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【CL大阪44位】使い手にやさしいドラパルト【12000文字超】

割引あり

はじめまして、森野クマ(@kumanaz)と申します。先日開催されたCL2025大阪にて44位(12-3)の成績を残すことができましたので、備忘録も兼ねてデッキについてのあれこれをnoteの記事にしました。シティリーグなど、ドラパルトを使用して大会に臨む方の参考になれば嬉しく思います。


はじめに

まず、本記事はこれからドラパルトを使用したいと考えている方やドラパルトを使い始めたばかりの方に向けての内容になっていないことをお詫びします。加えて、お伝えしたい内容に論点を絞るため、基本的なデッキの回し方や各対面への具体的なゲームプラン、デッキ選択に至った経緯、当時の環境読み等は割愛しています。

この記事は以下のような方々に読んでいただければと重い、執筆しました。

  • ある程度ドラパルトを使用しているが、デッキが難しいと感じている

  • リソースの管理が苦手

  • サイド落ちの確認が苦手

  • 試合がしばしば25分の制限時間ギリギリになってしまう

ドラパルトというデッキの難しさは、その取り回しのシビアさにあります。「ファントムダイブ」で相手の盤面にダメカンを振り分けつつ、特性「カースドボム」を絡めて戦うことになるわけですが、常にサイドを6枚取り切るまでのルートを考えつつ、想定される裏目を考慮しながら、ゲームプランを選択しなければなりません。

トッププレイヤーが作成したリストを見ると非常に洗練されており、その代償としてリソースが必要ギリギリのラインまで絞られています。

一方で、CLはDay1で7戦、Day2で8戦、決勝トーナメント4戦という超長丁場を戦い抜くことになります。脳のリソースには限りがあり、特に試合中で制限時間に追われつつプレッシャーがかかった場面では普段なら絶対しないようなミスも当然発生します。

CLの2日間はもとより、シティーリーグの6戦+決勝トーナメント3試合ですら、これらデッキを扱う上で要求される判断を常に完璧にこなし続けることは困難です。

必要最小限のリソースを適切に使うことのできるプレイヤーであれば、本記事に書かれている内容は不要でしょう。

ですが、ある程度ドラパルトを使用したうえで取り扱いが難しいと感じている方、リソース管理やサイドチェックを失敗して負けた苦い経験のある方、思考に時間を使いすぎて試合時間がギリギリになってしまう方の参考になるのであれば嬉しく思います。


ポケカを難しくしてるやつ

デッキコンセプト

『使い手にやさしいドラパルト』と銘打ちましたが、このデッキにはサイド落ちやプレイミスを構築でカバーするため、究極的には不要なカードがいくつか採用されています。

具体的には「夜のタンカ」2枚目の採用と「ボスの指令」2枚目の採用です。これらカードは序盤の安定度に寄与せず、加えてデッキができることを増やしてくれることもありません。それでもこれらのカードを採用するメリットは「デッキの回し方が楽になる」につきます。

ポケモンカードの公式戦では25分以内に対戦を終わらせなければならないため、現実的に自分が使用できる時間は10分と考えて臨む必要があります。

前述しましたが、ドラパルトに付き纏う問題としてリソースとプレイングのシビアさがあります。ハイパーボールでコストにするカードの選択ミスや、カウンターキャッチャーが1枚サイド落ちしているにもかかわらず時間稼ぎのためにボスの指令を使ってしまうと、途端に終盤が苦しくなってしまいます。

きちんと時間をかけてサイドチェックをすればこれら問題を防ぐことはできますが、そうは言っても現実的にミスは発生します。

加えて、ドラパルトはサイドカードの回収がしにくいという問題があります。昨今のポケモンカードでは「自分のポケモンが倒された」ことや「相手が自分よりも多くサイドを取っている」ことをトリガーとして起動する強力なカードが存在しているため、サイドに埋まったカードを回収することは、相手にアドバンテージを与えてしまう可能性と常に背中合わせとなっています。

そのリスクを避けるため「ファントムダイブ」で相手の盤面のポケモンにダメカンを蓄積し、最後にサイド4枚ないし6枚を一気に取り切るという戦術を取ることも多く、その代償としてサイドカードが回収しにくいという欠点が発生してしまいます。


ポケモンが倒されたことで起動するやべーやつ
サイドを取りすぎると起動するやべーやつ

それら取り回しの難しさを構築でカバーしようと考えた結果のリストが、本記事のドラパルトになります。

「夜のタンカ」を多めに採用することで基本エネルギーやポケモンをコストとして消費しやすくなることや、「ボスの指令」が多めに入っていることで序盤や終盤に相手のベンチポケモンを呼びつつ、「むずむずかふん」を宣言して1ターンを捻出するなど、相手のベンチを呼び出すカードがサイドに埋まっていても柔軟な立ち回りをする余地を残してくれます。

以下で採用理由と枚数配分について詳しく解説します。有料設定にしていますが、RPしていただくことで無料となります。

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