海外生活での些細な出来事
気まぐれ更新となってしまっているが、今日はドイツ語でコミュニケーションがとれた喜びを感じられた日であり、こういう日を忘れたくないなと思うので記録に残したい。
実は今年に入ってから夫婦でコロナに感染した。まわりの人々が次々と感染する様子を目の当たりにし、これは時間の問題だなーと思っていた矢先の出来事。まわりの人に報告しても驚かれないし、自分たちも至って冷静でいられたし、幸い症状も軽かった。パンデミックはいつまで経っても終わらないけれど、徐々にインフルエンザや風邪と同じ感覚に近づいていっているように思え、ウィズコロナとして世界は前進しているようにも感じられた。しかしその一方で、コロナで家族を亡くしている方々もいるのが現実なので、私自身軽率な発言は控えるべきだなという気持ちもある。
前置きが長くなったが本題に戻る。今回の件で回復証明が欲しくて、だがまわりに同じような状況の友人もおらず、とりあえず検査センターに電話で聞いてみた。すると市役所にメールするように言われたためメールを送る。しかしなかなか返信がないため電話にて催促。すると市役所からは薬局に行くように言われ、次は近所の薬局に電話にて確認。そしてようやく回復証明を得ることができた。私の知識不足も被り、正確な情報を得るまで時間がかかったが、勇気を出して様々な場所に電話し、ドイツ人とドイツ語で意思疎通がとれたことがとても嬉しかった。また一つ成功体験ができ、達成感を得られ、自信に繋がった。
まわりからみたら本当に大したことがない出来事で、赤ちゃんレベルのドイツ語しか使っていない。しかし良くも悪くも刺激が少ない毎日で、やり甲斐や達成感を得にくい日々を送っている私にとってはこんな些細な出来事でも幸せな気持ちになれる。やはり幸せの閾値や感じ方は人それぞれであり、他人が決めるものでもなく、自分で作り出すものなんだなと思った。
あ、もちろんドイツ生活はこのような綺麗事ばかりではない。むしろこんなに素敵な日はごく稀。
最近イライラした出来事。家の食洗機が壊れ、新品を搬入する予定が4ヶ月経った今でもまだできていない。最初は修理してもらい、これで大丈夫!と言われたもののその日の夜にすぐに動かなくなる。1ヶ月半後、新しい食洗機を取り付ける予定が接続部の部品が足りないと言い、スタッフ退散。数週間後、やっと来たと思ったら今度は新しい食洗機を持って来ず。「新しいのは?どこ?なんでないの?俺らは知らないよ?」と私を責めるかのように言ってきた。普段ならドイツ語ができず気も弱く何も言い返せないが、この時は彼らの態度があまりにも腹立たしかったため、「あなたたちが前回持って帰ったでしょ?私は何も知らない。」と思わず言い返した。それでも彼らは自分たちの非を一切認めることはなく、溜め息をつきながら退散。そしてまだ食洗機問題は解決していない。
日本では有り得ないことがよく起こるドイツ生活。特にサービスにおいてはもう期待しなくなったから感情を揺さぶられることはなくなってきていたが、食洗機の件は久しぶりに衝撃を受け、イラッとしたなあ。まあこれももう既にネタになってるし、貴重な良い経験である。