どんどん困る暗黒期 初期
ちょいワル中学生は だいぶ悪い高校生になりましたが 状況は好転しませんでした。いつも調子が悪いのもあって 学校には単位を落とさない程度 最低限しか行かれません。ちなみに電車通学でした。
・駅に行くと いつもホームの下のグレーの顔をした人たちとガン飛ばしあう。特に勝ち負けはなし。こいつらは場所を変えないので怖くはないけどキモイと思っていた。
人ごみに行くと混乱する。色々な種類の人がいて混ざっているので 見分けがつかないので近寄ってしまったり。そしてまた具合が悪くなる悪循環に陥る。
・なんでか電車に乗りたがるもんだということに気づく。これは車も同じ。彼らは別に移動手段はいらないのではないの?って思うんだけど なぜか乗り物に乗る。この理由については暗黒期の終わりに気づくことになった。
・ある時期から お祖母ちゃんちに知らない女の人がいつもいるんだけど 家に住んでるわけじゃなくて 伯母にくっついていた。自称 霊感が強いという伯母は気づいていない。なぜだ? まあいいか。知らぬが仏ともいうのだし。どうも伯母にしか関心がないようで その他の親類はスルーして いつもがっつり伯母を凝視していた。怒ってんだなw と思っていた。
さて 高校を終えて この鬱陶しい状況を終わらせたいと名づけ親のご住職を訪ねると もともと寿命がないんだから仕方ないじゃん という有難いお言葉と共に あくまでも あなたは里子なんだから悪いことや ずるいことをしたら すぐ寿命終わるからね と笑顔でアドバイスを頂く…。マジか。
出家しちゃえば? しちゃえばじゃねよ ということで逃げ道を探し始める。そして アメリカに行けば良くね?という アタマがあんまり良くない短絡的な発想で伯母夫婦を頼って渡米。そこで たまたま じじい師匠と出会っただけなのでした。
・アメリカには日本みたいな幽霊なんかいないねと思っていたら 種類というのか思想というのか宗教観が違うだけでいるものはいることを知る。
鉄の柵で囲まれた古い教会の墓地の中に ものすごい死んでますっていう形相のおじさんがいたんだけど そういうルールなのか柵からは出てこない。
お国柄なのねということで納得。
・アメリカに行くと よくインディアンの祟りっていう話があるんだけど じじい師匠いわく インディアンはそれほどヒマではない。祟る人もなかにはいるだろうけど 次のステップに進むからたぶんないよ とのこと。納得。だってインディアンの幽霊を一度も見なかったし。
じじい師匠に自分のあれやこれやを話してみると まあ仕方ないんじゃないの? みたいなライトな反応。ちょうどいいから色々教えたるわ ということで なんとなく色々教わる。環境もあって楽に過ごせていた暗黒期初期なのだけれど 本格的に暗黒を味わうのは帰国してから。
暗黒初期のアメリカで心理学の勉強をしたりもして まあまあ満足して帰国したのでした。
ちなみに幽霊とか信じてるのか?っていうと どっちでもいいんじゃないの?が本音なのです。だって みんな生きてたら死ぬわけで いても当たり前かもしれないと思うし。死の受け入れ方で なったりならなかったりするもの という認識しかないのでした。しかも よくテレビやネットでいう 守護霊 と呼ばれるものは知らないです。用事があれば話してくる人もいるけど 限られた情報だけしか私には話してくれないし そんなに雄弁で万能な存在ではないような…。まあ 私が知っている世界は という限定ですけどね。
暗黒第二期は おそろしいほどの無知から始まりますが バカすぎて驚かないでくださいね。
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