず馬場傾向の影響が少ないかも知れないからです。

5 コースの特徴との関係



馬場傾向うんぬん以前に、そもそものコースの形状による脚質傾向も非常に重要です。

また、コースごとに枠順の有利差もあるので、それも考慮せねばなりません。

コースの特徴や枠順については次回書きたいと思います。

6 ダート



当然ですが芝とは違うので、開催が進んで内側が荒れるといった現象は起こりません。厳密には砂圧が変わったりするのかも知れませんが、あまり神経質になる必要はありません。

ざっくりと前残り傾向の強さをメインにチェックするだけでいいと思います。直線の内外の有利差も基本的にはありません。

馬場傾向よりも、コースごとの形状なんかによる傾向、つまり脚質の有利差や枠順の有利差の方が重要です。一応全てのレースをチェックして、本当にコースごとの傾向と一致するのかは確認した方がいいでしょう。

芝スタートのコースの場合、外枠の方が芝を長く走れるので外枠の逃げ先行馬が圧倒的に有利だとか、知らないと損するような独特のコースもありますので必ずチェックせねばなりません。

こういったことも私のメモに毎回記載されているので、近いうちに毎週配信したいと思っています。

注意が必要なのは、冬場の凍結防止剤の散布です。散布されると砂の粘度が上がってパワーを要する馬場に変わります。ですので、散布されていない場合のコースの特徴とは大きく異なる脚質傾向になるケースがありますから、当日のレースは必ずチェックせねばなりません。

道悪に関しては、ダートの場合は各馬の道悪適性が一番重要ですが、妙に外差し有利になったり逃げ先行有利になることもありますので、とにかく当日のレースをチェックして馬場傾向は確認せねばなりません。

6 まとめ



★馬場傾向(脚質傾向)が顕著な場合は、予想の要素としての重要度はトップレベル
★思い込みは排除して、とにかく直近のレースをチェックするなどして実際の傾向を知るべし。確認するのが大事。
★コースの特徴と密接に関連する。

以上です。























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