たぶんだけど、行き詰まっていた
7/9(日)18時30分。
シャンパンファイトのネタ合わせをするため、代々木公園の近くにあるコンビニで、レンジャーと落ち合った。
夕方とはいえ、まだまだ暑い。各々飲み物を買う。
渋谷公会堂の方から公園内に入り、橋を渡る手前の左手にある広場では何かのフェスが開かれていた。
休憩でクラフトビールでも飲みにでも行こうかーなんて言いながら、体はすでに橋の階段を上りきろうとしていた。
この日ABCお笑いグランプリ決勝があり、公園に向かう直前まで見ていた私は、ダブルヒガシと令和ロマンが同点で並んだこと、でもどの出場者も面白かったこと、ネタの内容など、ついオタク喋りになってしまっていた。レンジャーは聴いているか聞いていないかの曖昧な受け答えで、軽く聞き流していた。
公園の中程に進み、池の近くでかつ、周りには誰もいないベンチを選び、ネタ合わせの拠点とした。
そこから1時間半は、鬼のような時間だった。ネタは組み立てられてはいたけど、テンポや語感に気を取られ、肝心の内容がお互いピンと来ていなかった。2日ほど前にミーティングをした時にも話ししてはいたものの、なかなか打破出来るようなトピックが浮かばなかった。
行き詰まっていたんだと思う。
雑談のような、でもメモを取っているから明らかにネタづくりではあるんだけど、お互いが世間に思っている不満や皮肉などを混々とぶつけていった。
1時間半ほど経ったとき、とある言葉が生まれた。
そこからは、トントン拍子で言葉が弾んだ。
おかげで当初M-1用と考えていたネタをベースに、全く違うネタが出来上がった。お互い笑えるボケ・ツッコミが生まれていった。
気付くと、21:40になろうとしていた。3時間。
私はかつて見た、YouTubeを思い出した。
この動画の中で、一般の方からの質問コーナーがあり、長すぎる会議って意味があるのかどうか訪ねる場面があった。
これ、すごく社会人あるあるだと思うのだが、アパレルブランドの社長である小嶋陽菜さんは「長い会議は非効率ではあるけども、私たちは遊びを提供する立場だから、時間をかけることで違うアイデアが生まれることもあるんですよね。」みたいな事をおっしゃっていた。
まさに漫才とかネタを作ることってこういう事じゃねえかと、大切な事を思い出させてくれた。ありがとう。こじはる。佐久間さん。
まあ、この話もその時レンジャーに話をしたのだが、共感してもらえたようだった。何より今それが体感出来た訳だから、感慨もひとしおだった。
ネタが形になったので、公園を出た。すでにフェスは終わっていた。クラフトビールは飲めなかった。何より休憩するのを忘れていた。
その後私は気を良くして、出向いた友人の誕生日パーティーで、シャンパンを出したのは言うまでもない。
読んでいただき、ありがとうございました。