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『ベア・スマート・コミュニティ』の解説 -クマの誘引物管理-
前回に引き続き、ベア・スマートな社会の実現を目指して情報発信を行っているWEBサイト『Get Bear Smart』による『ベア・スマート・コミュニティ・プログラム』の詳しい解説を紹介していきます。
今回はクマの誘引物管理についてです。
こちらから原文を読むことができます。
Managing Attractants — Get Bear Smart
全文の日本語訳は添付のPDFファイルにありますが、その訳文をAIサイト『ChatGPT』で要約した内容は以下のとおりです。
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クマの誘引物管理
ベア・スマート・コミュニティを目指すには、クマを引き寄せないための誘引物の管理が重要です。これは、住民の安全確保、財産損害の防止、クマの不必要な殺処分を避ける最善策です。対策として、自治体はクマに強い廃棄物管理システムを提供し、公共空間の誘引物を管理する必要があります。また、住民や訪問者も自宅や職場などで誘引物を適切に管理することが求められます。完全にクマを防ぐには電気柵が不可欠ですが、ガイドラインに従うことで軋轢のリスクを減らせます。
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このセクションには、クマが人の出すゴミを餌として利用できないような自治体のごみ収集システムと埋立地などのゴミ集積場の管理、そして各個人が家庭や職場などで取り組むクマを誘引しないための工夫などが含まれます。
クマを呼び寄せないための個人向けの注意喚起は日本でも盛んに行われていますが、自治体におけるクマの誘引を避けるためのゴミ回収と処理のシステムについては、まだまだ未整備のところが多いのではないでしょうか。
ちなみに我が国にも、クマが開けることができないゴミ回収ステーションとして開発された『ヒグマ対策ゴミステーション「とれんベア」』という商品があります。詳しい情報はこちらのサイトなどをご覧ください。
とれんベア|株式会社エコシティ|札幌 (ecocity.jp)
2023年ヒグマ対策ゴミステーション「とれんベア」4台を設置しました。(活動ブログ)|知床財団|世界自然遺産「知床」にある公益財団法人 (shiretoko.or.jp)
個人の生活上の注意点から、自治体レベルのゴミ回収・処理システムまで、人間の生活圏にクマを誘引しないための包括的な取り組みについて考えるヒントがここにあります。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひこちらの添付ファイルにある全文の日本語訳をお読みください。