【葉巻】 ワイズマン | THE WISE MAN MADURO ROBUSTO
先日に引き続き Joe's cigar lounge で後輩ちゃんが買ってきてくれた葉巻シリーズ。
これまた立派なサイズ。
見た目は少しワイルド。
不思議なスパイスのような香り。
● 着火
とりあえず着火してみよう。
うぉぉ！
なんだこれ？
強烈な塩味と未知との遭遇で混乱する。
ハンバーガーとピクルス？
アンチョビ？
なんだなんだと、混乱しながらも味は美味しい。
● 序盤 極彩色のメリーゴーランド
3センチほど吸ったところで変化が現れた。
甘味が出てきたぞ。
きたきた！葉巻的旨味だ。
でもまだ、塩味と謎のコクが支配的だ。
塩トマトのサツマイモバージョン
塩味が甘みを引き立てている
唇がしょっぱい
5センチ吸ったところで、葉巻らしいウッディな香りが立ち昇ってきた。
ゆっくりと、しかしドラスティックに変化してくる。
うほぉ美味い葉巻じゃないか。
思わずニンマリと笑ってしまう。
胃に物を入れながら吸わないと酔ってしまうと思って、トマトを持ち込んだが、これは正解だった。
葉巻が2センチ進むたびにトマトを食べて、珈琲を飲みながら休憩する。
休憩中は、先程までにぎやかだった口の中が、ゆっくりと静かな森林に沈んでいく感じがして、気持ちが良い。
森林浴とスパイシーな栗とサツマイモとアンチョビがクルクルと入れ替る
1本で何本もの葉巻を吸っているような不思議な感覚に包まれる。
一口吸う度に味が違っていて、ウッドを強く感じたり、アンチョビを強く感じたり、サツマイモや栗のような甘味が現れたりする。
湯船でゆっくりと映画を見ながら吸おうと風呂場に持ち込んだが、映画どころではない。
● 中盤 徐々に落ち着いてきた
目を白黒させながら煙を楽しんでいたところ、気が付いたら深めの酩酊感に体が包まれていた。
しかし、徐々に味がまとまってきて、クルクルと変わる味がウッディな葉巻らしい味に収束してきた。
この時点では、まだカラフルで明るい味わいに近いが、後半の落ち着いたどっしりとした味を連想してワクワクしてくる。
残り2/3ほど吸ったところでギブアップ。
これから、もっともっと美味くなるのに！
でも、内臓がモゾモゾとしてきて、頭はボンヤリとしている。
これ以上ニコチンを体に入れられない。
80分ほど吸ったところで中断
ちょっと悔しいなぁ。
続きは明日楽しもう。
● 後半（翌日） ドッシリとした旨味
昨日の夜のうちに続きを吸いたかったが、仕事をしたり家の事をしたりしている間に寝てしまった。
昼食も食べて、さぁさぁ、、、葉巻吸うぞ！
再着火
昨日の味を思い出しながら、やや身構えながらの着火だった。
やや爽やかなウッド 苦味 スパイス ラムレーズン
あれ？ぜんぜん違う。
塩味は感じるが背景で全体を支えるような配置に移動した。
ウッド感は爽やかな酸味が支えているため、切りたての木材のよう。
そこに、スパイシーな苦みと、ラムレーズンのような深みのある旨味が混然一体となっていて、、、凄く美味しいし落ち着いた味になっている。
副流煙が良い匂いで、自分が漂わせた煙の中で深呼吸すると深い森の中に連れていかれる。
今日のお供は、中深入りのマンデリン。
落ち着いた深みのある煙との相性はバッチリだ。
小休止するとウッディ、ガテマラぽい酸味
おやおや塩味も居るな。
イチジクの気配もする。
小休止すると、森林浴系の好きな後味。
背景にフローラルな香りが混じっている。
吸い込むとスパイシーで爽やかな木質系の香りと、ラムレーズンの様なコク。
これ、後半美味いぞ。
パルタガスの後半に似ているかな？
甘味はそれほどじゃないか。
最近吸ってないから確信が持てないが、濃厚でオイリーな煙、味もどっしりとした見事なものだ。
ニコチンも強くて、3センチほど吸ったところからフワリとした酩酊感が体を包む。
昨日中断した時点の体調では、この強度には耐えられなかっただろうな。
勇気ある撤退した自分グッジョブ。
それにしても序盤の極彩色な味わいとは、全く違う。
濃密で切りたての木材のような、酸味を含んだ爽やかな木質系の香り、そこに濃厚な珈琲やラムレーズンのような深みが加わり、素晴らしい喫味となっている。
あぁ、美味いな。
ここ数日続いていた厳しい状況を、俯瞰して見られる。
俯瞰して見れば、分かっていたことだ
そんな事で深くダメージを負うのはバカバカしいことだと、心の奥まで刻み込める。
言葉にするのが難しいが、濃厚で豊かな旨味だな。
序盤の極彩色でクルクルと変化する味わいから、ここに収束していく流れが計算されたものだとしたら、凄いな。
ワイズマン、、、どちらかというとマジシャンに振り回されたような疲労感を伴う味わいだったが、美味い。
ブンブン振り回された分、振り返りするときに高い所から俯瞰出来た気がする。
50分弱、「美味いな。うん。美味い。」と、空を眺めながら浮遊感を楽しんでいたら指が熱くなってきて終了。
これも後輩ちゃんからのお土産で頂いたものなので、買える場所は良く分かっていない。
毎日は吸えないけれども、月に一回くらい吸いたい味だ。
昨日の last cowboy に引き続き、新しい葉巻の世界が垣間見える1本だった。
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