留学生の就職率はたったの36%
日本にくる留学生の就職率はどれくらいであるかご存知でしょうか。
ちなみに、日本人大卒の就職率は97.6%と発表されており、ほぼ全員の学生が就職していると言えます。企業の視点として考えれば、いかに日本人の獲得が難しいかを示していると言えるでしょう。
これに比較して留学生(専門卒以上)の就職率はなんと36%です。
(※文部科学省の発表データをページ下部からダウンロード可能です。)
もちろん、留学生の中には帰国や大学院への進学を希望する学生もいますが、それでも64%の留学生は日本での就職を希望すると言われています。せっかく優秀な人材が日本に夢を持って留学にきても、希望する半数の学生しか就職が出来ないのが実情です。
なぜ、それほど就職率が低いのでしょうか?彼らはまだ日本人と比較して採用するに値しない能力しか持ち合わせていないのでしょうか。
いいえ、決してそのようなことはありません。
専門卒以上の留学生ともなれば、高度な日本語能力を身につけているのみならず、日本人学生や地域住民と様々な形で交流することを通じて、日本文化への理解も高い貴重な人材です。きっと御社でも素晴らしい活躍をしてくれる人材がたくさんいることでしょう。
しかし、残念ながら多くの企業が留学生採用を検討することもなく、莫大な求人コストをかけて、これまでと同じ手法で日本人を採用しようとする場合がほとんどです。
留学生からは、外国人留学生向けの求人が少ない、日本の就職活動の仕組みが分からないといった要望が上がっています。まだまだ我々日本人として留学生に対して、十分な情報を届けれていない事実があります。
日本の人口減少は人手不足の問題にとどまらず、いずれは内需縮小という形で企業経営へ影響を与えます。現状は一億人以上の市場があり、「日本語」のハードルによって競争を免れることも出来るため、当面はまだやり過ごすことが出来るかもしれません。
ただ、徐々に日本が縮小していく状況が目に見えている中、本気で海外との関わりを考えていない企業は、いずれは淘汰される運命にあるでしょう。
正しい情報を元に、信頼できるアドバイザーの下で行う外国人採用は、決して難しいものではありません。是非、この機会に外国人採用を本格的に考えてみてはいかがでしょうか。