3 予想の要素 3-5 馬体重、パドック、返し馬
1 馬体重、パドック、返し馬
この3つを同じ項目に書いたのは、重視しない理由が同一だからです。
3つとも理屈の上では非常に重要だとは思うのですが、重視すると予想が外れることになり兼ねないということです。
大量の情報を検討して時間をかけて予想しますが、この3つは時系列的にかなり後にしかわかりません。
馬体重はレースの約1時間前になってやっと発表されますし、パドックもレース直前ですし、返し馬に至っては本場馬入場の直後です。
これら3つ(いずれか1つでも)を重視してしまうと、それまでに時間をかけて予想した内容がこれらのみで覆ってしまうようなことになり兼ねません。
つまり、時間的にこれらが最終決定事項になり兼ねないということです。いくらこれら3つが重要な予想の要素だとしても、他にもっと重要な要素がたくさんあるのですから最終判断をこれら3つに委ねるようなことになると馬券が当たらなくなって当然だということです。
それが吉と出ることもあるでしょうが、競馬歴31年目の私としては、やはり吉と出るケースは少ないので重視し過ぎると馬券が当たらなくなると考えています。
これら3つのうち、唯一参考にするのは馬体重だけです。
以下ではそれぞれについての考えを書いてみたいと思います。
画像は本文とは無関係の2022年2月27日の阪急杯。
つまんない馬券ですが、的中率が高いことを証明せねばならないので馬券をなるべくアップします。
ダイアトニックが出てたので簡単だったはず。え?外した人いるんですか?
2 馬体重
馬体重については、競馬歴31年間で私自身の考え方が迷走しました。今でも迷走中ですが、やはりあまり気にしない方がいいと思っています。
『馬体重をどのように考えるべきか』という大上段の構えでは考えないようにしました。
言い換えると、各馬の検討はあくまでも個別具体的にやるべきだと言うのが大前提ですので、馬体重についても各馬について検討すれば足りるというのが現時点での私の結論です。
要するに調教師などのコメントなんかで「前回は余裕残しだったから今回はマイナス体重で出したい」的な情報があれば、その馬の馬体重をチェックするというだけです。そういうコメントが出ているのに大幅にまた体重が増えていれば、その馬のマイナス要素として検討するということです。
若駒の場合は、馬体重が大幅に増えても成長分なのか調教不足の余裕残しなのかがわかりませんが、そういったことは自分で考えても時間の無駄なので調教師のコメントなどからのみ判断します。
何度も書いたように、主観先行型の思考回路では馬券が当たらないという話なのですが、誰でもついつい主観が先行しがちなのです。
私の実体験なのですが、本命にしようと決めていた馬が25キロも馬体重が増えていたことがありました。6歳馬でしたので25キロが成長分だとも思えませんし、これは調教失敗なのではないかと思ってしまい、別の馬を本命にして馬券を外したことがあります。その馬が勝ったので馬体重なんか見なければよかったと思いました。10万円以上取り損ねてしまいました。
「25キロも増えたのは調教不足なのではないか」という私の主観が先行してしまい、それを理由にしてしまって本命にしていた予想を変更してしまったのが敗因でした。調教自体は良かったですし、陣営も馬体重に関しては問題視するようなコメントを出していたワケでもありませんでしたから、やはり私が勝手に変なことを考えてしまったのがダメだったワケです。
主観先行型の思考回路では正しい判断が導けないと常々思っている私でさえ、ついついそうなることがあるという話です。
予想の際には、あくまでも客観(情報など)を先に検討して主観はなるべく排除せねばなりません。
馬体重は、個別の馬について今回馬体重が問題になりそうな情報がある時だけ気にすればいいという程度の認識の方がいいのではないかと思っています。
画像は2022年2月27日の中山記念。こちらもたいしたこと無い馬券ですが、的中率7割7分超えが伊達じゃないということを証明するためにアップしています。とにかく当てることが大事です。当てないとお金が戻らないからです。
パンサラッサ強かったですね。ですが『次に出たら本命にするぞ』なんて今の時点で決めたらダメですよ。外れる人の典型的な思考回路です。
3 パドック
『パドックは予想の要素として重要だと思いますか?』と質問されれば『重要に決まってるだろ』と答えます。
ですが、私はパドックの前に馬券を買うことにしていて、そうした方が当たると思っています。
何度か書いていますが、私の大学の同級生の弟が某有名競馬新聞のTMで、本紙の肩書でダービーなどに印を打つほど出世しました。
さすが専門家だと思えるのは、彼のパドック中継の解説です。やはり長年見ていると、どこを見るべきかがわかるようになるのだと思います。彼に限らず、専門家のパドック解説はプロの仕事なのである程度は信頼してもいいのではないかと思っています。
ですが、兄貴(私の同級生)はここ30年間、TMの弟ではなく私に『どの馬買う?』と相談してきます。
『弟君がTMなんだから弟君にきけばいいのに』と何度か言ったことがありますが、『弟は詳しいけど馬券は当たらないからね』とのことです。
つまり私の方が当たるので私の予想を参考にしたいということです。
2-1-3でも書いたように、TMは分析と解説のプロですが馬券を当てるプロではありませんから、やはりパドック解説がいくら上手でも馬券が当たるというワケではありません。
また、素人の競馬ファンがパドックを見て何かわかるようになろうという発想そのものも間違っています。プロの解説を素直に聞くのが一番だからです。(このことは以前書きましたので後でリンクを貼ります)
『オレはパドック見ればわかるんだよ』と豪語する先輩がいましたが、彼は恐ろしいまでに馬券が当たりませんでした。
パドックを見て『走らない馬がわかる』というのであれば私も少しは賛同しますが、馬券に絡む馬がわかるはずがありません。
パドックを見る際にはどこに着目すべきか、なんて講釈をタレる競馬ファンが多いです。馬券が私より当たるならば少しは聞く気にもなりますが、未だに私よりも馬券が当たる人には出会ったことがありませんのでそういった話は嫌いです。
プロの解説者のそういう話ならば興味はありますが、自分でパドックが見れるようになりたいなんて1ミリも思いません。
3-3(調教の項目)でも書きましたが、パドックの各馬の様子はやはり基本的には縦の比較(その馬の過去と現在の比較)がメインで、横の比較(他馬との比較)は直接的には出来ないと思った方がいいと考えています。
冒頭でも述べたようにパドックは時間的に発送時間に近いですので、パドック解説を鵜呑みにしてそれまでの予想を変えたりすると、それはパドック解説者の意見で予想を変えることになるだけです。
もっと重要な要素をパドック以前に検討して馬券を決めた方が当たるに決まってます。
私はパドック解説映像は見ますけど、その前に馬券を購入しているケースが大半ですから、パドック解説者の言うことはあまり気にしません。本命馬が良くないと言われたら気分が悪いですし、褒められると嬉しいという程度です。
もちろん、パドックで大暴れする馬もいますし、気性面が不安な馬はパドックの様子は非常に気になるのですが、それでもパドックは気にしないと割り切っています。理由は前述の通りで、パドックを予想の最終判断にしたくないからです。
4 返し馬
返し馬も非常に重要だとは思いますが、これも時間的な問題で一切気にしないことにしています。
2021年の大阪杯は重馬場発表でしたが実際は田んぼみたいな不良に近い馬場でした。グリーンチャンネルの解説をしていた方(マイネルの岡田氏だったかも)が、『この馬場を苦にせずスイスイと走っていたのはレイパパレとモズベッロでしたね』的な発言をしました。
実際そのワンツーで決まったので、やはりさすがだと驚愕しました。
ですが、時間的にギリギリになると馬券を買う時に間違ったりしそうなので返し馬がいくら重要だとしても予想の参考には出来ないというのが私の意見です。
返し馬については以上です。
以下は余談です
馬券は不思議なモノで、間違えて買って当たることは非常に稀ですが、間違えて外れることは多々あります。
画像は2018年の天皇賞・秋。返し馬を見た後に焦って買い間違えたワケではありませんが、買い間違えて・・・。
4番レイデオロ軸で総流しなのに払い戻しゼロ・・・。
2着は9番のサングレーザー。7000円入れたはずなのに・・・。
よく見たら4-10(3着キセキ)に5000円と7000円買ってます。サングレーザーの当たり馬券だけピンポイントで間違えています。しかもキセキは長い写真判定の末のハナ差3着。キセキが2着だったら間違えた分大勝ちでした。
ギャンブル運というのはこういうモノだという見本のような馬券です。ミスをすると途端にギャンブル運に見放されますし、しかも最悪の展開になることが多いです。
もう1枚、2018年のエリザベス女王杯。上記の天皇賞の翌々週。
こちらは3番人気リスグラシュー軸で、前残りの馬場を読み切って9番人気クロコスミアできっちり的中。馬連98倍に3000円ならまぁ上出来でしょう。
サングレーザーで10万円くらい取り損ねましたがコレでリベンジ出来ました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?