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なんで沖縄に来たの?
もう私も「ねーねー」(おねえさん、ってニュアンスです)と呼ばれることがなくなって久しい年代なんですけれど、毎度、初対面の沖縄の人にはかならず「なんで沖縄に来たの?」って沖縄移住の理由を質問されます。
これがご挨拶みたいなものなんだと頭では分かっているんですけれど、毎回、なんでいちいち詮索されなくちゃいけないんだ?ってちょっと身構えるんです。
こればっかりは反射神経で仕方がないですよね。
沖縄の人に悪気があるわけはもちろんなくて、「どうしてなのか気になって仕方がないからさー」って単純にあっけらかんとした理由が返って来ます。
ほんとうに純粋になぜ、ナイチャァ女が沖縄に住んでいるのか気になってしょうがないようです。
私の時は、女性の友人と一緒だったんです。
彼女の存在には大きく助けられました。
なにしろ私たち、沖縄に着くまで沖縄のことをなんにも知らないと言うどうでも良さで来ちゃったものですから、心が折れることも多かったんです。
そんな時に友人の存在は、とても私にとっては救いになりました。
私たちがふるさとを離れたことには大した理由がないんです。
いっしょにダンゴ虫のようになって遊んでいた友人たちがそれぞれ、東京やニューヨーク、オーストラリアなど散り散りバラバラになってしまって、最後に残ったのが私たちふたりだったってことだけなんです。
ナイトクラビングしながら、「どうする?私たち?」って深刻に頭を寄せ合って相談をしました。
「私、沖縄へ行こうかと思うんだけど」友人が言いました。
「あ、その話乗った!私も行く、一緒に行こう?」私はほとんど即答していました。
あの頃の私たちには彼氏もいなかったし、仕事にも飽きていました。
ほんとうは私は別に沖縄じゃなくても良かったんです。
沖縄に対してなんの思い入れもなかったと言うのが正直なところです。
ただ、日本国内だから英語が話せない私たちでもやって行けるだろうと、そんな甘い考えでした。
そんなんじゃダメなんですよほんとうは。
沖縄に移住するにしても、どこに移住するにしても、まず目的をはっきりさせないと移住はかならず失敗します。
なんのために沖縄に移住するのか、もう一度良くご自身の中で考えてみてください。