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セルフカウンセリング 1.
・なぜ通過儀礼を重要視したのか?
1.日本人もやっている節目と意味はかわらない
まずはじめに 今回のセルフカウンセリングの軸を作っていくために インディアンだから とか 特別な儀式を体験したからできるもの という先入観を排除していきたいと思い このテーマから説明をしていきますね。
まずインディアンの人たちがしている通過儀礼には いくつか種類と段階があります。日本人でいうならお宮参り お食い初め 七五三 成人式など 人生の節目ごとの行事がありますね。これと大差はないものと考えていただいて構わないと思います。
ただ文字を書いて残すという文化がなく 学校というものを持たない生活様式のなかで 自分の身を以て学ぶもの が インディアンの様々な通過儀礼の意味といえるでしょう。
なので繰り返し同じことをすることも当たり前にあるし その人の成長段階や必要とするものに応じて何をするのかは変わってきます。日本人の通過儀礼との違いは 通過して終わりではないことです。通過していくには何かをクリアしていかなければ 次のステップには進めません。なので一度 体験したから何かが分かる 何かが身に着くというものでもないように私は思いました。ですので このセルフカウンセリングを身に着けて行くことも できた できない という端的な結果ではなく 今日はできた 昨日はできなかった そんなことが当たり前に起きてきます。でも それが生きているということで 私たちは死ぬその日まで完成することはないし 死後も自分が納得いかなければ ふたたびこの世界に生まれ直す選択ができるとも云われます。
有名なインディアンの言葉に 「今日は死ぬのにもってこいの日だ」というものがあります。この言葉を残した人は充分に自分の人生を生き切った 納得して死後の世界に入っていく心構えができた ということになります。自分の人生の終わり 死という事実ですらも通過儀礼のひとつ といっても良いのがインディアンの世界観です。
もうひとつ付足しておくなら 「泣いて生まれて笑顔で死ぬ」というものがあります。
赤ちゃんはみんな泣いて生まれてきますね。それを笑顔で私たちは迎えます。逆に大切な存在が死を迎える時には涙でお別れをします。そのときに ありがとう の意味で笑って死の時を迎えられる生き方をしようね 泣いて生まれてきて笑顔で迎えられ 涙で送ってもらえる人生を過ごそう こういった死生観も自分を作る軸として大きな役割を果たしてくれるでしょう。この死生観の部分は 2の毎日が通過儀礼で触れていきます。
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