赤いきつねと緑のたぬきとアナログ記録とデジタル保存(今回もほぼエロネタはなし)12
初出 2021年5月3日 Facebook
前項でお話しした動画ゲッターとストリームレコーダー、これらはどちらもChromeの拡張機能として用意されている。一部Firefoxで作動するものもあるがここではそちらのほうがマイナーなのでChromeを中心として話を続けさせていただく。
拡張機能ということは、Chromeのアドレスバーの向かって右側、ログインしている人のアイコンとアドレス入力欄の間に長い円で区切られて置かれている、あの部分にアイコンが有り、それらをクリックすることで拡張機能を作動させて目的を遂行する事になる。
ところが、アテナ映像での動画は、強制的に別ウィンドウが開き、タブは表示されなかった。そのため拡張機能のアイコンも表示されなかったため動画ゲッターもストリームレコーダーも使えなかったのだ。
写真集並みの高画質のグラビアアイドルの写真を鑑賞できるアイロボスのデスクトップギャルコレクションも、それぞれのモデルさんの写真はタブのない別ウィンドウで開かれる。だが、そのウィンドウの上の枠の部分を右クリックすると、コンテキストメニューに「タブで表示」という項目が出てきて、表示をタブに変えることができる。
タブが表示されれば、拡張機能も普通に使えるしダウンロードもできる。
だが、アテナ映像でかつて自社配信されていた動画の場合、この「タブで表示」が表示されない別ウィンドウで動画が再生されるため、どちらのツールも使えなかったのだ。
D2PASS系列の「新作アダルト見放題」というサービスが有る。D2PASS系列の40を超えるサービスの中で、厳選された12サイトの新作動画が公開から1週間限定で見放題になるというサービスだ。
一応は、ダウンロードは規約上禁止である。右クリックメニューは起動しないため使えない。
だが、Chrome拡張には、強制的に右クリック禁止を解除できるものがある。これを導入すると右クリックでChromeの普通のダウンロードとして動画が保存できてしまうのだ。このサイトに限らず、右クリックメニューが出せないために画像の保存ができないOriconStyleのサイトの写真や記事も保存できるようになる。
もしかしたら、アテナ映像のタブが表示されない動画も、おそらくはHTMLの記載箇所のどこかにタブの表示を禁止している項目があるのだろうと推測される。だが私の試した範囲では、どこでどういじっているのかを発見することはできなかった。現在は自社配信を終了してすべての配信をFANZAに移行してしまったのだが、もしかしたらどこかをいじると複製できることが広まってしまい、コピー対策の限界を感じたのかもしれないと個人的には印象している。FANZA動画はChromeのお作法に則って再生されるのでストリームレコーダーでダウンロード保存ができる。
たしかに今までのアテナ映像のやり方は、本当にシンプルに「タブを表示させず右クリックメニューも使わせないことで動画の複製を阻止する」という目的を、こちら側にガチガチのセキュリティを感じさせないやり方で実現しているのだ。
しかしアテナ映像の古くからのユーザである私達は一抹の不安があった。
この連載の冒頭で紹介した、Windows Media PlayerのDRM廃止のときのような、先方の一方的な都合で有料で視聴権利を購入したはずの動画が見られなくなるのではないかという猜疑心がうっすらと残っていたからだ。
結局は配信業務をすべてFANZAに丸投げしてしまった。そのため、アテナチャンネル月額見放題の会員だった人はサービス終了に落胆したに違いない。月2980円で最新作も含めて数千本の作品が見放題という太っ腹のサービスはもうない。
月額会員ではなかった私も、過去に購入した動画の一覧が一方的に見られなくなってしまって、どれを持っていてどれを持っていないかの確認が大変面倒になった。FANZAのマイページとの連携機能などを用意してお気に入りリストの「アテナ購入履歴」みたいなページを自動で作ってくれていたらまだしも、突然のサービス終了で一覧も見られなくなり、またやらかしたか、という感想しか持てなかった。
余談だがその直後、Googleからパスワード警告が届いたという話が複数耳に入ってきた。私もつい先日パスワード警告が表示され、遠い昔に使いまわしていてすっかり忘れていた古いパスワードを364件すべて変更したのだが、アテナ映像が個人情報を扱わなくなったタイミングと妙に一致するのは偶然なのだろうか。
話をもとに戻そう。
さて、では私達が、自分たちとしては正当な権利だと思っている、「有料で買った動画はずっと見たい」という欲求はどうすれば満たされるのか。
その一つの答えが、スクリーンショットである。
(話がとっちらかったまま続く)