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2022プロスペクト紹介① EDGE編

 こんにちは。コンスタントに二桁sackを稼ぐパスラッシャーが欲しい今日この頃です。前2回の記事で昨シーズンを振り返ってきたので、今回からはニーズとなるポジションのプロスペクト紹介に移っていきます。
 今年のRavensのポジションニーズは
EDGE, CB > OT > DL > IOL, ILB > TE, RB
となっており、1巡~2巡の上位指名はEDGE, CB, OTになる可能性が高いと目されています。今回は1巡~2巡指名候補のEDGEプロスペクトついて見ていこうと思います。各種記録はAthleticのドラフトガイドを基に書いてます。未練杯までにEDGEとCBだけでも紹介できるといいな(遠い目)
(略称:HT=身長、WT=体重、Arm=腕長、40yd=40yd走、3C=3 Cone drill、BP=100kg Bench Press, (p)=Pro Day Result)

トレードアップ~スリップ待ち指名候補

・Travon Walker, UGA

HT 196cm, WT 126kg, Arm 90cm, 40yd 4.51, 3C 6.89, BP /

昨シーズン全米制覇したUGAディフェンスの中核を担った一人にして今ドラフト1のフィジカルエリート。高校の時からアメフト、バスケ、陸上(砲丸投げ、円盤投げ)3種目のスポーツで校内の優秀選手賞を取るなど、運動能力は折り紙付き。若さ、運動能力の高さ、海兵隊の父親の下で培われた規律正しい性格とRavensがもろ欲しがりそうなプレーヤーだが、コンバインとプロデイで見せつけた恵まれた体格と抜群の身体能力の所為で評価がうなぎ登りに上がり、最近のモックではTop5指名濃厚とまで言われている。

・長所:頑強な身体に圧倒的な運動能力、DTからOLBまでできるユーティリティー性、まだ21歳と若い

・短所:パスラッシュ技術が未熟、若干オーバーパシュート気味になることがある、成績は普通(大学通算9.5 sack)

・Kayvon Thibodeaux, Oregon

HT 193cm, WT 115kg, Arm 84cm, 40yd 4.58, 3C /, BP 27

高校の頃からDPOYやFirst Team All-Americanに選ばれるなどし、全米2位の5スター選手としてAlabama, FSU, LSU, USC, Oregonから奨学金オファーを受けた生粋のエリート。Oregon入学後も1年次から活躍し、3シーズン全てにおいてサックとロスタックルでチームをリード、大学通算19sackと高い生産性を見せつけ3年次には満場一致でAll-Americanに選ばれた。昨シーズンにHutchinsonが台頭してくるまでは彼が全体1位指名濃厚とまで言われるほどだったが、最近はフットボールへの熱意が疑問視され評価を落とし気味。

・長所:身体能力の高さを生かしたパスラッシュスキル、スピード/パワーの切り替えがうまく相手に捕まりにくい、ラン守備も上々、チーム内でのカリスマ性

・短所:線が細く理想的な体格ではない(193cm, 115kg)、身体能力で勝ってた節があるのでパスラッシュスキルに改善の余地がある、プレーの判断力がいまいち、活躍する時としない時の差が激しい、一部から”傲慢”と評されるキャラクター

・Jermain Johnson Ⅱ, FSU

HT 195cm, WT 115kg, Arm 86cm, 40yd 4.58, 3C /, BP 21(p)
(なおAthleticの記事だとプロデイでのベンチプレスは21回となっているが他の記事だと27回となっている)

Senior Bowlで評価を爆上げした選手。高校時は3スター選手としてリクルートされるも、学業不振で奨学金が得られずコミュカレ(短大)に進学。二年後4スターのJUCOリクルートとしてUGAに進学、重要なローテーションメンバーになるもフルタイムでの先発待遇を求めてFSUに転向した。結果、昨季は12.0sack, 18TFLとACCトップの成績を残し、ACCのDPOYに選ばれるなど大活躍。更にSenior Bowlでは1on1で相手OLを粉砕し格の違いを見せつけた。

・長所:EDGEとして模範的な体格と腕の長さ、堅実なランディフェンダー、プレー判断がよく守備範囲が広いので多くのプレーに絡んでいる、チームメイトからの評価は”勤勉”

・短所:姿勢が高く捕まりがち、捕まった後に振りほどけない、パスラッシュが単調で勝率も高くは無く技術も発展途上、成績不振で大学に進学できなかった、今年24歳

BPA指名~トレードダウン候補

・George Karlaftis, Purdue

HT 191cm, WT 121kg, Arm 83cm, 40yd 4.77(p), 3C /, BP 21

ギリシャはアテネで生まれた水球出身の選手。13歳の時に渡米し、2年目にはアメフトの才能を開花させ、4年生時には州大会を無敗で制覇、自身も全米DPOYを受賞した。高校時はバスケ、陸上でも活躍し、砲丸投げでは2年連続州チャンピオンに輝いた。4スター選手としてPurdue大に早期入学後は1年次から7.5 sackと大活躍し、最終的に3シーズンで14.5 sack, 30.5 TFLの成績を残した。

・長所:丈夫で頑強な身体、一歩目が爆発的、ブルラッシュ時の手の使い方が上手い、トレーニングや栄養摂取など身体作りに熱心、若い

・短所:パワータイプなのにベンチが21回、実はミスタックルが多い、腕が短め、ボールを追う癖がありプレーの判断が遅れることがある、ラン守備が苦手、運動神経は良くはない

・Arnold Ebiketie, Penn State

HT 189cm, WT 113kg, Arm 87cm, 40yd 4.65(p), 3C 6.95(p), BP 21

カメルーン出身の元サッカー少年。アメフトは高校2年生から始め、3スタ―選手としてTemple大に入学。レッドシャツを経てTemple大を卒業後、Penn Stateに移籍し15.5 sack, 27.5 TFLでチームをリード。Second Team All-Americanに選ばれ、Senior Bowlに招聘された。

・長所:クイックネスと爆発的なスタート、キャリアへの優秀なクロージングスピード、長い腕を使ってブロッカーを外してストリップサックが狙える、コーチから”学習能力が高い”と評価

・短所:EDGEとしては痩せ型、パワー不足、ラン守備は苦手、熱心さゆえに無駄な動きが多くなる時がある、経験不足

・David Ojabo

HT 193cm, WT 113kg, Arm 85cm, 40yd 4.55, 3C /, BP/

生まれはナイジェリア、育ちはスコットランドの元バスケットボール少年。15歳の時に自分の能力を試したいと単身渡米し、バスケットボールとサッカーで優秀な成績を残す。2年生次に1個上で現BALのOdafe Owehがバスケからアメフトに転向したのを見て、自身もアメフトに転向することを決めた。アメフトと陸上(100m走で州1位を記録)で優秀な成績を収め、4スターを獲得するとミシガン大学に進学。2019はレッドシャツ、2020はコロナの影響もあり1試合の出場にとどまったが、2021年に新DCの下で大ブレイク。1位指名候補のHutchinsonの反対側で11.0 sack, 12TFL, 5FFと大暴れした。1巡中位での指名が濃厚と言われていたが、Pro dayでアキレス腱を断裂し評価を落とした

・長所:サッカーとバスケで鍛えられた優秀な柔軟性とクイックネス、優秀な一歩目のバーストとプレースピード、学習能力がとても高い(2021 Academic All-American受賞)

・短所:Pro Dayでアキレス腱を断裂、痩せ型でアメフト用に身体を作る必要がある、経験不足、ラン守備は発展途上、Hutchinsonのような相方がいない時に勝てるか不明

2巡以降

後日余裕があれば更新するかも

まとめ
今年は2巡3巡以降にも指名できそうな選手が多くて全然追いきれない。個人的には14位にJermain Johnsonが落ちてきたら一番嬉しいが、1巡をトレードダウンして3, 4巡の価値を上げるのも全然ありだと思ってる。冒頭にも書いたように、とにもかくにもパスラッシュの強化が急務。Oweh、Bowserと組んで年間50 sackできるようなユニットを作り上げて欲しい。

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