ノンフィクションって…。
ある文芸賞のお題が 自叙伝 ノンフィクション なんだけど もちろん私の自叙伝なんて書くことないし 面白くもないわけです。
うちの母系一族の場合 ノンフィクションで書くには リアルを晒すには躊躇することばかり。
登場人物の9割が鬼籍に入ってるし 昭和から平成までに ほぼ完結してるから 書いたところで差し支えないと思うんだけどね。
母方のファミリーヒストリーを書き残したいわけじゃなくて 戦後 パンパン ハーフ 基地の街 作られたイメージを背負わされた従兄がミュージシャンじゃなく 純粋な1人の人として生きてた 日常 と 偶像じゃない 生身だからこその痛み それだけ書き残したいなあと思う日々…。
文芸賞なんかじゃなくて ここに書けばいいのか。
従兄のインタビューが掲載された書籍は既にあるの。
でも すべてが従兄の主観で語られ その従兄がインタビュー時に まともな精神状態かも定かでもない。
客観的に深く関わったからこそ インタビューで語られていた彼の話には自己憐憫と母親への歪んだ愛情しか私にはわからない。
そんな人だと誤解されたまま 可哀想なハーフがスポットライトが当たるミュージシャンになった こんな薄っぺらさで片付けられないのは家族だからかな…。
しばらく考える。
書くか 書かないか…。